2006.02.19 泉州国際市民マラソン 完走記
★初サブスリー達成記★

 3週間前の勝田全国マラソン、35キロ地点まで、サブスリーペースに1分近い余裕がありながら、サブスリーを逃しました。 この時は、かなり脚にきていたこともあったのですが、無理やり勝負すれば、どうだったか? とにかく諦めが早かったと思います。 無理に勝負して、ぎりぎり3時間越えをしてしまうと、身体的にもダメージが残り、3週間後の泉州でも、ぎりぎり逃してしまうような気がしたからでもあります。 また、もし、成功して、勝田でサブスリーをやってしまうと、泉州行きのモチベーション、どうしていいかわからなくなります。 そういう、言い訳はあるにせよ、あそこで逃げてしまった自分が悔しい。 今度は絶対に逃げない、というつもりで、泉州国際市民マラソンを迎えようと思いました。

 結果的には、この勝負しない選択は大正解で、勝田の翌日から、普段とおりの練習ができたし、調子的にも、勝田前より上向いてきました。 勝田が、すばらしいロング走の練習となったようでした。 泉州の1週間前の15キロのハイペース走で、60分で行くつもりが、59分00秒で走れた時の感触で、これは、いけるのでは、と思いました。 

 さらに、レース前、3日間は、完全休み。 勝田の時は、2日だったのが少なかったと思うのです。 体重も、勝田の時より、1キロ減。 一般に言われていることを信じれば、体重1キロ減で3分速くなるはず。 これが、勝算の根拠でした。 あと残るは、気象条件。

 前日夜の飛行機で、羽田から関西空港へ。 ゴール地点のりんくうタウンにある、関西エアポートワシントンホテルに泊まりました。

 当日の朝、南海線で、スタート会場の浜寺公園へ。 車窓まら、これらの町を走るんだなー、と思いながら、決意を新たにしました。

 午前10時30分現在の気象、曇、気温9。5度 無風!
 これ以上望みようのない、最高のコンディションです。
 もう、サブスリーもらった、と思いつつも、マラソンは、みずもの。 走ってみなければ、わかりません。

アップは、筋肉マッサージ、ストレッチ、50mくらいの流し数本、という最近定着のパターン。長いジョグはしません。 あとは、例によって、、トイレの心配を解消して、スタート25分前に荷物預け。
 午前11時スタート。 3列目くらいで、ロスは1秒か。 ゲストのリディア・シモンさんを見れてラッキー (シモンさん、途中までマジペースで走って、途中棄権だったようですが)
 さて、最初の数100mは公園内を走ります。 公道に出て、1キロポイント。 見落としそうになりましたが、隣のランナーが時計をみていてチェック。 ちょうど4分15秒。 よしよし。
次が4分14、16と続きました。 3〜4キロが、落としているつもりがないのに、キロ4分17秒。 あれ、今日は、調子悪いのかな。 ちょっと不安。

 4.6キロあたり、堺市大浜中町で、折り返し、 今度は、南に向かいます。 風の影響はありません。

 5キロ通過は、21分06秒。 あれー、4〜5キロの1キロが、4分05秒。 ということは、4キロ地点の表示がおかしかったようです。 やれやれひと安心。

 10キロ通過、42分09秒、この5キロは、21分03秒。 いい感じです。

 15キロ通過、1時間03分27秒、この5キロは、21分18秒。 1キロごとの表示は、たいへんありがたい。 たいへん見やすくプラカードが出ていて。距離も、4キロ地点と36キロ地点の2ケ所を除いて、ほぼ正確と感じました。 1キロごとにチェックしながら、このあたり、調子に乗って飛ばさず、かといって無理に抑えず、うまくコントロールできていたと思います。

 この大会、沿道の応援が途切れず、どこもすばらいいのですが、特に、17キロ付近の岸和田市街、太鼓を鳴らすはドン、ドン、ドンって感じで、とっても賑やかで、元気付けられました。

