2010.06.13 いわて銀河100kmチャレンジマラソン 完走記
-- 初サブテン達成記 --

 市民マラソン3冠
   フルマラソン サブスリー(3時間切り)
   ウルトラマラソン 100km サブテン(10時間切り)
   富士登山競走 完走(4時間30分以内)
 今年のテーマはこれである。

 3月のソウルでサブスリー達成。 7月23日の富士登山競走はエントリー済み。 今回は2つめの関門、サブテンに挑戦だ。

 100キロマラソンは2回目。 2年前の野辺山の時は、まずは参加してみる、というのが目的だった。 その時は、エイドで休みすぎ、脚が棒になってしまった。 難コースとはいえ、タイムは13時間台だった。 今回は、違った態度で臨む。 フルマラソンの時のように、1分1秒を大切に、自分の力を出し切ろうと決めた。

 今回のレースのちょうど一週間前に、第1回武甲山トレイルラン=27kmを完走。 それほど張り切ったわけではないのに、このレースの下りで筋肉のダメージを予想以上に受けてしまった。 水曜日までは、通常練習を続けるつもりだったのだが予定変更し、月曜日から一切走らず、5連休。 

 前日は、十分睡眠を取って、ゆっくり起床。 新幹線で北上に向かった。 駅から受付会場=前夜祭会場のサンレック北上までは、歩いたり走ったりして約30分。 送迎バスもあるが乗らなかった。

 前夜祭、といっても夜ではなく午後3時から4時30分までだが、体育館のようなホールは満員だった。 ここで、たけははさん、髭さん、健気さんと会って話をした。 食べ物の結構並べられたが、おにぎりなどは出されるとすぐになくなる勢い。 みんな、明日に備えて腹ごしらえだ。 地元の酒も振る舞われていたが、私は口にしなかった。 明日の体調のために。

 前夜祭後は、送迎バス(無料)で、北上駅へ。 そこから、今後は反対の南方向にある、スタート会場の北上総合運動公園に下見に行った。 ゆっくりジョグをしながら。 駅から4キロぐらいだろうか。 ホテルは、フラワーホテルという会場から1キロほどのところに予約していた。 明日の行動パターンヲチェックする。 下見をして、北上総合運動公園は、南東側にゲートがないことがわかった。 これを知らなかったら、当日、戸惑ったかもしれない。

 10時には床に就いたが、眠ろうと思っても眠れないのであせらないことにした。 体を横にするだけでも、休んだことになるとよく聞く。 結局、催眠に入ったのは、午前12時30分ごろ。 そして、午前2時には、隣の部屋のモーニングコールが聴こえて、目が覚めてしまった。 自分としては、3時近くまで眠っていたかったのだが、音に敏感なのである。

 そこで予定を早め、部屋でおむすびを2個食べてから出発し、会場には、3時過ぎに着いた。 人がもっとも活動していない時間帯の公園に、続々とランナーが集まってくる。 競技場に灯りがともり、異様な、そしてどきどきするような光景だ。 

 天気予報は、曇りのち晴れ。 ゴール地点向けの荷物を、さっさと預けた。 66.5キロ地点のレストステーションにも荷物を預けられるが、預けなかった。 その場に立ち寄る時間が惜しい。 それにこの大会は、ゼッケンが余分に配られてないので、着替えるとすると付け替えなくてはならない。 それは、ありえない選択肢だ。

 途中で脱水になった時に備えて、自販機などで水分が買えるよう、千円札をビニールに入れ服の裏につけて行こうか?とはちらっと思った。 しかし、その重さも邪魔になると却下した。 結局、山林の中が多く、商店や自販機があるような道ではなかったので、これは正解だった。 8割位のランナーは帽子を着用していたが、これもパス。 慣れないことはしない方がいい。 ランシャツ・ランパン、片足120gの軽量シューズ=ミズノ・ウェーブエキデンといいう、いつものマラソンレースのスタイルとした。

 レース前は、何をおいてもトイレだが、こんな時間に出ないものは出ない。 仕方がない。

 スタートは陸上競技場のトラックから。 スタートゲートで記念写真を撮っているランナー多数。 2年前の野辺山では、自分は専門外の初心者ですよということで、最後尾に並んだのだが、 今日は、前から2列目を確保した。 レースに対する態度、姿勢の表現だ。

