2008.08.31 北海道マラソン 完走記
6年連続6回目の北海道マラソン。 過去の自己記録を振り返ってみる。
目標は、ずばり、自己大会ベスト更新、3時間08分20秒以内である。 この夏こそは、10km40分切りの走力の継続を目指したが、梅雨明けとともに、やっぱり走れなくなった。 北海道マラソン4週間前と3週間前の土曜日曜を使って、昼間の暑い中、連日のハーフマラソン練習を2週間続けて実施、2時間近くもかかったりするようなふらふらな走りだったが、、北海道マラソンの参加資格を取るつもりでやった。 2週間前と1週間前の日曜は、マスターズの大会で、スピード強化、とともに、大会前に休養を入れることにより、コンディションを上げていった。 1週間前の埼玉マスターズでは、5000m18分52秒26、気温25度程度の涼しい条件下とはいえ、18分台に突入できたことで、北海道マラソンの目標、3時間08分21秒には近づいたと思った。 翌月曜日h、トラック練習で、気温21.8度であったが、10000m39分23秒が出て、夏じゅうできなかった40分カットが実現し、これはいけると思った。 通常、レース前3日間は、全く走らない主義だが、このままではいけないと思い、前日の夕方、電車で、34.5km地点の新川まで行き、そこから中島公園のゴールまで、試走[速めのジョグ)をした。 痛みはなく、少しほぐれてきた。 終盤の一番の勝負どころのコースを確認しておくことは意味があると思う。 全体の距離のイメージをつかんでいることは有利になる。 レースでは、通り過ぎてしまって、気が付かない景色も確認できた。 道の左側、ずっと北海道大学かと思っていたが、実はその前の女子大や、高校があることなど・・・ 会場の公園についてら、ほとんど、トイレに並んでいるうちに時間が過ぎていく。 45分くらい並んでいただろうか。 北海道マラソン会場のトイレ不足は深刻だと思うので、これから初めてレースに出る人は、ご用心を! 私は、何回もレースに出ているので、ここは計算済み。 給水は、起床した時から始まっている。 ちょびちょびやるのである。 夏マラソンは、喉が乾いてからでは遅いというのはもちろんのこと、スタートしてからでは遅いのである。 利尿作用のあるコーヒー、お茶は、一切飲まない。 体質にもよると思うが、これから、マラソン挑戦する人へのアドバイスである。 朝は曇っていたが、スタートまでには完全に晴れた。 アナウンスで、気温は、26.5度。 これから、ぐんぐん上がりそうだ。 荷物預けの前に、ペットボトルの水を頭からかけた。 この時、シューズを濡らさないようにすることが注意点だ。 北海道マラソンも6回目となると、自分流にやることがわかってきている。 アップのジョグをしている人もいるが、やめた方がいいと思う。 せいぜい流し数本で十分。 問題は、体温を上げることではなく、下げることだ。 さっさと薄着になって、日陰(これは重要!)で、水をかぶっているのがベストである。 荷物は、さっさと預けて、入口のマットを踏んで、競技場内に入ってしまおう。 なお、陸連未登録者は、競技場外、荷物預けから、1kmほど離れているので、注意が必要だ。 陸連登録の場合、時間直前は、入口は非常に混む。 混雑は精神的に消耗するし、日陰が選べない。 競技場内には、水ではあるが、給水コーナーがある。 ペーートボトルを持ち込んでいいる人もいるが、捨てるところがなく放置せざるを得ないので、これは、ルール違反か? トイレは、競技場内の方が比較的すいているので、しっかり出し切ろう。 何しろ、給水をたっぷり取っているからね。それから、頭から、もう一度、水をかける。 そして、できる限り長く、日陰にいることだ。 スタートの並びは、ゼッケン番号(過去約2年間のベストタイムによる)のブロック順なのは、非常にありがたい。 そんでなければ、早く並んで位置を取らざるを得ないので、北海道マラソンは、一層厳しいものとなるはずだ。 ちなみに、今回、私は、2006年4月のかすみがうらの2時間56分46秒の自己ベストが有効だったので、「456」という若い番号がついた。 