2005.06.11
 職員春季大会 参戦記

 昨年、6月12日に、1500mの5分切りを達成して、はれて4分ランナーになったわけですが、その後のレースでは下の表のとおり、5分切りを阻まれ、このあたりで、もう一丁、やっておきたいな、という思いで、この大会に臨みました。
 
 
最近の1500mレース結果
  
日にち 大会名 記録
2004/6/12 職員春季大会 4'59"0
2004/09/19 チャレンジinナショナルスタジアム 5'00"10
2005/04/02 東京ランニングクラブ春季大会 5'00"52
2005/05/08 東京マスターズ記録回 5'07"63

 このままではおもしろくないと思い、今回は、10日前から、練習内容を、1500mモードに切り替え、それなりに準備をしました。

 にしても、10日間の対策じゃ、短すぎですね。 学生の時、期末テストを前にして、ああ、あと1週間早く勉強を始めておけばよかった、といつも思いましたが、あれとれと同じです。 今回も、あと1週間あれば、もう少し上にいけるのになあ、と思ったりしていました。 
 1500mモードの練習とは、目標ペース=1500m5分=1キロ3分20秒=400m80秒に、慣れることです。

 普段、スピードを出しているといっても、キロ3分50〜4分あたりが多い私の場合、キロ3分20秒は、別次元です。 いきなり走ってポンとでるものではありません。

 一番有効だと思う練習は、400mのインターバルです。 400mを80秒、つなぎジョグは、200m80秒、これを5〜10本行います。 徹底して、400m80秒ペースに慣れる、しかも、疲れた状態でも走り切る訓練として、非常に有効だと思います。 今回は、9日前に10本、5日前に5本をやりましたが、あと一週間あれば・・・ 2,3回加えたかったところです。 他に、200mのインターバルもあるようです。 次回は、少しだけ取り入れてもようかな?

 次に好きなのは、800mのレペティション 4本程度、2分40秒を目標とします。 今回、15日前に、800mを1本= 2分38秒をやっただけで、結局、この練習はできませんでした。 あと一週間あれば・・・ です。

 そして、何よりも、1500m、そのものを走る練習です。 マラソンとは違い、実際に何度も、全力で体験しながら、ペース配分、体感とタイムの関係などを、会得していきます。 今回は、この練習を重視しました。 

レース前の1500m 試走結果
  
〜400 〜800 〜1200 〜1500 トータル スパイク
11日前 1'24 1'26 1'25 1'03 5'17"76 アシックス MD−SPEXIAL
9日前 1'21 1'25 1'25 1'01 5'11"50 アシックス MD−SPEXIAL
5日前 1'24 1'25 1'23 0'58 5'09"03 ミズノ CHRONO DIST
4日前 1'21 1'24 1'24 0'58 5'06"83 アシックス LDーJAPAN
3日前 1'21 1'23 1'23 0'58 5'04"45 アシックス MD−SPEXIAL

 上の表のように、今回は、走るたびに速くなり、これはいい感じかな、という気はしていました。 たまたま、職場から3キロほどのところに、全天候型のトラックがあり、貸切でなければ自由に使えるので、そこまで、昼休みに自転車を飛ばし、アップも、せいぜい200m〜400mのジョグだけで、いきなり1500mを全力で、を繰り返しました。 

 上のスパイク3種類は、対照的といえるほど、全く違うものです。 
 簡単に言うと、
  軽量性重視 = LDーJAPAN
  屈曲性重視 = CHRONO DIST
  パワー&安定性重視 = MD−SPECIAL (こちらだけ、5mmの他7mmピン付)
 といった感じでしょうか?
 それぞれ特徴があって、って、良し悪しの比較は難しいのですがですが・・・
 CHRONO DISTについては、確かに柔らかくて、一番ロード用シューズに近い感覚なのですが、ピンの位置が、先端に片寄っていて、一番体重が乗っかる指の付け根の部分にないというのが、私にとっては欠点です。 足のスナップをきかせ、前足部で蹴っていくイメージのランナーに向いていると思います。
 MD−スペシャルは、7mmピンだけあって、一番反発力が強いものです。 コーナーの安定性を売りにしていて、確かに、そういう感覚が持てます。 ただ、反発が強い分、足への負担が大きく、安定している分重量が大きくなっています。 かなりの上級者向けなのでしょうか? 理屈はわかりませんが、私には、まだまだ、持て余してしまう感じがします。 ただし、スパイク用の筋力をつけるには、いいのでは、と思うので、練習では、逆に多用しようと思っています。
 ということで、軽量で、疲れにくく、かつ、肝心な指の付け根部分にもピンがはいっている、LD−ジャパンが、現時点での最善と思い、今回のレースでも、使用しました。

 さて、2日前、1日前は、全休にして、疲労を抜きました。 よくジョグで疲労を抜くといいますが、どうなんでしょう? ジョグするなら、その分、睡眠を取ったほうがいいんじゃないかな、せっかく速い動きを作ってきたのに、ジョグでゆっくりの動きをするのは、もったいないな、というのが、現時点での私の考えです。 筋肉のセルフマッサージ(といっても、たださすっているだけですが)とストレッチは、思いついたらするようにしていました。