 フルマラソンでは、イーブンペースを最善としている自分だが、100キロマラソンでは、遅く走ろうと速く走ろうと、終盤は脚が動かなくなるとみた。 このコースは、前半が登り、後半が下りであるけれど、それを考慮しても、前半で若干貯金を作る戦法とした。 中間点4時間45分くらいだろうか。

 今回の秘策。 それは、ゴール後、盛岡で妻と待ち合わせをして 午後5時開店の「ビアパブ ベアレン」で、おいしいビールを飲みながら食事をする約束をしたことだ。 その約束を守るためには、遅くても、11時間そこそこのタイムでゴールしなくてはならない。 それに、おいしいビールを飲むんだかrあ、やはり10時間の目標を切って、嬉しい報告をしたい。

 

 まわりが白み始めた頃、午前4時、号砲!
 スタートロス 0秒 最初のチェックポイントは、トラック1周、400m。 今日は、そこからタイムにこだわって見ていくと決めていた。 1分57秒。 キロ5分弱。 まずは、ここで、目標に対して1分の貯金だ。 競技場を出て、ペースを少しずつ落としていく。

 最初の4キロは、公園内。 1キロごとに表示がある。 これはありがたい。 1キロの表示を見落としたが。2キロ通過が、9分20秒。 おや、速い。 さすがに1週間休んだせいで、体が軽くなっているのか・・・と思ったが、それは、距離表示の位置がおかしかった。 3キロ通過が15分22秒。 このあたりで、前夜祭でご一緒した、69歳代のベテランKさんに抜かれた。 「随分、抑えているね。」みたいなことを言われた。 全体に抜かれモードで、まわりが速く感じる。 でも、きっと、みんなオーバーペースなんだ、と言い聞かせ、マイペースを心がけた。 4キロ通過21分50秒で、公園を出た。

 5通過 27分44秒 (ラップ27分44秒)

 ペースは予定通り。 このまま行こう。 公道に出ていたが、早朝で幹線道路でもないため、一般車両は、ほとんどなし。 ウルトラマラソンだから、交通規制はないが、専用道路を走っているもたいだった。 交差点には係りの人がいて安心だ。 10キロまでは、おおむね直線で、フラットな農業地帯の道。 

 この先、エイドは、ほぼ5キロ置きに置かれている。 すべてのエイドに、水やスポーツドリンクなどのほか、にぎり、パンなどが置かれている。 胃腸のは自信がないほうの自分だが、今日は、少しずつ、口にして、止まらずに走りながら食べた。 無駄に休まない、というのが、今日の方針だ。

 5キロあたりから、黄色いゼッケン「666」の女性ランナーと「999」の男性ランナーが話しをしながら並走していたので、しばらく後ろでついていくことにした。 この黄色いセッケンの3ケタ番号は特別で、この大会を5回完走した人が、「ギャラクシーマスターズクラブ」会員として与えられる永久番号なのだ。 今回が第6回大会だから、初大会から欠かさず完走していることになる。 

 あとでパンフレットを見て確認したところ、この「666番の女性は、65歳の方で、5回連続、サブテンで完走されている方だった。 すごい。 
 また、ゼッケン「999」の方の話が聞こえたのだが、東京・新潟間の、荒川・信濃川の沿って走る「川の道」のレースを完走された方だとか。 これもすごい。 実は、私も、この川の道のレースには、遠い憧れとして興味があって、話を聞きたくて、話かけようかと思ったが・・・自重した。 今日は、レースに集中。 サブテンを取りに来たのだ。

 10通過 56分56秒 (ラップ29分12秒)

 さすがに、ベテランウルトラランナーのペースは素晴しい。 キロ6分をちょい切る理想のペース。
 10キロから15キロは、それまでの区間よりは、幾分、アップダウンがある。 引き続き「888」番さん」と「999」番さんに付いていく。

 10キロ過ぎに、ポツリポツリ雨を感じて、まさかね、やめてよ、と思ったが、すぐに止んでくれた。 その後もずっと曇り。

 15通過 1時間25分40秒 (ラップ28分44秒)

 15〜20キロは、やや下り坂傾向。 少し「999」の方が遅れぎみに。 「666」の方に付いていくが、ずっと黙って付いていくのも失礼かと思い、一言かけさせていただいた。 「いいペースなので、さっきから、付かせていただいています。」と。 「どうぞ、先に行ってください。」とおっしゃったが、「今日は、サブテンが目標です」と言うと、「このまま行けばできますよ」と応えてくれた。

 20通過 1時間53分16秒 (ラップ27分36秒)

 和賀町という町に下りてきた。 まだ、朝の6時前だというのに、家の前に出て応援している家族が何件もあった。 ありがたい。
 21キロあたりだろうか。 ここで、全コース、唯一の信号止めにあってしまった。 警官らしき人がいて、絶対に渡らせてもらえない。 30秒.・・・・1分・・・・ どの位のロスだったのだろうか?