ちょっと誇らしい気もする。 北海道マラソンの若いナンバーを取ること、が、また、ひとつの目標にもなるのだ。 どんなマラソンでもそうだけど、北海道マラソンは、以上のように、スタート前が非常に重要。 スタートラインに並んだ時、「暑っついなー」と感じるようでは、まず、だめである。 レース前、ペースの基本構想を確認しておくことも重要だ。 走り始めてから計算するのは難しい。 今回の私は、目標3時間08分分21秒カット。 キロ4分30秒で、3時間09分53秒なので、基本的には、キロ4分30秒イーブンで、5~15kmの下り坂では、4分20秒に上げる。 ただし、例年の経験から、35キロ以降は、必至に粘っても、キロ4分40秒ということが考えられるため、前半は、4分30秒をちょっとずつ切っていく、下り坂では、4分15秒でいってもよい、というのが、構想だ。 自己の大会ベスト、3時間08分21秒を切ることを目標にしているので、いつもより、積極的に行くと決めていた。 が、全体の流れに乗っていけたのは、第1コーナーまで、直線になると、こっちも結構飛ばしているのに、どんどん抜かれた。 走力順にゼッケンがついているので、目安になる。 おそらく、400番台までがサブスリーか。後半型を自自認しているので、500番に埋もれるのはいいが、600番台は、まずい。 1km付近で、陸連未登録者の合流するが、1kmの看板を見落とした。 2kmの看板まで不安であったが、結果は、 2キロ通過、9分10秒(スタート地点から9分07秒) 5kmまでは、上り坂傾向とはいえ、この数字を見て、厳しいな、と思った。 無理せず楽な感じてきてこのタイムなら最高なのだが、今日は、積極的に来ているのである。 身体は、相変わらず、硬くて動きが悪い。 このあたりで、未登録者のM島さんに追いつかれる。 数年前まで、で練習でひっぱってもらった大先輩だが、このところ自分の方が走力が上と思っていたので、失礼ながら正直、えっっと思った。 そうしたら、顔の表情に出ていたのだろうか。 M島さんに見透かされて、「僕は、下り坂〈未登録者のコースは、はじめに下る)だから、勢いが出たんだよ。」と言ってくれた。 さすが先輩、心を読まれてしまった。 第1折り返しがあって、 5キロ通過、22分32秒(ラッ22分29秒) 去年は、これより数秒遅い通過で、「もう、完璧!」と思ったんだが、今年は、体感からして、余裕なし。 ゴール予想タイムは、3時間20~30分という予想が頭をかすめた。 ただ、弱気になっていたら、ぐんぐん下がるように思えたので、終盤失速のリスクを承知で、モチベ^ションを維持することを、優先した。 これまで練習してきたことを思えば、たった5km走っただけで諦めて逃げ出すわけにはいかない。 5~10kmまでは、ゆるやかな下り坂。 下りって感じない人もいるほどの、ちょうどいい坂である。 若干、蹴りを入れて、あとは、重力で下る。 自分は、下りが得意と思っているので、ここで、行かなでどうする。 よく、雑誌や講演で、前半下りのコースで、下りを飛ばしすぎると、終盤につけがくるので、抑えるように、と言われている。 ただし、人それぞれ。 あえて下りは抑えなくていいというのが、私流だ。 ただし、エスカレータに乗って下っている感覚が大切で、下りだからといって力んではいけない。 スピードは、自然と速めに取ったほうが、別の部分の筋肉が使われて、平坦や上りになった時にいいのではないか、と考えている。 給水所で、しっかり飲んで、反撃開始! 北海道マラソンでは、全給水所で、しっかり飲み干すことにしている。 水だけではなく、スポーツドリンクも飲んだほうがいい。 スポンジがあるところでは、全部取って、頭からかける。 しかし、5~6kmは、4分33秒。 ええ、こりゃ、本当に調子が悪い、と思った。 しかし、後からっわかったが、去年もこの区間時間がかかっていて、距離表示が正しくないようである。 この場所以外にも、距離表示が最高でキロ1分程度ずれているところもあり、全国テレビ中継される大会としては、あ粗末である。 去年から、改善されていないので、どうにかして欲しい。 