2005.06.12 東京シティロードレース完走記

 2006年度からは、東京国際マラソン、東京国際女子マラソン、東京シティロードレースが、一本化して、一線級の競技者と共に市民が誰でも走れるフルマラソン、東京大都市マラソンを実現するということが、東京都石原知事から発表されていますね。 それが予定通りだとすると、この大会も、今年が最後、ということで、エントリーしました。

 この大会の1年目、大通りを走れることに純粋に感動しました。 2年目は、大江戸飛脚会のしぶいちゃんと、自分史に残るデッドヒート、そしてその年の秋には、この大会の逆コース、東京国際女子記念マラソンでの20キロ関門収容。 と思い出深いコースです。

 今年は、というと、前日にトラックの大会、1500mと5000m、おまけに200m×4のリレーまでやってしまって、正直、10キロをベストの状態で走ることは、不可能でした。
 おまけに、6月にはいってからは、1500mに標準を会わせていたため、10キロ用の練習ができていませんでした。 1週間前に、大江戸飛脚会の練習会で25キロ走、キロ4分5〜10秒ペースでやりましたが、これは、ちょっと長すぎ、遅すぎですからね。

 モチベーションが低下する中、目標は、大江戸飛脚会のしぶいちゃんに勝つこと、この疲れた状態でも、38分台はだせることを証明すること、最悪でも、2年前のコースベスト、39分33秒は、更新できるだろう、と思っていました。 

 しぶいちゃんは、必ず最前列付近に並ぶので、こちらも、と、何と、1列目に待機。 そうしたら、丁度、ゲストランナーの谷川真理さんがいらして、私の前に。 ラッキー。 ひとことご挨拶とも思いましたが、写真を撮ったり、スターターに挨拶したりと、忙しそうでしたので、その機を逃してしましました。 残念。

 確か、2年前も、100mくらい、谷川さんに付いていったので、今年は、何処までいけるか、やってみようじゃないか、とヘンな気を起こして、急にチャレンジ精神が沸いてきました。 

 いよいよスタート、谷川さんのうしろにつきました。 あまりピッタリというわけではなく、ちょっと、離れたり、くっついたり。 途中、盲人の速いランナーが後ろから来て、伴走者の「空けてくださーい」の声に、道をあけて、谷川さんから離れそうになりましたが、また、速度をあげて追いつき、1キロ通過、3分36秒。 

 おっ、速っ。 でも、こちらも、まだ余裕あり、いけるところまで行こうです。 谷川さんの走りは、女子ランナーには珍しく、とび跳ねるような走りかた、左右に体をゆすりながら、前傾で突っ込んでいくような感じです。 ピッチは、私と丁度合うので、走りやすいですが、谷川さんも、沿道で、知り合いがいると、ちょっと速度を落としたりされていたので、時折、私のほうが前に出る時間もありました。

 2キロのチェックもれ、3キロ通過は、11分02秒。 キロ3分42秒ペ^−スです。 でも、どうしてでしょうか? ここで、谷川さんに付いていけなくなりました。 後で考えると、どうせ撃沈レースだったんだから、徹底して、つぶれるまで付いていけばよかったと思います。 この時は、「このままでは、つぶれる。 ちょっと落とそう。」 と思ってしまったのです。

 水道橋を過ぎて、東京ドーム方面に曲がったところで、谷川さんは、見えなくなりました。 このあたりで、大江戸飛脚会のSAIさんに抜かれます。

 4キロ地点のタイムチェック。 4分04秒。 ええ? どうしてー? 確かに落としたけど、体感では、「ちょっと」だけで、3分50秒くらいでいけてると思っていました。 次の1キロは、4分09秒。 これから、坂があるというのに、登る前に、早くも、赤信号です。

 5キロ通過は、19分15秒でしたから、ここから立て直せば、まだまだ、という気でいましたが、突然、後ろから、ドン、と突かれ、振り向いたら、ししぶいちゃんではないですか。 えっ、もう、来ちゃったの。 早過ぎるよー 私のシナリオでは、7キロ過ぎの新宿通りで追いつかれるけど、その後、後ろについていき、競技場勝負に持ち込んで、ラストで逆転というものでした。 この位置で、追いつかれると、もうダメです。 これから来る登り坂で、勝てるわけがありません。 戦意喪失。

 6キロまでは、4分18秒。 もう、じわじわ登っています。 7キロ地点チェックもれで、8キロ地点までの2キロに、8分41秒、費やしました。 登り坂は、キロ4分20秒だったことになります。

 ここで、10キロレースなのに、給水を取ってしまいました。 スタート時、すでに28℃という暑さ、後ろのほうまで、給水がいきわたったか心配です。 今回、熱中症で、20人くらい救急車で運ばれたとのことです。 給水が不足した、東京国際女子記念マラソンを思いだしました。 私のようなそれなりに走力があるランナーは、給水しちゃいかんな、と取ったあとで反省しました。 まあ、コップの水はかなり少なかったので、それなりに工夫していたようです。

 さあ、ラスト2キロ、8キロ通過が、32分14秒なので、普段だったら、がんばれば、40分切りは、死守できたと思うのですが、この時は、もうだめだな、と思ってしまいました。 何しろ、3キロ地点からここまで、体感的には、それなりなのに、キロ4分をはるかに越えてしまっているのですから。

 そういう思いもあり、次の1キロも、平地なのに、4分17秒。 

 残り1キロが過ぎても、スパートができずでしたが、競技場にはいるところで、後ろからランナーに抜かされ、やっと目がさめた感じになりました。 競技場で抜かれるのは、イヤだ、こっちは1500mランナーなんだからね。

 最後の直線でも、後ろからスピード上げて迫ってくる足音がして、こちらも、ダッシュで、逃げ切りました。 おかげで、ラスト1キロが、3分59秒。 何とか、へとへとゴールだけは避けられました。 トータル40分30秒。 練習でも、最近は、もっと速く走っています。


 今回は、要するに、暑さに勝てなかったということだと思います。 さらにまずいことに、最初の3キロを超突っ込み過ぎでしたが、その点は、1つのチャレンジでしたから、後悔はしていません。 

 だんだん、時間がたつと、悔しい気持ちがでてきて、その日の夜は、10000m走を、土の凸凹トラックでしました。 40分18秒。 また、40分切りができませんでした。 まあいい。 今日は、10キロ2本の練習だったんだ、と思うことにします。