2008.03.09 熱海湯らっくすマラソン 完走記  


 親子マラソンシリーズ。 6年生のYOHにとっては、最後から2番目の親子マラソン。 平坦なコースでタイムが出るとなると最後のチャンスである。

 会場は、熱海駅から徒歩20分(大会案内では「15分」とあったが)の海岸線にある「サンデッキ」 天気は晴れ。気持ちいいが、海岸沿いは、南風がやや強め。

 今日の主役はYOHだけれども、親も便乗して、単独5キロレースに出走。 こちらが先で、午前10時スタート。 

 レース前の休みは2日(通常3日のところ)だし、先週、末の娘のMIEからもらったであろう風邪が完治していない。 それに、今日はUOHと一緒なので、自分にためのアップはほとんどできない。 ・・・ という条件下では、まず、18分台がでれば合格という目標であった。

 スタート前、アナウンスで「選手はスカイラーク側からはいってください。」とあったが、スカイラークってどこ?? 「南側にある」とひとこと言って欲しかったな。 反対側の北側に行ってしまい、かないあせった。 何せ5キロレースだから、スタートの位置が取れないと、話にならない。

 目標のタイムのプラカードに自由に並ぶ方式。 何とか先頭から6列目くらいに間に合う。 まわりは、けっこう、中学生がいる。

 スタt−ト時間直前にランイまで誘導するみたいで、号砲前に前方に動き出す。 あれ、スタ−トの合図があったのかな、と思ったら、バン! ちょっと混乱して、時計の操作を誤ってとめてしまった。 気がついて動かし始めるまで、5秒〜10秒だろうか。 しかし、この時計操作のロスは、あとで、致命的であった。

 コースは、熱海ビーチラインという自動車専用道路を、北へ行ってそのまま折り返す。 海岸線で気持ちがいい。 大会の宣伝にある、「全く平坦」というのは完全でないとしても、ロードレースとしては、かなりフラットな部類であり、タイムが狙える。 

 1キロの看板、時計を見ると、3分18秒。 そんなばかな。 やはり、かない長い間、時計を止めてしまったようだ。 と思ったが、実はこの看板、距離に偽りがあり。 というのが、後でわかった。 後で計算すると、推定、3分31秒(ネット3分29秒)で、1キロ地点を通過したようだ。 背中から風を受けていたとはいえ、オーバーペースである。

 しかし、完全に時間管理ができなくなっていたので、そのままいくしかない。 ペースキープ ペースキープ、無鉄砲に飛び出した中学生が落ちてくるので、拾っていく感じになる。

 2キロ看板はあったのか? 見つからなかった。 折り返し地点を過ぎると、風は逆風。 しかし、風だけのせいではなく、まわりから抜かれていく感じになる。 中学生のサッカー少年に抜かれるのは、ちょっと悔しい。 同年代に抜かれる時は、6位入賞ラインが、ここかもしれない、と、ちょっとがんばってみる。

 3キロの看板通過は、時計で10分42秒。 でも、どうせ時間はわからなくなっているのだから、本当のところ見当がつかない。 しかし、実は、この地点は、10分46秒で、トラックの自己ベスト18分20秒を越えるペースで走っていたのだ!

 4キロの看板通過は、時計で14分38秒。 この1キロに3分56秒のかかったのを知って、やる気がなくなってきた。 今度は、女子の中学生(らしい)にも抜かれるが、ついていけない。 しかし、実は、この地点は、14分42秒で、残り1キロを3分48秒でカバーすれば、ロード自己ベストだったのだ!

 最後は、左折して、スタート地点を通過して、数10mでゴール。 得意(?)のラストスパートが、今日はでない。 もっと、腕を振って、脚を動かせばよかった、と後から思ったが、その時は、目いっぱい。 今日は、こんなところでいいっか、と勝手に線を引いてしまっていた。

 ゴール直前だけがんばって、時計を見ると、18分29秒。 まあ、19分は切れているはず。 今日は合格だー! と、息子のYOHを見つけて手を振る。

 記録は、即時交付。 記録証を見ると・・・・

 18分33秒

 そうだったのか。 時計は4秒しか止めていなかった。 あと、5秒がんばれば、ロード自己ベスト(18分29秒)の更新だったんだ。 惜しい! そうと知っていたら取れたな、と思ったが後の祭り。 仕方がない。 どんなレースでも、最後まで全力を尽くすべし。 これが「とっとこポリシー」だったはず。 反省した。

 もしかして、と思っていた年代別6位入賞はできず、10位であった。

 

 続いて、12キロの部(珍しい!)のスタートを見送って、11時10分から、親子・小学生の2キロレース。 目標は、1月の千葉マリンの10分12秒の更新、あわよくば、10分切り! である。 このあたり、親に似て、YOHも、あまり口には出さないけれど、タイムにこだわっている。

 6年生ともなれば、前にならばなくっちゃ。 新宿シティ−の時は前にちびちゃん達がいて、走るどころではなかった。 完全にとっとこは、コーチ役。

 「ゴールが近づいてきたら、腕を振る。 そして、背が高くなったように感じること。 そうしたら、腰の位置が高くなる。 でも、前半は、そんなこと考えなくていいよ。」 と、いつも、自分に言い聞かせていることをアドバイス

 風が復路逆風なので、前半4分45秒、後半5分10秒で、結果4分55秒、という目標設定。

 ちょっと出遅れて、前から6列目くらいだったけど、まずまずかな。 ロスは2秒くらいですんだ。 前半は、「ジグザグ走るな」というアドバイス。 低学年の子は、ばあーっと行って、半分もしないうちに、バテバテになっているので、ぶつかりそうになって走りにくい。

 折り返してすぐが1キロ地点、時計を見ると、4分46秒・・ よっしゃー 理想の展開。

 「いいぞ、このままいくと、10分切れる!」と言うと、脚に力が入りだした。

 今までのレースは、必ず後半落ちてくるのだが、今日は逆風にもかかわらず、踏ん張れていた。 さすがに、ゴール前500mあたりで、緩みかけたが、ラスト直線400m(位)になると、また、がんばり始めた。

 少し下り坂があるので、

 坂の手前で、「蹴ろー 蹴れば楽になる!」とアドバイスすると、そのとおり実践。 かなり、スピードが上がり、こちらも、マジに走らなければ、置いていかれるかも。と一瞬思った。

 もうゴールが見えているので、そのまま、そのまま・・・とがんばり抜いて、最後は、ルールに従い、手をつないでゴール! タイムは何と、

 9分22秒

 目標の10分切りどころか、9分30秒も切れた。 千葉マリンから2ケ月も経っていないのに、50秒の自己ベスト更新である。 

 YOHは、ランニングの練習をしているわけではないが、日頃から、野球などをして、よく戸外で遊んでいる。 成長期と重なって、ぐっと体力と精神力がついたのだろう。 子供の伸び方は、本当にすごいと思った。 自分が追い越させる日も、そう遠くないかもしれない。 そして、それは、嬉しいことである。

 

 レース後は、マリンスパあたみ(プール付き)、熱海ロープウェイ、遊覧船で遊んだ。 湯らっくすマラソンという名は、ほほえましい。 レース後も温泉に入れるし、コースは、普段走れない自動車専用道路。景色はいいし、おすすめです。 今度は、12キロの部に出てみようかな。