続いてのラップは、4分13-13-14-07 といった具合に、下り坂仕様になった。 この間、M島さんがずっと付いて来てくれ、スポンジを渡してくれたりした。 ありがたい。 10キロ通過、43分52秒(ラッ21分20秒) 去年は、次の5キロ区間で落したがいけなかったと感じたので、今年は、15kmまでは、下り仕様でしっかり走ることにする。 次の1キロ、あの前のランナーまで、追いつこう、次は、次のランナーまで、といった具合に。 15キロ通過、1時間05分16秒(ラッ21分24秒) 15キロ地点の豊平川の橋を渡ってからが、本当のレース開始だ。 ここから平坦なコース。 16キロ付近に1ヶ所アンダーパスがあり、この坂の下り上りをきつく感じるかどうかが、チェックポイントだ。 今日は、坂の下りで、前のランナーに追いつき、上りでも、さらに前のランナーに追い詰めるという感じであった。 つまり、同走しているランナーより、消耗度が低い。 身体ガ硬いという感覚もなくなっていた。 不安な気持ちの部分はあったけれど。 20キロ通過、1時間27分28秒(ラッ22分12秒) 後でみたら、このタイム去年とたった1秒違い。 ハーフ通過、j1時間32分28秒 いつものことだが、一応、数字を2倍してみる。 3時間5分かあ。 目標には、3分も余裕があるぞ。 後半は、3分のアドバンテージ。 この区間で、折り返してきた先頭ランナーとすれ違う。 力をもらうためにセンターライン方向に寄った。 男女とも、トップは独走状態。 女子は、新谷仁美選手がぶっち切るかと予想していたが、小柄な元気なランナーが先頭だ。 後でわかったが、この選手は、19歳、身長143cmの、優勝した佐伯(さはく)由香里選手だった。 自分の小柄なので、とっても元気をもらえる。 25キロ通過、1時間49分55秒(ラッ22分27秒) 25~30kmが、コース最大の難所だ。 といっても、すごい坂道があるわけではないけれど。 追分通というのは、結構広い道で、日陰がない。 丁度、一日の最高気温の時間に当たる。 何だか、永遠にこの道が続くという感覚になる。 往復で、計2回の陸橋の上り下りもきつく感じる。道幅が広いので、中央分離帯の方に寄って走っていると、給水のたびに蛇行してロスを生じたのが、今回の反省点である。 どうせ給水を取るのだから、道の端の方を真っ直ぐ走るのが正解だ。 折り返しのロスもある。 28キロと29キロの看板を見落とし、さらに、29キロ地点が30キロだという勘違いもしていた。 頭がぼ^-っとしてきた証拠だ。 結局25~30kmが、一番遅いラップとなった。 30キロ通過、2時間12分32秒(ラッ22分37秒) マラソンは、30kmから!! 右折して、新琴似1番通りに入ると、片側1車線になり、気分も変わる。 ここで、頭の中で、電卓をたたいた。 目標3時間08分21秒カットに対して、残り、キロ4分30秒で走って、何分何秒の貯金があるのか。 約1分と出た。 ここから、1キロごとに、4分30秒を超えたらその分を引き、切ったらその分を足していく。 次の1キロ、次の1キロが目標になった。 35kmまでに、50分の貯金を保ちたい。 その後は、4分40秒ペースでいっても、40km過ぎのスパートで、4分30秒に戻せば、目標を達成できるという計算だ。 ただ、35kmで、残りの貯金が30秒を切るという想定もした。 その場合もあきらめないでいく覚悟をしておく。 まだ、幾分元気な今のうちに、意志を強くしておく必要があるのだ。 30~32kmあたりが、今回のレースで一番いい走りができていたように思う。 腕は、地面に突き刺すように振る、と幾分前傾になり安定した推進力が得られる。 ただ、何せ、今日は調子が悪いと思っていたので、どこまで続くか、いつか、ガクって来るんじゃないかって不安もあった。 30kmを過ぎたら、ペースを抑える必要もないし、逆に少し緩んだら、一気に落ちることがあるので、このまま、走りに集中していくしかない。 いつの間にか、完全に追い越しモードになっていた。 苦しいレースでは、何人抜くかを目標にしてカウントすることもあるが、今日は走りに集中できていて、次の1キロ、次の1キロを目標にできた。 