 信号が青になると、ここで止まった分を取り戻したい、という心理が働いて、200m位前にいるであろうランナーを追っていった。 ここで、今まで、じっと、我慢して付いてきた「666」番さんの前に出てしまった。 これは、あとで、ものすごい後悔となるのだろうか? 少し不安がよぎったが、出てしまったものは仕方がない。 信号待ちがあったにもかかわらず、この区間、ラップは上がった。

 25通過 2時間20分27秒 (ラップ27分11秒)
 目標になるランナーを見つけては、付かず離れずに行く。 まだまだ、余裕だよね、と自分の身体に話しかけながら。 コース的には、ほば平坦。

 30通過 2時間49分03秒 (ラップ28分36秒)
 ひとりの若い女性ランナーを抜くと、しばらくすると抜き返され、また抜いて・・・ といった感じになってしまった。 こんなところで無駄な力を使ってはいけないと、わかってはいるが・・・女の子の負けるのはイヤだという、本能が働いてしまう。 ラップが上がり、全行程最速のラップ、26分台をマークした。

 35通過 3時間15分57秒 (ラップ26分54秒)
 いつの間にか、北上市から花巻市に入っていて、ここから57キロ地点まで、「なめとこラライン」というだらだらした登り坂が続く。 南花巻温泉郷といわれる温泉地をいくつも抜けていく。 ようやく普通の人が起き出す時間になって、温泉の宿泊客からも声援をいただいた。

 サブテンペースには、15分の貯金、この登り区間で、できれば、この貯金をキープして、後半戦に突入したい。 かといって、ここで力を使い過ぎたらおしまいなので、マイペース、マイペース。

 マイペースで行っているのだが、やはり、自分は登りが得意なようだ。 前のランナーを詰めては抜いていく展開になった。 ラップも、上り坂にもかかわらず、落ちなかった。 抜きつ抜かれつした女性ランナーもずっと後ろに後退。

 40通過 3時間42分59秒 (ラップ27分02秒)
 相変わらず、上り坂だが、気分よく走れている。 どんどん抜いていくので、ちょっと自分の力を過信しそう。 気をつけなくては。

 フルマラソン通過点の看板があるかも、と思って注意していたが、なかったようだ。 しかし、サブフォーは確実。 推定3時間54分55秒。

 45通過 4時間10分10秒 (ラップ27分11秒)
 豊沢ダムに登る道は、さすがに傾斜がきつくなり、スピードが鈍った。 しかし、湖畔にでれば、しばらく平坦になり、また挽回。 ラップはそれほど落ちない。

 50通過 4時間37分54秒 (ラップ27分44秒)
 中間点は、サブテンテンペースに対し、22分06秒の貯金。 予定以上の貯め込みができた。 後半は、前半より44分遅くても目標達成だ。 だから、貯金は22分ではなくて、その倍の44分だと思うことにする。 そう考えれば、出来ないはずがない。 大丈夫。 と前向きな気持ちになれる。

 しかし、この50キロ過ぎが最大の難所、峠道といえることろだ。 「もう少し」「一番きついところです」と、沿道の係の人が声をかけていた。 

 この時間から、太陽が雲の間から顔を出した。 これから始まる後半戦、暑さとの戦いになっていくのである。 しかし、逆に言えば、ここまで曇っていてもらったこたは、ラッキーだった。 

 トンネルが3つあって、後ろのトンネルの方が長さが長くなる。 2つ目のトンネルを入ったところが、55キロ地点。

 55通過 5時間05分15秒 (ラップ27分21秒)
 この最大の難所区間を27分台でカバーした。 やはり、自分は登り指向だ。

 3つ目のトンネル、小倉山トンネルは、延長1,765m、早く出たい、出たい、という気持ちになる。 トンネル内、道の端には、ライト付きのコーンが置いてあって安全なのだが、それでも足元が見にくく、スピードは出ない。、しかし、ここは分水嶺。 ここを過ぎればダウンヒルだ!