 20キロ通過、1時間24分27秒、この5キロが、21分00秒。 沿道の応援に気をよくして、ペースがあがりました。 それでも、キロ4分10秒は,切らないよう注意しました。

 ハーフ通過は、1時間29分05秒 勝田の時より、12秒遅いタイム。 でも体感的には、勝田の時よりいい感じでした。 よーし、もう一本ハーフマラソンだー 序盤開始! という気持ちになれました。

  25キロ通過、1時間45分18秒、この5キロは、20分52秒 一番、速いラップの区間となりました。 まだ、気分よく走れています。 いつまで、持つのやら・・・

 29キロ地点で、今まで一本道であった旧国道26号線に別れを告げ、空港連絡道の側道に入ります。 30キロ手前で、西から東に向きを変えて、 30キロ通過、2時間06分18秒、この5キロも20分59秒 .

 このあたりから、右足裏に勝田の時に感じた、タコの痛みが少し出てきました。 が、症状の出方は、勝田の時より10キロうしろの地点。 今日は問題なくゴールまでいけそうです。
 30キロ過ぎても、キロラップは、4分10、14、13と順調。 内心、いつガクッと来るかドキドキでしたが、ここまで来たら、いけるところまでこのまま押していくしかありません。 前方に、いよいよ難所の橋が見えてきました。 どうせ渡らなければならないなら、嫌だなーと思うのはやめよう。 普段、自動車がばんばん通る道を走れるなんて、最高の幸せ。 あれだ高ければ見晴らしがいいはず。 おおいに景色を楽しもう、という風に気持ちを持っていきました。

 33キロ過ぎ、いよいよ、1つ目の橋、田尻スカイブリッジ 標高差16.3m(大会パンフより)
 登りに入った途端に、脚に重さが伝わる。 明らかな、大幅ペースダウンです。 一瞬にして、景色を楽しもうなんて余裕はなくなりました。 これは、予想以上に手ごわいぞ。 とにかく、登りはピッチ走法で乗り切り、得意な下りで、ある程度、取り返すしかありません。 もう、視点は、橋の頂上、そこを目指して、早く来い、早く過ぎろと願うだけでした。 

 1つ目の橋を下ってから、400mくらい先、34.5キロからは、2つ目の橋、泉南マリンブリッジ 標高差15.0m(大会パンフより)
こちらの勾配は、やや緩く、普通の走り方で、行けました。 ただ、勾配が緩い分、距離は長いです。 橋の下りの途中が、35キロ地点、35キロ通過、2時間27分36秒、この5キロは、21分18秒。 33〜35キロの間の2キロ、2つの橋越えがあったにもかかわらず、8分41秒でクリアし、まずは、第一関門突破です。

 36キロまでの1キロが、4分22秒。 あれー、下り坂があったのにー やっぱり疲れてきたか。 少しあせりました。

 36.8キロあたり、泉南市樽井浜口で最後の折り返し。 今度は、再び、北に向かいます。 遠くに、ゴール地点のりんくうタウンのタワービルが見えます。 受ける風の体感に変わりなし。 今日は、ほどんど無風に近かったようです。 37キロまでの1キロが、3分58秒。 おっ、前の区間の距離が短かったのか。 もう、大丈夫だ。 このあたりで、一瞬、サブスリーを確信して、目がうるうるした感じになってしまいました。 でも、まだ、早いですね。 これからの残り5キロ。 2つの橋越えがあります。

 まず、38.5キロから、復路の泉南マリンブリッジ。 行きは、この橋の傾斜は緩く感じたのですが、今度は、そうはいきませんでした。 ピッチ走法に切り変えて乗り切るしかありません。 橋の下り坂途中で、39キロ地点。 キロ4分20秒。 よっしゃー 乗り切ったぞ。 あと、残る橋は1つ。

