2009.04.26 掛川・新茶マラソン 完走記
2週連続のフルマラソンは、初挑戦。 先週のかすみがうらでは、3時間ヒトケタを基準ペースにしたら大大失速。 結果、3時間25分39秒(ネット同18秒)。 原因はいろいろあるが、給水不足で脱水ぎみになったことが一番だ。 連続して同じ失敗はしない、と心に決めた。 レースに出るからには、「練習で」という考えは嫌いだ。 現状でベストを出すため、直前になって、掛川駅前のホテルに前泊をすることに決めた。 朝5時起きでは、十分に戦えないとみたからだ。 おかげで、睡眠時間は8時間、たっぷりとれた。 このことだけで、レースの成功は半分見えたものだ。 会場のヤマハリゾートつま恋までは、掛川駅から往復の送迎バス360円。 計測は、板状のチップを止め紐で靴と結ぶスタイルで、初めての経験であった。 ちょっとのんびりし過ぎたか、アップをじっくりする時間はなかったが、スタート位置は、前から7列目の好位置につけた。 スタートロスは4秒。 1キロまでは、ころげるような坂を下る。 ここは、流れに乗って、抜かず抜かれずに行けた。 スタート位置が後ろだといらいらするものだが、まさに好位置であった。 つま恋リゾートを出ると、茶畑が広がる。 まさに、新茶マラソンである。 平坦になって、自分の体の状態をチェック。 脚の節々が痛いとまでは言えないけれど、ぎくしゃくしている。 明らかに、先週のかすみがうらマラソンの影響が残っていた。 こりゃ、いつものタイムを追って行ったら、とんでもないことになるぞ、と思った。 まわりを気にせず、タイムを追わず、42.195kmという距離をイメージしてペースをつくるようにした。 この42.195キロの距離感覚は、やはり、失敗と成功を繰り返した経験から得られるものだと思う。 それでも先週のように大失敗してしまところに、マラソンの面白さがある。 もうひとつ気をつけたのは、大きな身体の動きのフォームだ。 ゆっくりでいいから、身体のいろいろな部分を使うようイメージした。 走りを小さくしてしまうと、そのまんま遅いペースにはまって、終盤に戻せなくなる。 それに、スタスタ走るのは自分流ではない。 コース上には、1キロごとにでかい看板で距離表示がある。 が、どういうわけか、1〜3キロまで見落としてしまった。 まるでペースタイムがわからない。 キロ5分も覚悟した。 それはそれで、受け入れようと。 4キロの表示は、、気が付いた。 通過タイム19分15秒。 いついつものレースなら、うひぇーとなるるところだが、今日は、いいじゃん。 こんまんま5キロ24分ペースで行けば、自己の掛川マラソン記録(3時間23分18秒)だぞ、と前向きに思えた。 ちなみに、小笠・掛川マラソンという名の時を含め、この大会の参加は3回目だが、コンセプトは変わらないけれど、毎回コースが変わっている。 残念だったのは、今回の大会のプログラムに書いてある高低図が、変更前のコースのものだったことだ。 せっかくきれいにできたプログラムなのに残念であった。 さて、5キロ通過は、24分13秒(ネット同09秒) 最初の給水所では、コップに水がたっぷり入っていて、全部飲み干す。 今日は、給水を十分取っていく方針だ。 しかし、以降の給水所では、コップ3分の1以下の量になっていく。 需要が多いので供給制限といったところだろうが、ランナーの生命線である。 このあたり、ひとつ丘を越えるのだが、復路では峠のように感じるアップダウンも、まだ序の口、ゆるやかな丘に見える。 それでも、5〜6キロは、5分10秒もかかったが、あせらない、あせらない。 続く下り坂、平坦な道では、やや追い風ということもあって、みんなスピードをアップしていたが、気にしない、どうぞ、お先にという感じであった。 、10キロ通過は、48分03秒(ラップ23分50秒) ナイスラン、5キロ24分ペースを標準にすることにした。 それが守れれば、コースベストだ! 給水所に、スポンジがあった。 これは嬉しい。 かすみがうらマラソンではこれがなかったため、飲む水の半分がかける方に回り結局脱水ぎみになった。 ぜひ、4月以降開催の大会では、スポンジを用意して欲しい。 以降の給水所でもスポンジはあったが、私が取ったのは、ここでのスポンジが最初で最後になった。 