 そして、光が!太陽が! トンネルを出るときは、開放感がいっぱいだ。 下り坂は、とにかく無駄な力を使わないように心がけた。 飛ばそうと思わなくてもペースは上がるはずだ。 エスカレータを降りる感覚で、楽に、自然に、下っていった。 ここで、1回目のトイレ、後半戦に備えた。 この区間、後頭部から背中に日よけの布を付けたランナーと前後しながら下っていった。

 60通過 5時間33分44秒 (ラップ28分29秒)
 ここまでは、あっという間と言う感じ。 下り坂で、リラックスを心がけていたら、お腹の張りが気になりだし、2回目のトイレ。 今度は少し時間がかかるやつ。
 しかし、このトイレ休憩をきっかけに、快調だった走りが、おやっていう感じになってtきた。 さすがに疲れてきたかなと思ったら、64キロあたりで、急に脱力感が襲ってきた。 水だ。 水不足だ。 今までのマラソン経験から、すぐに分かった。 とにかく次のエイドまで。 そこで、がぶ飲みだ。

 そこまで、5キロごとのエイドでは、紙コップ半分位の水かスポーツドリンクを、必ず1・2杯飲んできた。 曇りの天候だったので、それだけで、喉も渇かなかったのだが、全体に水分が不足していたところにきて、太陽がガンガン照りつけるようになり、高地から低地に降りてきて気温が上昇し、一気に危機的状況になったのだ。、

 65通過 6時間02分47秒 (ラップ29分03秒)
 「ぶっ倒れそうなんで、飲ませてください」みたいなことを言って、エイドでは、水を何杯もおかわりをした。 エイドの人も、嫌な顔をせず、助けてくれた。 「気温は30度」という声も聞こえた。 ここからは暑さとの勝負だ。

 この大会は、「かぶり水」と言って、5キロのエイドごと、場所によってはその中間点にも、大きなバケツに水が貯められていて、ランナー自分で柄杓を使って身体に水をかけることができる。 これは、実に素晴しいアイデアだ。 水浴び状態なら、真夏のマラソンでも、それなりに走れる、というのは、何度も出場した北海道マラソンのスポンジの活用で知った。 ここまでは、それ程暑さを感じなかったこともあり活用しなかったが、この65キロエイド以降は、ほぼすべてのかぶり水をかぶった。 シューズが濡れてしまうのが心配だが、身体の冷却が優先だ。

 エイドでは。お腹がきつくなるほど水を飲んで、あんパンを両手に1個ずつ持って走り出した。 止まってはいけない、というのが、2年前の野辺山ウルトラの反省だ。 消化を助けるため、あんパンを少しずつ口にしていった。 しばらくすると、身体中に水分が行き渡った感覚になって、復活してきた。

 66.5キロの着替えポイントを通り過ぎて、全コース唯一の往路復路が重なるる区間が、500mほどあり、69.4キロ地点で折り返す。 若干のアップダウンがある区間である。

 70通過 6時間34分20秒 (ラップ31分33秒)
 ここで、初めて5キロ3のラップ0分を越えた。 サブテンに向かって、ここからは、少しずつ貯金を使っていくことになる。 残りの距離を計算して、キロ7分だとどうかとか、最後の10キロ、キロ8分に落ちるとするとどうかとか、頭の中で計算が始まった。 

 70キロ手前から、ほとんど車の通りのない、わき道の直線路に入り、ほぼフラットな区間。

 75通過 7時間04分22秒 (ラップ30分02秒)
 70キロ地点あたりから、ずっと、ひとりのランナーが後ろに付いてきていた。 しばらく引っ張るように快調に走っていたのだが、だんだんきつく感じるようになってきた。 先に行ってくれないかなと。 78キロあたりで少し緩んで、ようやく先に行ってもらったのだが、あっと言う間に差が広がったと思ったら、一気に力が入らなくなった。 また、襲ってきた。 二回目の脱力、 水だ。 水を飲まなくては。 とにかく次のエイドまで、早く来てくれ。

 80通過 7時間37分52秒 (ラップ33分30秒)
 80キロのエイドでの状態が、一番危機的だった。 速く走っているわけでもないのに、呼吸が荒かった。 エイドの人も心配に見えたのだろう。 「椅子にすわって休んでいけば」と言われた。 でも、もし、一瞬でも椅子に座ったら、その時点でサブテン挑戦は「ジ エンド」になると思った。 絶対、休んではいけない。 「好きなだけ飲んでいきな」と言うやさしいエイドの人に助けられ、ここでも、水をがぶ飲みした。 パンも補給。 水分さえ身体に入れば、また復活できるという確認があった。 実際、そうなった。