スポンジは、前半、シューズを濡らさないように上半身だけにかけていた。 ここまでくれば、足にマメができても走り切れるので、大腿にもかけるようにした。 当然、シューズは濡れるが、冷却、冷却が優先だ。 前日、コース下見をしていたので、34.5kmの新川まで行けば、あとは、見慣れた景色、一気に走れるような気がした。 というか、走るはずだ、と根拠のない暗示を自分にかけた。 35キロ通過、2時間34分48秒(ラッ22分16秒) 予想外に、30~35kmで、目標に対する貯金ができた。 緩めなければ、目標クリアできると思った。 詰めを誤って、目標達成をスルリと逃すのは、絶対に嫌だ。 何のために北海道まではるばる来たのか! 36kmの看板は見落として、37kmの看板を見たら、35kmからの2kmで、8分06秒、次の1kmが5分38秒! めちゃくちゃ狂って」いる。 関門ぎりぎりのランナーは、随分惑わされるだろうな、と思った。 去年も狂っていたので、改善を望む。 ただ、自分は、そんなものかと承知していたので、走り方を崩さないように、前進を緩めないように走った。 このあたり、当然、段々苦しくなる。 だんだんきつくなって、やっと、イーブンペースなのだ。 さらに、気が付かない程度だが、35kmからゴールまでは、上り坂なのだ、その点も計算に入れる必要がある。 40キロ通過、2時間57分12秒(ラッ22分24秒) 今年も戻ってきた、大通り 駅前通り! この札幌の繁華街の応援を背に走る、気持ちよさ、このために、毎年、北海道マラソンに出ているのだ。 目標に対しては、キロ5分で大丈夫といううところまできた。 このあたりで、しっかりしたフォームのやや大柄のひとりノランナーに抜かれる。 ラストで抜かれるのは悔しいので、最後は、逆襲するぞ、と付いていった。 看板が正しいという前提で、41キロまで、キロ4分27秒。 そこからゴールまでは、4分17秒ペースに上げたが、このランナーには、最後、離されたのが悔しい。 終わりよければ、もっとよし、だったのだが、目標達成で、守りに入ってしまった。 ゴール、3時間06分46秒(ラッ9分34秒) タイムは、偶然にも、自己ベスト〈2時間56分46秒)より、10分ちょうど遅れであった。 最後の2.195kmがやや不満だが、目標の大会自己ベスト更新ができて、満足である。 練習の結果がそのまま出るんだな、と再認識した。 前日の状態からはどうなるのかと思ったが、そのあたり、落ち付いて対処できたのがよかった。 前日、何もしなかったら、全く力を出せないまま、終わっていた可能性もあると思う。 次の勝負マラソンは、つくばマラソン。 これから秋に向けて、スピードがどんどん上がってくる。 つくばまでには、10km、38分30秒あたりで走れるように持っていければ、サブスリー挑戦となる。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | 通過順位 | コース |
~ スタートライン | 0:00:03 | - | - | 真駒内競技場 |
5km | 0:22:32 | 0:22:29 | 691位 | 上り 第1折り返し |
~ 10km | 0:43:52 | 0:21:20 | 647位 | 下り |
~ 15km | 1:05:16 | 0:21:24 | 609位 | 下り |
~ 20km | 1:27:28 | 0:22:12 | 596位 | ー |
~ 中間点 | 1:32:28 | - | 590位 | ー |
~ 25km | 1:49:55 | 0:22:27 | 555位 | ー |
~ 30km | 2:12:32 | 0:22:37 | 476位 | 第2折り返し |
~ 35km | 2:34:48 | 0:22:16 | 392位 | ー |
~ 40km | 2:57:12 | 0:22:24 | 334位 | 街の中心へ |
~ ゴール | 3:08:46 | 0:09:34 | 315位 | 中島公園へ |