 1500mのスタートは、10時40分。 駒沢競技場。
 
 1時間前に会場入り。 やはり、筋肉のセルフマッサージとストレッチをしてから、アップ開始。 駒沢公園のジョギングコース、約2キロを1周しますが、その間、ジョグだけでなく、100m単位で表示がありますので、100m流しを3本ほど入れました。 あくまでの流しで、インターバルのような感じに追い込まないよう注意しました。

 1つ前の組で、大江戸飛脚会のやすさんが、1500mを先頭を独走していました。 5000mのみかなと思ったので、ちょっと驚きでした。 
 
 さて、次は自分の番。 人数は10人くらいで、やや、外側からのスタートでした。
 
 いつものとこながら、ピストルへの反応は、速いほうです。 遠回りしならように、一直線にコーナーを目指しますが、一歩、前に出ていた分、他のランナーと接触しそうになったり、走りにくくなることは、ありませんでした。 逆に、他のランナーは、私が邪魔だったかもしれませんね。 なにしろ、スタートの反応は3位で飛び出しているのに、その後、どんどん抜かれるんですから・・・

 初めのコーナーで、一旦抜かれたランナーがあまり速くなく、抜き返そうか迷っているうちに、1レーンの外側に膨らんでしまいました。 抜くこともせず、後ろにさがることもせず、でしたから、コンマ1〜2秒、ロスしました。 無駄な動きはしたくないので、こういう細かいところ、けっこうこだわるほうです。

 300m通過で、ちらっと時計を見て、60分以内に、まず、よしよし。
 400m通過は、1分14秒82
 ちょっと速過ぎか? でも、1周目は、イーブンペースより、貯金があって自然だから、いい感じかな、とも思いました。

 2周目からは、前を行くランナーが、丁度いい標的になって、走りやすかったです。 次のコーナーを出るあたりでは、体感で、苦しさがなかったので、これは、5分切り、いけそうだ、と確信できるようになりました。

 残り800m。 ここからが、スタートのようなものです。 私は、前半、突っ込まないように、1500m競走は、700mの序走付き800m競走という、イメージをもつようにしています。 残り2周となれば、ゴールは見えてきます。

 第1コーナーのあたりから、前を行く青シャさんに追いつきそうになりましたが、近づくと、相手も抜かれずと、スピードアップします。私としては、無理に抜くとペースむらができてしまうので、どうしようか迷い、結局、直線路まで待ちました。 このあたり、トラック競技ならではの、面白さですね。

 800m通過、ラップは、1分21秒48
 うーん、ちょと走りが楽だと感じたのは、スピードが落ちていたせいか。 さあ、、ここから、気を抜かず、若干、ビルドアップする感じにしなくてはなりません。 さきの青シャツさんを抜いて、大きく体を使うように心がけていきました。 次に前にいるのは、60〜100mくらい先の白シャツさん、目標にするには、距離が開きすぎていますので、このあたり、いちばんの踏ん張りところです。

 残り400m。 スピードは落ちていない感覚でした。 よーし、これはいけるぞ。

 1200m通過、ラップは、1分20秒76
 あとは、気を抜かず、走るだけです。 油断したり、安心して力をぬくことがなければ、5分切りできます。

 最後のコーナーで、白シャツさんが、それほど速くなっていないのがわかりました。 まだ差が50mくらいあり、追いつくのは、とても、無理そうでしたが、追っていくことによって、自然とタイムも付いてくるだろうと思い、あきらめずに差を詰めました。

 コーナーで、差が縮まり、直線路では、もしかしたら、という感じになりました。 ラストトスパートの全力走モードにしたら、あっけなく、抜くことができました。

 あとは、ゴールに飛び込むだけ! 息も荒く、フォームも崩れ、顔も崩れ(笑)、めちゃくちゃでしたが、ゴールラインを超えて、時計を見ると、4分52秒台 (正式タイム 4分52秒0  ラスト300m  54秒54)。 信じられない、ビックリです。 5分ラインが勝負だったのに、8秒も、余裕で達成なんて,,大満足な結果でした。
      
1500m走 〜400 〜800 〜1200 〜1500 トータル
レース 1'18"8 1'21"48 1'20"76 0'54"54 4'52"0


 午後2時15分からは、5000mのレースがありました。 トラックの大会ベスト、18分43秒62の更新を狙いましたが、3秒、届きませんでした。
        
5000m走 〜1000 〜2000 〜3000 〜4000 〜5000 トータル
レース 3'42"70 3'40"65 3'46"50 3'48"30 3'47"85 18'46"0

 2000mまでは、調子がよかったのですが、その後、風も出てきて、タイムが落ちました。 日も出て、暑く感じました。 一旦、減速し始めると、スパイクの効果より、逆効果のほうが大きくなるように感じます。 ねばって、踏ん張ることが、できないように感じるのです。 今回も、もしかしたら、5000mでは、ランニングシューズのほうがよかったかもしれません。 ただ、自分としては、将来に向けて、スパイクの力を生かせるような、走り方を追求していこうと思っていますので、実力不相応と言われそうですが、しばらく、こだわっていきたいと思います。 何よりも、スパイクの感覚、好きですからね。

 最後に、出走したやすさん、お疲れさまでした。 レース中の応援、レース後のアイシングとビール、ありがとうございました。 また、走る歯医者さんご一家、応援に、駆けつけていただき、ありがとうございました。