というのは、このころから太陽がかげり曇り出したからだ。 問題は、暑さ・日照より、風というレースになっていく。 また、このあたり、高天神城跡で、戦国汁が振る舞われる。 おいしそう。 むさぼりつくように食べているランナーもいたが、いただくならゆっくり味わいたいし、今はレースに集中なので、当然パス。 年齢を重ねて、いつの日か、フルマラソンがウルトラマラソンに感じられるようになたら。いただきたい。 ここからしばらく平坦、風も背中を押し気味ということで、みんな気持ちよく飛ばしていくく。 自分は、誘いにのらず、あくまで、ゴールまでの残り距離を考えていく。 15キロ通過は、1時間11分34秒(ラップ23分31秒) 15キロ手前から、道が西向きになり、風を真正面から受ける。 周りのペースが落ち、追い抜きモードに変わった。 風除けを気にしてもペースが乱れそうなので、自分のペースで風に立ち向かっていくことにする。 17.5キロは、1つめのフルーツステーション=いちご。 この大会の名物、フルーツステーションは、4ケ所。 17.5キロ=いちご。24.2キロ=オレンジ、32.7キロ=メロン、39.4キロ=キュウイ。 これをすべて完食してこそ、掛川マラソンを完走したことになる、と言っているランナーも多いと思う。 私も、そうしようかな、と一瞬思ったが、荒川でシャーベットを取ったことのロスを思い出した。 あくまでも、1分1秒でも速くゴールするために全力を尽くす、というポリーシを貫くこととし、ここは、やり過ごした。 以降のフルーツステーションも、ほとんど目に入っていない。 でも、こういう盛り上げ方は大賛成である。 自分は取らなかったけど、人には、ぜひ全部トライするとこを勧める。 20キロ通過は、1時間35分15秒(ラップ23分41秒) ハーフ通過は、1時間40分24秒(ネット同20秒) ハーフタイムが、1時間40分を超えるなんて、マラソンを走り始めたころを思い出す。 完全に追い抜きモードに転じていたが、このあたりで、長身のランナー(以下、のっぽさんという)が、いいペースで走っているのを発見。 そろそろ人様の力を借りるのも解禁かなということで、しばらく、のっぽさんを風よけに、付かせてもらう。 お宿拝借、ありがとうございます。 やがて、前方に大集団が。 何だあ?? タレントでも走っているの?? 違いました。 3時間30分のペースランナー率いる集団でした。 つーことは、今まで、3時間30分ペースより遅かったのか、と軽いショックを受けると同時に、しばらく、ここでお休みしようか、とも思う。 でも、自分の目標は、3時間20分なので、のっぽさんに付いて、一気に抜いていくことにした。 ところで、3時間30分のペースランナーは、前半1時間40分、後半1時間50分を設定していたようである。 30キロ以降がハードな掛川のコースなので、極めて妥当だと思う。 24キロあたりで、横須賀城跡。 ここで、道の向きが、180度変わり、追い風になる。 コース唯一の市街地である横須賀地区に入り、応援も一番多く気分がいい。 道もクリーム色舗装で、なめらかで走りやすい。 風を背中に受け、のっぽさんはますます加速していった。 付けなくはないと思ったが、ここで残りのりの距離を感じる冷静な自分がいた。 まだ、力を使って走る場所ではないと。 だから、のっぽさんには先に行ってもらった。 それでも、24〜25キロは、4分25秒、いつもの自分にようやく戻ってきた気がした。 25キロ通過が、1時間58分43秒(ラップ23分28秒 28キロあたりで、左折して、32キロも峠までの、上り坂が始まる。 いよいよ、ここからが、掛川マラソンだ! 幸い、風が横だけど、やや背中を押す方向だった。 今日は、勾配も風次第。 意外と、順調に脚が進んだ。 30キロ通過が、2時間21分54秒(ラップ23分11秒) 30キロを超えたら、数字にこだわり出していい。 いけそうでいけない、いけなさそうでいける目標タイムを決めることが重要だ。 今日は、この時点で、3時間20分とした。 最後の急坂の上りを考えると、40キロ以降12分ないと、完全に安心できない。 とすると、ここから40キロまで、5キロ23分(キロ4分36秒)ペースでいく必要がある。 