2006.09.03
都民生涯スポーツ大会 参戦記
地元区の陸協の方から声をかけていいただき、今回、初めて、この大会に参加させていただきました。 生涯スポ^ーツとは、40歳以上の大会ということです。 場所は、私の好きな駒沢競技場です。 それにしても、この日は、国立競技場で、東京マスターズの大会があり、何も、数少ない中高年を対象とした陸上の大会を、同時開催しなくてもいいのに、何とか調整できないものか、と思いました。 さて、私はというと、久々のトラックレースで、それはそれで、とても楽しみでしたが、何ぶん、一週間前が、北海道マラソンであったため、トラック対策は、3日前に、800mのレペを3本やっただけ、というお粗末なものでした。 暑い季節ということもあり、当然、自己ベストを狙えるはずもなく、モチベーションは、さほど上がりませんでした。 ただ、3日前の800mで、3本目、2分39秒で走れたので、1500mの5分切りはできるのではないか、という見込みもありました。 一応、目標は、1500m 5分切り。5000m 19分切りとしました。
10時10分 1500mのスタート。 晴れ、気温28℃ 風は普通。 どの位のレースレベルなのか、全く知らなかったのですが、実際、結構、みんな速かったです。 マスターズより、速いと思います。 さすが、各市区町村の代表ですからね。 スタート直後、隣の選手が、腕を横に出すように走って、私の進路を遮ったのには、驚きました。 でも、悪い気をしなかったですね。 マジで勝負しているんだ、って嬉しく思いましたよ。 みんな速いので、コーナーの入りあたりで、もしや、と思ってチラって後ろを振り向いたら、ああ、やっぱり、12人くらいの中で、最下位になっていました。 スタートの音の反応は、速いほうで、コーナーまでは、いい位置を取る、というのが、私のやり方でしたので、今回は、自分らしくない出だしとなりました。 さっそく、初めのカーブで、前のランナーが減速しはじめて、詰まった感じになりました。 アウトに出て抜くべきか、このまま、最短距離のインを走り続けるべきか、迷っているうちに、時間が過ぎていく。 1〜2秒は、損をしたな、完全に失敗です。 1500mのレースは、こういう風に、1〜2秒の差で、一喜一憂することがあり、スタート時の作戦が影響してきます。 こういうところが、面白いんですね。 私が、1500m走が大好きという理由が、ここにあります。 さて、直線に入り、1人2人抜いて、300mのタイムチェックで、チラッと時計を見る。 「5」という数字が見える。 ここで、1分以内なら、OK。 ペースは上げる必要がありません。 400m通過 1分18秒02。 ここで、ちょっとした失敗。 私は視力が弱いこともありますが、1500mでは、時計を見る時間もロスになりますから、あくまで、チラっと見るんですね。 その結果、実際は、1分18秒なのに、「16」に見えちゃって、完全に、5分切り、安全モードに気持ちがなっちゃったんです。 76秒と78秒じゃ、結構、大違いなんですよ。 でもって、このまま、残り距離をみながら、余裕を計算して、走っていけば、OK、って思ったんですね。 2周目は、無理をせず、前まら落ちて来る選手を目標に、進んでいきました。 800m通過 2分40秒54 (ラップ1分22秒52) 実際は、「22」という数字しか見ていないので、さっきの「16」と差し引きして、まだ、5分ペース=1周80秒ペースには貯金がある、と思いました。 これは、間違えだったのですけどね。 実際は、借金54秒だったんです。 さあ、これから、徐々にきつくなってくるのは、いつものこと。 ビルドアップする感覚で、イーブンペースとなります。 かといって、残り300m・200m・100mからのラストスパートの余力を残しておかなくてはなりません。 このあたりのペース感覚は、実際、1500mを何度もベストを尽くして走っていくうちに身につくものかと思います。 いつも感じるのは、オーバーペースになっている選手が多いこと。 だいたい、2周目、3周目から落ちてきて、それを拾っていくというのが、いつもの展開です。 1200m通過 4分02秒91(ラップ 1分22秒37) ここでも、時計を見るタイミングが速くて、「21」かと思いました。 5分切りは、ラスト、ちょっとがんばれば、楽勝だな、と誤計算していました。 けっこう、苦しくなると、楽になる言い訳を、考えてしまいます。 今日は、5000mで19分を切るのがメインの目標なんだから、ここで全力を出し切らないほうがいい、と。 