2007.10.21 いわて北上マラソン 完走記
この大会は、いわて北上マラソンと、全日本マスターズマラソン選手権大会という2つの大会の同時開催で、私は出たのは後者のほうです。 マスターズは、今年随分トラックレースでお世話になりましたしね。 全体に、マラソンのエントリー数785人という、こじんまりとした大会ですが、マスターズは、そのうち86人。マスターズ会員の他、500円増しでエントリーできますが、わざわざ入賞するために、なんていう人は、ほとんどいないでしょうね。
駅前から、7時40分に会場までの無料バスが出るということでしたが、ホテルの前にタクシーが停まっていて、乗っていきました。 1500円弱だったかな。 贅沢ですが、レース前、どれだけ余裕を持って過ごせるかは、非常に大切なこと。 スタート時間が、8時50分と早かったこともあり、一刻も早く会場入りして準備したいと思いました。 正解でした。 パンフレットの注意事項に目を通し、チップをつけ、ゼッケンヲ付け、荷物預けとトイレの確認。 ゆっくり、身体をほぐして、ジョグのアップ。 充分に好きなように過ごせました。 荷物預けは、会場の陸上競技場のロッカー、貴重品は、個別に預かってもらえます。 ロッカーだけだと鍵が邪魔になりますからね。 いいシステムです。 参加者が少なく、ロッカーも充分にあったようですし、トイレも、最大10人待ちくらいで、マンモス大会に比べたら、ゆとりを持って準備できました。 (GOOD!) アップは、ジョグ開始で、身体が軽く感じましたが、スピード走では、ガクガクする感じでした。 先週までのトラックレース的な疲れが残っているようでした。 天気は、曇り、後で掲示しているのを見たら、気温10時現在15.8度、11時15.6度、12時15,4度でした。風は普通程度。 マラソンとしては、いい部類のコンディションでした。やはり、関東地方より、秋が早い、10月下旬の岩手というのは、気候的にも最高です。 (GOOD!)
初めにトラック1周半するので、ペースがチェックできます。 1周1分43秒。 しめしめ、予定通りでした。 こんな所でも、少しでも距離をロスしないようにと、トラックの一番内側を走っていまいた。 1キロごとのポイントは、青色の三角コースが置いてあります。 時々見落とすことがありましたが、距離表示は、とても正確に感じました。 たいていの大会は、アバウトな区間があるんですけどね。 北海道マラソンでさえ。 これほど正確なのは、東京マラソンとここくらいでしょうか。 もともとアバウトなものだから、1キロごとは気にしないというランナーは多いのですが、私の場合、次の1キロまで、次の1キロまで、と走っていきますので、距離表示が1キロごとに正確なことは、大会を評価する上で、重要なポイント(GOOD!)です。 といいながら、1キロのポイントを見落とし、2キロ通過は、8分54秒。 思わず、ニヤリです。 高低図で1〜5キロまで、標高差40M弱に下りで、確かに、道路わきを横目で見ると下っていたのですが、勾配の小さく、あまり、下り感じませんでした。 ということは、今日は、朝が早いこともあり、身体の動きがいまいち重かっかったようです。 下りなのに、5キロ通過が、22分06秒よいうのは、タイム的にも遅いなあ。 続く区間も、キロ4分25秒ペースがやっという感じでした。 気がついたら、一般女子ノトップと2位が、近くに走っていて、しばらく連れていってもらうことにしました。 やがて、10キロロあたりで、地元のテレビ局の車が近づき、女子のトップを追いかけているのがわかりました。 道の脇では、女性アナウンサーが、「地元のSさん、○年優勝していて、今年も狙っています・・」なんてことを喋っていました。 最近のランナーズ誌で、テレビに映る女子のトップにくっついて走っている男子選手はいかがなものか、という編集後記がありました。何だか、そのことを気にしだすと、居心地が悪くなってきました。 優秀な女子選手は、ペースが安定していますので、その力を借りるというのは、男性であっても、格下であるわけですから、作戦的にフェアだと思います。 ただ、テレビに映るのが目的、だと仮にすれば、それは、かっこ悪いし、邪魔だよな、、というのが私の見解です。 どちみち、女子トップについていくのが、やっとという状況にもなっていました。 得意の下り坂で前に出て、また、すぐに追いつかれるという展開だったので、波長も合いませんでした。 これは、ちょっと、先に行ってもらうか、とも思いましたが、そうしたら、ずるずる後退しそうだったので、ここは、思い切って、前に出ることにしました。 13キロ付近だったと思います。 そこからが、スタート前、風と走るさんから、「田沢湖マラソン並み」と教えてもらった、1つ目の坂。 初めは、だらだら登っていたので、たいしたことないなと思っていたら、最高点の手前は、確かに急勾配で、こりゃ、すごいな、というものでした。 でのその区間を、キロ4分32秒で乗り切ると、15〜16キロの下りは、気持ちよく飛ばして、キロ4分08秒。 2つめの同規模の坂は、20キロ手前。 これも、ピッチ走法で乗り切り、何とか、中盤まで、キロ4分30秒以内をキープできていました。 中間点通過 1時間33分47秒 東京から遠路ここまで来て、3時間10分=約キロ4分30秒ペース を切れずに、笑顔で帰れないな、というのが、今日のテーマでした。 中間点過ぎから、景色的に開けた場所、北上川の沿った平野と、両側の山脈、雄大な自然を感じることができる区間でした。 