2004.11.14 ねりま光が丘ロードレース完走記

 地元、ホームの光が丘公園のレースにでました。
 この夏以来の好調で、10キロ走については、9月には、念願の39分切り、10月には、38分切りを練習で達成。 普段どおりの走りができれば、レースでも37分台の可能性が大きいと期待していました。 目標は、自己ベスト。 レースのベストは、昨年の東京シティの39分33秒ですが、これは、最近の走りからすると問題になりません。 本当のベストは、練習でだした、17分51秒です。
 一方、このレースは、キロ表示が、始めの1キロと、残り1キロだけ。 普段は、入りでは200m、その後も400mまたは1キロごとのペース管理をして走っているので、距離表示がないということは、とっても不安でした。 また、一週間前に渡良瀬遊水地マラソンのフルを走っていて、その疲れが残っているのが、不安その2でした。 5日前(マラソンの2日後)に、1000m × 5 のインターバル(3分35秒ペース) を行い、4日前にトラックで1万mを試走しましたが、39分を切るのが、やっとやっとでした。 いくらなんでも、マラソンの1週間後に、10キロレースのピークを持ってくるのは、無理です。 残り3日間は全休して、ひたすらバネをためました。

 アップの時も、何だか、走り方がわからないような、すぐに疲れてしまうよう予感で、決してひど過ぎではなかったけれど、今いち、今ふたつという具合でした。

 気候条件は、曇り、気温12℃。 文句なしの条件でした。

 スタートは、早いもの順なので、早く行って最前列を取りました。 昨年は、のんびりしていて、初めのトラックで外回りで抜かしていくロスが大きかったことの反省です。 

 始めはトラック一周、先頭だからといって、あまりに突っ込みすぎないように注意しましたが、何と、1分26秒で通過。 ヒェー、速すぎる! ということで、さらにペースを自重。 落ち着いて、落ち着いて、と言い聞かせました。 しんちゃん、kinoppyさんに次々に抜かされましたが、ここは、気にしない。気にしない。 20キロ出走で応援していただいた、いっちゃんからは、「おっ、とっとこさん、抑えてるな」と声をかけられましたが、違うよ、みんなが速すぎるんだよ、と思っていました。

 ところで、やはり、ちょっと抑えすぎたようで、1キロの通過が、3分54〜55秒。 こりゃ、まずい! 目標は、3分48秒ペースなのにーー やっぱり、今日はおかしいか? でも、挑戦だけはしようと 気持ちを切り替えペースアップを試みました。

 1キロ〜2キロの間に、ジョギングコースと重なっている部分があって、ここで、200mごとのタイムが取れます。 チェックポイントその2です。 200mが44〜45秒。 今度は、上げすぎです。 が、ちょっと遅れを取り戻す必要もあり、このままいこうかどうか、迷いました。
 しんちゃん、kinoppyさんを抜いて、丁度前に、SAIさん、やすさん、ばんくろうさんの集団がありました。 ちょっと速いペースだけど、この集団に大きく遅れるようだと、37分台はないな、と言う思いもあり、とりあえず、遅れずについて行こうと決めました。

 3キロ〜4キロで、公園の外周道路に出て、ペースのノリが最好調になりました。 後ろから追ってきた勢いもあり、ばんくろうさん、SAIさん、やすさんに追いつき、一時、追い越してしまいました。 やすさんを追い越したときは、ちょっと、ビビリました。 こりゃ、まずいんじゃないかな、いくらなんでも。 ここで、また、ひとつの選択。 このまま、ぐんぐん行って、前を走るランナーを追っていくか、それとも、残りの距離を考えて自重するか? 結局、やすさんを追い越したビビリの感覚が勝り、自重することにしました。 結果、1転2転したものの、やすさん、SAIさん、ばんくろうさんの後ろを走ることになりました。 

 ローズレードのシャツに、蛍光オレンジのパンツという、大江戸飛脚会の4人が、そのまま、縦に並んで走る状態が続きました。 「おっ、同じチームだね: というギャラリーの声を聞こえてきました。 

 6キロ地点手前で、突然、SAIさんがストップ、脚がつったようです。 1週間前の初サブスリーで力を出し尽くしたんでしょう。

 残り、3キロちょっと、再び、同じ公園の外周道路を回ります。 この最後の1周になって、次第に、やすさんばんくろうさんから、離れだしました。 どうして、離れてしまったか、今から思うと、記憶がないのですが・・ もうちょっと、必至にくらいついていくべきだったかもしれません。
 
 7〜8キロあたりになると、周回遅れのランナーが現れ、次第のその数が多くなり、前をいく、ばんくろうさんの後ろ姿が、とぎれとぎれになってきました。 このあたり、目標が見てなくなり、精神的にもパワーが落ちてきてしまいました。

 8〜9キロあたりでは、キロ4分近くまで、落ちているように思われました。 38分台、まずくすると、39分台もあり得るかな? とにかく、キロ表示がないので、見当がつきません。

 残り1キロの看板! 時計を見ると、34分11秒・・  よーし、残り3分48秒で、37分台だー! この計算ができてから、がぜん、元気がでてきました。 とにかく、後悔のないよう、全力を尽くそう!

 もう、顔をくちゃくちゃ、息は苦しげにうめく、という感じでだったと思います。 もう、なりふり、構わずです。 でも、悲しいかな、身体は思うように、言うことを聞きません。 前を行く、ばんくろうさんとの距離は、いっこうに縮まらずです。

 ラスト400mあたり、見覚えのあるファミリーマートが見えました。 ここで、ゴールが左折です。 周回遅れのランナーは直進。 こういうところで、コースを間違えるというドジをしやすい私は、「こっち? こっち?」と、走りながら指差して、念押しで聞いてしまいました。

 ラスト200m、そして、ラスト100mの直線。 この直線の手前で時計を見たら、「31秒・・」 が見えました。 いける! いける!

 ラスト30mは、無酸素運動状態。 「ラストスパートはやめましょう」なんて、大会主催者は言いますが、そんな、ここで緩めて、後悔はしたくありません。 

 ゴールもロスがないように全力で抜けてから、時計を押しました。 「37分48秒・・・」 これを見て、「やったー 自己ベスト!」 と、思わず声にだしてしました。 最後のダッシュがきいた、しびれる展開でした。 正式タイムは、37分49秒。

 40歳台の部、7位ということで、6位入賞の次点でしたが、大江戸飛脚会ハンディ付きのバトルでは、2位に入賞させていただきました。 前年の成績が悪かったので、たくさんハンディをいただいた結果ですが、ラッキーでした。 ちなみに、1位は、私のすぐ前を走り、大会でも初入賞のばんくろうさんでした。 正直、ばんくろうさんの大躍進には、おどろきました。 同年代ですので、これからも、ライバルとして、やっていきたいものです。