 この局面で、道が下り坂傾向だったのは、助かった。 高木に囲まれた森林地帯に入り、日陰も多かった。 「熊に注意」の看板があるようなところだ。 耳を澄ますと、鳥の鳴き声のオーケストラが聴こえた。 とっても素敵なところを走っている。

 85通過 8時間08分03秒 (ラップ30分11秒)
 ここまで来たら絶対にサブテンを取って帰る。 こんなに苦しいウルトラマラソンはこれで最後にしよう(とその時は思った)。 もしサブテンを達成えきなければ、もう一度挑戦しなくてはならない。 それは嫌だ。

 計算上は、目標タイムに余裕があったが、また、いつ第3波の脱力が襲ってくるかわからない。 そうしたら、一気にキロ8分まで撃沈するかもしれない。 その時のため、元気なうちに、諦めない気持ちを確認していた。 終わったら、おいしいビールが待っている。 絶対、ビールは、おいしくなくてはいけない。 と、前抜きに楽しいイことを考えた。

 90通過 8時間40分06秒 (ラップ32分03秒)
 90キロ通過時に、ひとりのランナーを抜いたのだが、「ここからカウントダウンですね。 残りキロ8分で10時間きれなすよ。」と声をかけた。 「がんばりましょう」と応えてくれた。

 ここからは、交通の多い通りの歩道を3キロほど走りった。 95キロ手前に、登り坂がある。 こんなところに丘があったんだっけ、とコースチェックが甘かった自分を反省した。

 95通過 9時間13分06秒 (ラップ33分00秒)
 もうj大丈夫。 ウイニングロードだ。 95キロのラストのエイドで水を補給し、サブテンを確信した。 ここからは、残り1キロごとの距離表示がある。 直線の交通量のない道を進み、北上川を渡ると、残り2キロを切って、最後の最後の坂。 最後の私設エイドの水だけは、取らなかった。 今回のレース、1分1秒を大切にするという方針を貫いた。 ここに来ての給水はあまり意味がない。
 
 残り1キロ、9時間45分が切れるかどうか、ちょっと無理っぽいが挑戦しようと思った。 雫石総合運動公園に入って、「残り200m」と声がかかった。 そこから最後まで加速して、ゴールへ飛び込んだ。 ラスト1キロは、6分04秒、精一杯の走り。

 ゴール 9時間44分58秒 (ラップ31分52秒)

 ゴールはひとりひとりテープが張られている。 こちらもバンザイで、ゴール。 完走メダルをかけてもらえる。 嬉しい。 よく走った。 自分を自分でほめたくなった。 大満足、不満点のない最高のレースであった。 膝や筋肉を傷めたり、足にマメを作ることもなかった。

 

 ゴール会場、シャワーが浴びれるのはありがたい。 その後、無料バスで盛岡駅前へ。 妻と待ち合わせて、おいしいビールと食事をいただいたのは、言うまでもない。

 



 

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:00 - 北上総合運動公園 陸上競技場
〜 5km 0:27:44 0:27:44 平坦 公園内周回して公道へ
〜 10km 0:56:56 0:29:12 平坦
〜 15km 1:25:40 0:28:44 ほぼ平坦
〜 20km 1:53:16 0:27:36 ほぼ平坦
〜 25km 2:20:27 0:27:11 平坦
〜 30km 2:49:03 0:28:36 平坦
〜 35km 3:15:57 0:26:54 平坦
〜 40km 3:42:59 0:27:02 なめとこライン 上り
〜 45km 4:10:10 0:27:11 南花巻温泉郷 上り
〜 50km 4:37:54 0:27:44 豊沢ダム 上り
〜 55km 5:05:15 0:27:21 峠道 上り、中山1号・中山2号トンネル
〜 60km 5:33:44 0:28:29 小倉山トンネルから、峠道 下り
〜 65km 6:02:47 0:29:03 下り
〜 70km 6:34:20 0:31:33 沢内銀河高原ホテル前 折り返し
〜 75km 7:04:22 0:30:02 やや上り
〜 80km 7:37:52 0:33:30 やや上り上り
〜 85km 8:08:03 0:30:11 森林地帯 下り
〜 90km 8:40:06 0:32:03 森林地帯 やや下り
〜 95km 9:13:06 0:33:00 一般道へ 丘超えあり
〜 ゴール 9:44:58 0:31:52 北上川を渡り 雫石総合運動公園へ