最近のレースでは、時計とにらめっこしているようなことが多いので、今日は、景色もしっかり覚えて帰ろう。 大地からエネルギーをもらおう。 と思いました。 ランニングフォームのことを考えると、あまり遠くを見るのはよくないと、たとえば谷川真理さんなどは言いますが、遠くを見ることによって、地球が小さく見える、精神的2は、余裕が生まれるように感じました。 北上マラソンのコースは、町あり、田園あり、山あり、川あり、橋で4回も北上川を渡りますしね。 景色に変化があり気分が晴れるコースでした。(GOOD!) 25キロ付近で、ちょっとしたハプニング。 コース脇に、赤い右矢印があったので、右折しようとしたら、「コースが違う!」と係員の呼びもどされました。 一瞬のできごとで、ロスは、5秒くらいだったと思います。 正規コース2戻って走り出すと、後ろで「やっぱりわかりにくいね」という声がしていました。 矢印は車道の案内だったようですが、私より前にも間違えたランナーがいたようですので、来年は改善してもらいたい点です。 さて、中間点あたりから、雨がぽつりぽつりきていたのですが、30キロあたりで、一時、本降りになりました。 これは、私にとって、精神的には、プラスでした。 雨が降り出したら、もう止まれません。 身体が冷えますからね。 水の刺激を受けながら、自分で熱を発していくぞ、という気分になります。 普段から雨中の練習をしているのも、プラスですね。 ということで、30〜30キロの区間は、やっと、つぼにはまったいい走りができるようになりました。 この区間、すぐ後ろから付いてくるランナーがいました。 しばらくして、そのランナーが、仲間を見つけて、会話。 アレッ、英語をしゃべっている! 「・・・this guy」 というのが聞こえました。 多分、「おれ、この人について行く」と言っていたのでしょう。 振り向いて、「Where are you from?」とでも声をかけようかとも思いましたが、ここは、国際親善より、国際レースじゃ、日本人が負けるわけにはいかん。」 挨拶は、ゴールで握手しよう、と決めました。 結局、35キロ付近で、外人さんは遅れ始め、レース後は、こちらも余裕がなく忘れてしまって、挨拶はできませんでしたけどね。 後ろで背中を押してくれそうなランナーがいなくなると、正直、辛くなりますね。 おまけに、35〜40キロは、スタート直後の逆、約標高40mを登ります。 勾配はあまりまいので、脚が止まることはありませんが、自然と、数字は落ちます。 目標、3時間10分切りのためには、4分40秒ペースでOKか。 と計算しましたが、が、35キロ時点では、完全な自信がありませんでした。 それでも、キロ3分35秒ペースを確認できると、これは、いけるかも。 40キロ地点では、ゴール予想タイム3時間8分台か、9分台か、となりました。 ラスト2.195キロは、平坦になるので、ぐんぐん加速している感じになりました。 競技場にはいって、残り500m。 残り400mとなった時に、「間もなく女子のトップの選手が競技場に入ります」と言うアナウンス。 さすが、女性ランナーは落ちないですね。 こちらも、かなり後半上げてきたのにね。 最後は、気持ちよく走ってゴール。 42キロの走ってきて、最後に苦しい顔をするのは、何だか、照れるよな、なと思いました。 ゴール後、係の人から、「随分、余裕があったね」と声をかけられました。 最低目標だった、3時間10分切りもクリア。 ゴール 3時間07分20秒でした。 でも、あとで、ラップを整理して、ラスト2。195キロが、自己区間ベストまで、あと1秒だったことに気が付きました。 (正式なラップタイムの発表がまだですが) ならば、ラストスパトートを極限までかけておけばよかったな、と、プチ後悔です。 確実に余裕がありましたからね。 今日のタイムはいまいちだけど、ラストは、区間自己ベストだった、Tって、満足して帰れたのにね。 最後に、M45(45〜49歳)クラスの第3位ということで、表彰を受けました。 たまたま、マスターズ会員というだけで、同年齢で、もっと速い人はいっぱいいるのにね。 へんな感じがする表彰式でしたが、役員に人も形つくってくれて、表彰台にも上れたので、楽しい経験でした。 2位に人は、ネパールに人、1位の人は、関西に人で、いろいろお話ができたのもよかったです。 北上マラソン、気に入りました。また、毎年というわけにはいかなくても、また、ぜひ参加してみようと思います。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:01 | - | 陸上競技場トラック1周半 |
5km | 0:22:07 | 0:22:06 | 下り傾向 |
〜 10km | 0:44:12 | 0:22:05 | ほぼ平坦 |
〜 15km | 1:06:28 | 0:22:16 | 1つ目の山超え |
〜 20km | 1:28:43 | 0:22:15 | 2つめの山超え |
〜 中間点 | 1:33:47 | - | ほぼ平坦 |
〜 25km | 1:51:07 | 0:22:24 | ほぼ平坦 |
〜 30km | 2:13:28 | 0:22:21 | ほぼ平坦 雨が降る |
〜 35km | 2:35:28 | 0:22:00 | ほぼ平坦 |
〜 40km | 2:58:13 | 0:22:45 | 登り傾向 |
〜 ゴール | 3:07:20 | 0:09:07 | 平坦 陸上競技場へ |