今のペースを若干上げる必要があるのだ。 しかも、2つの峠超えがあるのに。 ひとつめの峠は、32キロ地点。 やや追い風ということもあり、すんなり登れた。 (キロ4分44秒ー35秒) 続く、下りでは、意識して飛ばす。 ここからは、残りの距離を考慮して自重なんてしていられない。 タイムを稼げtるところで、稼がなければ。 結果、キロ4分14秒。 続いて、4分42秒―41秒 35キロ通過が、2時間44分50秒(ラップ22分56秒) 23分、ぎりぎりで切れているいる。 しびれる展開。 ここから、また、ひとつの峠 36キロ地点。 行きは丘に感じる道も、帰りは峠である。 ここは、ひるまず、一気に登るしかない。 キロ4分45秒。 そして、下りは飛ばすしかない。 キロ4分19秒ペースに。 下りきって平坦な直線道路。 風が完全に追い風になった。 ありがたい。 もういくしかない。 38〜39キロは、キロ4分18秒にあがる。 しかし、それもつかの間。 39キロあたりで左折すると、風の抵抗を感じる。 キロ4分32秒に。 40キロ通過が、3時間07分04秒(ラップ22分14秒) 40キロ通過のめどを3時間08分としていたので、これはいけると思った。 最終タイムが、18分台、17分台と次第に明確になってくる。 40〜41キロは、風にもめげず4分31秒でクリアしたもものの、最後、つま恋に入ってからの残り1キロの上り坂は、限界を超えていた。 そこまでの2つの峠とは、傾斜が違う。 思わず、喘ぎ声が出てしまう。 それでも、足は、ジョグ程度にしか進まない。 最後の300mくらいは、若干傾斜が緩くなる。 気持ちを切らさないため、前を行く2人のランナーを抜くと決める。 が、そのうち、ひとりは、脚に痙攣を起こしたようで、あっさり失速。 ゴール手前は、意地悪なように遠回りな道設定。 最後、ゴールのある多目的広場では、ラストスパート、 後日送られてくる、記録証に写真が載るので、万歳をして笑顔を作ってゴールした。 (後日談:実は、今年は、写真付きの記録証ではなかった。 ちょっとがっかり。) ゴールタイムは、3時間17分20秒(ネット同16秒 ラップ10分16秒) この大会、記録証は後日送付。 なのに、GTMail(ゴールタイムメールサービス)がないので、正確なタイムがすぐにわからないのが欠点。 正式タイムは、数日後のRUNNNET(ランナーズのホームページ)で公開された。 どういうわけか、数少ないフルマラソンなのに、つくばと河口湖、勝田全国と館山若潮、そして、かすみがうらと長野と掛川・新茶が、通常、同日開催されている。 出走者数をしぼり込むのが狙いか? とうがった見方をしてしまう。 また、掛川・新茶マラソンは、魅力たっぷりなのに、陸連公認コースでないため、ランナーズの年間ランキング対象にならない、というのも、残念なところ。 コースの公認資格を取って、開催日をかすみがうら・長野と、できれば2週間以上ずらせば、参加者は、もっと増えるだろうな、と思う。(参考 2009年度フルマラソンエントリー数 男女合計3,724人) いxずれにしても、タフなコースだけど、走りごたえのある、お勧めの大会である。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:04 | - | ヤマハリゾートつま恋 |
〜 5km | 0:24:13 | 0:24:09 | 最初急坂下り のち上り |
〜 10km | 0:48:04 | 0:23:51 | 下り やや追い風 |
〜 15km | 1:11:34 | 0:23:30 | 平坦 やや追い風 |
〜 20km | 1:35:16 | 0:23:42 | 平坦 向い風 |
〜 中間点 | 1:40:24 | - | 平坦 向い風 |
〜 25km | 1:58:43 | 0:23:27 | 横須賀城跡折り返し 追い風 |
〜 30km | 2:21:55 | 0:23:12 | 平坦 追い風 のち上り |
〜 35km | 2:44:50 | 0:22:55 | 峠超え |
〜 40km | 3:07:04 | 0:22:14 | もうひと山越え |
〜 ゴール | 3:17:20 | 0:10:16 | 最後急坂上り つま恋へ |