弱気の虫が動き出し、いつもは、もっとがむしゃらにいく、ラスト300mを、やや手抜きしてしまったように思います。 それでも、コーナーで、前にいる黒シャツ選手を、ちょっと、無理そうでも、追いつけば、確実に5分切れるだろう、ということで追い、ラストの直線で抜けました。 ゴール後、時計を見ると、あれえ 「4分59秒ー」 大丈夫かな、最後の秒が、「18」だったので、OKだろうと思いましたが、こんなにぎりぎりなら、もっとがんばっておけばよかった、と後悔しました。 ゴールの正式タイム 4分59秒53. (300mラップ 56秒42)。 ともあれ目標クリア。 それなりの対策をせず、5分がきれたことは、秋のトラックシーズン開幕戦としては、合格です。
1500mの後、チョコレートを補給しましたが、時間が短いので、食事はしませんでした。 駒沢公園は、ランナーが多く、1周約、2.1キロのジョギングコースもあり、何とはなく、走りたくなり、I先輩を誘って、2周もジョグをしてしまったのです。 これは、かなりまずかったと思います。 レース前には、脚が熱をもっているのが分かり、これは危険かと思いました。 最後まで、諦めずに粘るためには、スパイクはやめて、普通のマラソンシューズにしたほうがいいと思いました。 スパイクは、普段と同じフォームで走ると、スピードがでるので、入りの1000mは、間違えなく楽なのです。 したがって、1500mレースでは、スパイクは必須だと思っています。 ところが、スピードが出ている分、脚の負担が大きいようで、3000mあたりから、脚に力が入らなくなり失速しそうになります。 ここをこらえれば、また、ラストスパートは、スパイクの威力が有効になるのですが、今日の感じでは、スパイクで最後まで持つとは思えませんでした。 それでも、スパイクを選んでしまいました。 今日の記録よりも、スパイクに耐える走りができるようになりたい、スパイクを履きたいという気持ちからです。 レース前、頭から水をかけて、できるだけレ冷却して、スタート。 スタート自体は、今度は、うまくいきました。 一瞬、ほんの一瞬だけ、先頭だったかと思います。 それが、コーナーを出る前に、どんどん抜かれました。 周りからは、こういう選手は、迷惑なんだろうな、と思いますが、特に無理をして出ているわけではなく、ただ、スタートの反応がいいだけなので、許してくださいね。 暑さのことを考えると、19分切りは、ぎりぎりかと思いました、 でもって、無理をせず、3分48秒イーブンでいこう、中盤で、少しだけ遅れても、最後に少しスパートすれば、目標はクリアできる、という見込みでした。 やはり、このレースも、初めの1周あたりで、最下位に落ち、そこから追い上げる展開になりました。 1000m通過 3分47秒42 2000m通過 7分35秒30 (ラップ3分47秒88) 3000m通過 11分23秒10 (ラップ3分47秒80) ここまで、計ったように、ぴったり、19分ペース。 3000m地点では、もう、目標は、もらった、と思っていました。 3000mから3400mで、「1分33秒」を見て、あれえ、と思い、そこから、急失速となりました。 このあたり、後で思うと、なぜ、もっとがんばれなかったのか、失速するとしても、5秒以内くらいなら、ラストで取り返せるのに。 ところが、実際走っているときは、こりゃ、だめだ、という気持ちになってしまうんですね。 4000m通過 15分19秒15 (ラップ3分56秒05) 3分56秒!?! ひゃー と思うと、もう挽回する気力は残っていませんでした。 これが、3分52秒だったら、まだ、やる気が残っていたかもしれません。 ゴールの正式タイム 19分12秒43 (ラップ3分53秒28)
レース後、T先輩が、「3000mあたりの給水で、頭からかぶると、あと5周、楽に走れるよ。 走る前に冷水ノシャワーを浴びるのもいいね。 この競技場にシャワー室もあるよ。」とアドバイスされました。 なら、早く教えてよ、とも思いましたが、経験豊富な、T先輩のお言葉、しかと、次回の灼熱レースに生かそうと思いました。 余談ですが、5000mのレース後、今回、メンバー不足で、100m × 4 のリレーの2走に出させてもらいました。 ヨンケイなんて中学生以来だなあ。 嬉し懐かし。 長距離距離選手が2人はいった、にわかチームで、「1分切れるかな」って心配していましたが、結果は、5秒86で、4走にめちゃ速いKさんのおかげなんですが、2位という成績でした。 |