 40キロ手前から、復路の田尻スカイブリッジ。 もうどうにも脚が進みませんが、ここでひるんでしまったら、今までの走りが水の泡。 次に下りがあるのだからと、呼吸全開、顔もくちゃくちゃ(多分)、ほとんど、うなり声をあげながら、登っていきました。 ああ、これが、髭さんが言っていた、サブスリーへの「苦しさ」か。 でも「乗り越えたら、駆けっこの神様が背中を押してくれる」はず。 本当に、髭さん、いいこと言っていただきました。 たいへん力になりました。 ありがとうございます。

 坂の登りの途中が、40キロ地点。
 40キロ通過、2時間48分47秒 この5キロは、21分11秒。 もう一度、時計を見て確認。 間違いなし。 残りキロ5分でも、サブスリー。 でも、待てよ。 今まで、残り2.195キロ、キロ5分を守れなかったことが、何回あったことか。 緩めてはいけない。 決して緩めてはいけません。

 橋の下りでは、レース前にイメージしたとおり、蹴りを入れて、ストライドを伸ばしました。 下りは、得意なんだ、ここで行かなくては。 登り坂のロスを取り戻そう。

 平らになっても、下りの勢いをそのまま、という具合に思ってはいても、そうはいきませんでしたが、相対的には、まわりより速いペースとなっていました。 追い越しモード。 「そんなにがんばらなくっても、サブスリー大丈夫だよ」という視線を感じつつ、こっちは、心配だから、エンジン全開でいきました。

 残り1キロ、もうキロ6分でOK.。 海沿いの歩道の道に入ります。 ここ道は、凸凹があって、少しでっぱった部分の路面を右足が踏み、ドキッと痛みが走りました。 もう、ここに来てサブスリーを逃すとしたら、アクシデントしかないな。 気をつけなくっちゃ。 

 あと500mくらいかな。 公園内に入ると土の道。 足には優しいんだけど。右に曲がって、左に曲がって、カーブがきつい。 ゴール前で意地悪をしているようなコ−スです。

 「がんばれ!」「もう少し!」という声援はありがたいのですが、あと何mか、はっきり教えて欲しい。 早くゴールを見たい。 
 白旗を持った係員がコースを誘導していて、右カーブ。 そこは、残り200m地点くらい。
 左にカーブすると、ゴールゲートが見えた! 残り100m弱。
 でも本当にゴール? ゴール会場の入り口? 以前、庄和大凧ハーフで間違えた前歴があるので、どうも、このあたり慎重になってしまいます。
 絶対ゴールと確信してから、スパートしたのは、残り50m切ってからかな。
 ゴール場所には、大時計があって、2時間台を確認。 バンザイはしなかったけど、感激のゴールとなりました。

 2時間58分10秒。 ラスト2.195キロは9分23秒。 
 ゴールでは、高校生が一人一人にタオルをかけてくれます。 へたーと椅子に座っていると、チップもはずしてもらいました。 ありがとうございます。

 記録証は、その場では発行されません。 当日中に大会HPで公表、記録証は、後日郵送です。 上位300位までは、タイムが掲示されるようでしたが、帰りの飛行機もあるので、待てませんでした。 会場では、泉州地区の各町が、それぞれ、店を出していて。お土産をたらふく買い込んで、会場をあとにしました。 

 今回は、狙ったレース。 予想以上の走りができて、こんなにいいこともあるんだなあ、と思いました。 マラソンには、神様もいるけど魔物もいる。 今回たまたま結果がよかったのすが、これにおごることなく、また、日々、走り続けていこうと思います。

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:02 - 浜寺公園
〜 5km 0:21:06 0:21:04 平坦
〜 10km 0:42:10 0:21:04 平坦
〜 15km 1:03:27 0:2117 平坦
〜 20km 1:24:28 0:2101 平坦
〜 中間点 1:29:05 - 平坦
〜 25km 1:45:20 0:20:52 平坦
〜 30km 2:06:18 0:20:58 平坦
〜 35km 2:27:37 0:2119 2つの橋
〜 40km 2:48:47 0:21:10 2つの橋
〜 ゴール 2:58:10 0:09:23 りんくう公園