2009.12.10 大田区ロードレース 完走記

 11月8日のねりま光が丘の10kmでは、オーバーペースによる失敗で、38分台を逃してしまった。 距離表示が最初の1キロだけで、ペース感覚の鈍い私にとっては、課題となった。 そこで、レース後、まだエントリーが間に合った、同じく途中距離表示が全くない、大田区ロードレースに申し込んだ。

 1週間前の青島太平洋マラソンでサブスリーを達成し、その後の1週間は、水曜日のジョグ7.4kmのみ。 青島の思い出で満足感いっぱいに過ごした1週間であった。 

 スタートは、40歳以上の壮年の部男女が、一般と切り離されたレースで、12時50分出発。 随分、ゆっくりできたのだが、気持ちも緩んで、現地入りは1時間前。 おまけに参加通知も忘れる始末。 参加通知を忘れたなんて、かつて一度もない。 完全に気持ちがだらけていた。 10kmレースなら、本来、ジョグを含め十分にアップすべきであるが、流しを入れる時間しかなかった。 この時点で負けである。 しかし、流しの感じは、久々のランで悪くはなかった。

 途中、距離表示は全くないので、カンで行く予定であったが、コースを見ると、最初のトラックを253.51m走った後、ゴール地点を通過して、3周の周回コースであることがわかった。 コースは公園周りの道の歩道を3周なのでが、1周ごとにトラックに戻って来て、ゴール地点を通過する。 したがって、ねりま光が丘よりずっとタイム管理がしやすい。 最初の253mを1分として、1周12分40秒で、ちょうど、目標の39分00秒になるのだ。 やはり、カンではなく、自分流に、タイム管理していこうと決めた。

 40歳以上のみだったので、スタートは遠慮なく、最前列に並んだ。 去年の記録を見ると、もし、今秋、練習の最高タイム38分20秒で走れたなら、7位相当。 6位入賞なので、運がよければ・・という皮算用もあった。 

 スタート後、最前列に並んだ義務として、それなりに走り、最初の253mは52秒という高速になった。 トラックを1周半ちょっとで場外に出るのだが、次第にペースを緩め、うまく自分のペースにできたと思う。 競技場を出る時点で、前方に、しっかり走っているランナーが6名以上いて、入賞は諦めた。

 公園周りのコースは歩道なのだが、傾斜や凸凹はあまり気にならず、歩道としては、走りやすい方だと思う。 最初のコーナーで、タイムチェックし、2周目・3周目のための目安とした。 周回道路に出てから、オーバーペース防止にため、ごそっと抜かれたが、しばらくして、女性ランナーの呼吸が聞こえた。 この女子トップのラインで留めようと決め、抜かれないようにした。

 1周目終了して、競技場に入りトラックのゴールライン地点で、タイムチェック。 オーバーペース側に心配していたのだが、実際は、1周のラップ12分43秒。 おや、このペースだと39分がぎりぎりで切れない。 結構、飛ばしているのに、今日は不調だなと思った。

 2周目に入り、さきの女子トップの選手と、抜きつ抜かれつになった。 それにしても、この女性のTさんは、バランスの取れた、ほれぼれするようなきれいな走りをしていた。 普通、女性にありがちな、腕をかかえたり、短いピッチでばたばた走ることがない。 かといって、力んでもない。 前傾しすぎず、胸を張り過ぎず、すぅーと走っていた。

 2周目も、ラップは、12分43秒で、1周目と1秒差。 このまま行って、最後少しスパートすれば、39分は切れたはずなのだけど、もう、目一杯になっていて、このペースをキープするのは、難しいと思ってしまった。

 Tさんとは、次第に離されてしまった。 ちょっとお休みして、調子を整え、最後は逆転するつもりだったのだが。 ちょっとお休みして・・・ と思った時点で、負けですね。 こういう心理状態になって、挽回したことはないと思う。

 3周目は、周回遅れのランナーがいて、走りずらくなった。 まあ、ねりま光が丘ロ−ドーレースよりかはましだったけれど。 何より、目標にしていた前のTさんが見えなくなったことで、心理的に追い込めなくなった。 

 最後の公園入り口で、また、ひとり抜かれ、最後のトラック直線で、ダッシュして、別の1人を抜いたものの、すでに手遅れで、ゴール横の時計は39分を超えた。 39分04秒。 3周目のラップは、12分45秒で、結果として、ほぼイーブンを通したことになる。

 ゴール後、壮年女子優勝のTさんに、「おめでとうございます」と声をかけたら、、「途中、引っ張っていただいて」とおっしゃって(引っ張るなんて余裕はなかったんだけど)、笑顔で握手をさせていただいた。 結局Tさんとは、15秒差を付けられ、完敗た。 Tさんの記録、18分49秒は、過去14年間の最高記録で、大会記録だった可能性が大きい。 好調時の練習レベルなら、勝負できただろうから、本番で力が発揮できない自分が悔しい。 

 今年の6位入賞ラインは、36分32秒で、とてもレベルが高かった。 話にならん。

 この大会は、第58回というから、歴史も深い。 大田区陸上競技協会の主催ということで、おそらく、もともとは、地元区民用の大会なのだろう。 自分が住む練馬区でも、毎年2月ごろ、来年で62回になる、練馬区民ロードーレースがある。(ねりま光が丘ロードレースとは別) しかし、区内在住・在勤・在学を条件にしているため、参加者は少ない。 大田区は、ランネットを通じて、区民条件を取り払ったったことで、参加者が、1000人規模になった。

 しかし、もともと地元用大会なので、交通規制、一切なしで、歩道を走るなど、キャパは小さい。 途中距離表示がないとか、記録証がなく、白紙の完走証に自分で記録を手書きする、 というった点は、今のコースで実施する限り、止むをえないかなと思う。  (ただし、ランナーズチップ採用で、記録はは、速掲示のほか、インターネットで公開) 

 今回、満足な結果でなかったので、自分の再挑戦すべき大会リストにあげておこう。
 

コース 通算距離 通過時間 ラップ
〜 スタートライン 0.00000km 0:00:00 -
〜 ゴールライン通過 0.25351km 0:00:52 0:00:52
〜 1周目終了 3.50234km 0:13:35 0:12:43
〜 2周目終了 6.75117km 0:26:19 0:12:44
〜 ゴール 10.00000km 0:39:04 0:12:45