2009.06.21 乗鞍天空マラソン 完走記
乗鞍へは、自転車に乗っていた20年以上前から行ってみたかったところ。 長野・岐阜県にまたがる乗鞍エコーラインは、日本の舗装路で標高が一番高いところである。 松本から松本電気鉄道上高地線で30分、そこからさらにバス約1時間で、標高1500mの乗鞍高原に着く。 観光センターで前日受付を済ませ、午後5時に宿についた。 少しジョグをしようと、宿の人にどこか見晴らしのいいところはないかと聞いたら、スーパー林道A線(舗装路)の白樺峠を勧めてくれた。 早速、森林ジョグ。 といっても登り坂が急なところは息が切れる。 つつじが咲く中や、白樺林を抜け、気分よく走っていたが、北アルプスの峰が見える見晴らしにいいところに出ても、なかなか峠に到達しない。 結局45分たったことろで諦めて引き返した。 後で地図を見ると、その先10分位だったようだ。 宿泊した「あずさ館」は、とてもアットホームな感じでよかった。 おかみさんは、ゼッケン何番? 明日写真取るね。って場を盛り上げてくれ。 同泊者も、みんなこの大会の参加者で、食堂では話もはずんだ。 あずさ館の場所は、スタート地点から徒歩5分。 荷物は置いていっていいよ、ということで、非常に助かった。 大会につきもののスタート前のトイレの心配がない。 荷物預けの心配もない。 おまけに雨宿りの心配もない。 何よりだった。 おまけに、ゴール後は、お風呂を焚いておいてくれるとのこと。 これも大変嬉しい。 特に今日のような雨の日はなおさらだ。 スタート地点で、思いがけず、なべさん。チャコさんに合った。 そして 「今日は、距離が23キロに短くなるんだって。」 といきいた。 つまり、上り18.5km+下り11.5km=30kmのコースが、上り15km+下り8km=23kmに変更だ。 一番楽しみにしていた、背の高さもある雪の壁=大雪渓はカットなのだ。 ショックであった。 しばらく、やる気ガうせかけた。 まあ、それでも、去年よりはましということ。 ゲストの千葉ちゃん(千葉真子さん)の元気な高い声になごんだ。 スタートは、前から5列目くらい。 1,273名のエントリー、1,150名がが走った。 タイムの目標は見当がつかないので、漠然と、上位10%に入る位を目標にした。 しかし、スタート直後、一緒に並んでいたなべさんは全くレベルの違う走りでぐんぐん行ってしまったし、まわりとの感じから上位10%は無理かなと感じた。 キロ表示は、1キロごとにある。 もちろん勾配が違うから一定にはならないが、ないよりずっといい。 最初の1キロは5分33秒。 まだ、本格的な峠道になっていないが、だいたいキロ6分以内を目安にすればいいな、と思った。 それにしても、坂は坂である。 普段のように走れない。、 残りの距離を考えながら、このくらいかな、このくらいかな、と思いながら、でも、周りからあまり遅れないように気をつけて走った。 最初のエイド3キロ地点はトイレのみ。 給水は7キロ地点の三本滝までない。 今日のような雨天では問題ないが、晴天だと、給水が不足しそうだ。 大会設計の改善を望む。 7キロ地点のエイドでは、宿の人がいて写真を撮ってもらうという話があったが、実は、顔を確かに覚えていなくて、レインコート姿ということもあり、名前を呼んでみたが、よくわからなかった。 残念。 7キロ地点を過ぎると、一時、森林帯を抜け、高原の景色となる。 晴れていたら、どんなに気分がよいことだろうか。 しかし、雨は、普通に降り続けていた。 10キロ地点通過は、58分39秒。 キロ6分を最後までキープできるか。 ここからが、本当に意味がある区間だ。 来月の富士登山競走に向けて、ここをしっかり走ることが自信になるし、練習になる。 そこで、折り返しまで、順位を数えていくことにした。 20人抜きを目標にした。 抜いたらプラスで抜かれたらマイナスで、12キロ地点まで、+13。 予定どおりだった。 が、そこから、勾配が急になり、足が止まりそうになった。 逆に、抜かれるようになる。 後から思うと、この区間、わずか2キロ位、もっと気合を入れて登るべきだったが、その時は、めいっぱい。 キロ7分51秒―7分05秒にまで落ちたが、もうどうでもいいって感じになってしまった。 気がつくと、道端には雪があちらこちらに。 この時期の残雪は泥に汚れそれほどきれいではないが、高所まで登ってきたんだと実感した。 雨も相変わらず降っていたし、次第に足元が雪解け水で冷たく感じられるようになった。 14キロ地点あたりで、ついに順位の貯金を使い果たし、−2までいった。 しかし、急坂のピークはそこまで。 坂が少し緩くなると、走れてくる。 と、、やる気も出る。 せっかくはるばる乗鞍まで来たんだから、登り坂の最後で失速というのは避けたい。 少し蹴りを強くすると進ようになった。 前を追う。 −1 0 +1 +2 まで行った。 そして15キロ地点。 給水所があって、折り返しだ。 あとで、折り返し地点の気温は12度ときいた。 真冬の東京に比べれば暖かい。 ランシャツ・ランパンでも寒さは感じなかった。 本来のコースである、あと3.5キロ先まで行っても問題はなかっただろう。 ランシャツ・ランパンは少数派ではあったけど、カッパを着ているのも、自分の周りでは少数派であったと思う。 ここで上を向けば、大雪渓が見えたそうだ。 しかし、走るのに集中していて、折り返しのポールを見ていた。 しまった。 上を向くべきだった・ さて、下り。 舗装路だから、トレイルほど苦手ではないが、それでも、急坂の箇所に来ると、どんどん抜かれていった。 ちょっと悔しい。 坂が緩やかになったら逆襲しようと思い、そのとおりになった。 残り4キロからは、逆に疲れたランナーを抜いていった。 ラスト1キロ。 前方のグリーンのカッパを着たランナーを目標に走って、ゴールまで追いつくぞ、といういう気持ちだったが、最後の最後にきて、スピードが上がらなかった。 逆に後ろから追ってくるランナーがいて、逃げ切りモードだった。 下りの8キロは、33分59秒。 順位の変動は数えていなかったが、おそらく、マイナス・プラスでゼロあたりだったと思う。 ゴールタイムは、2時間07分58秒。 順位は、総合148位。 男子で136位。 目標の上位10%で、富士登山競走の自信をつかむ、というわけにはいかなかった。 しかし、今回は、3日前[木曜日)まで練習を継続し、前日も坂道を16キロほど走ったことを考えると、まずまずかなと思う。 ゴール地点からスタート地点の観光センターまで、バスがピストン運転をしていて、ゴールしたランナーはそれに乗って降りることになっている。 しかし、せっかくの大自然の中、バスに乗りのはもったいないので、係の人に聞いたら、走って降りても問題ないということだった。 そこで、完走証を片手に6kmを走って下った。 同じ考えで走った人もほかにいて、「走らなきゃ、もったいないですね」と話した。 したがって、今日の走行距離は、レース23km + 7km の 30kmとなった。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | 標高(約m) | コース |
〜 スタートライン | 0:00:01 | - | 1,500 | 観光センター |
〜 5km | 0:28:44 | 0:28:43 | 1,750 | 上り坂 |
〜 10km | 0:58:39 | 0:29:55 | 2,000 | 上り坂 7km地点 三本滝エイド |
〜 15km | 1:33:03 | 0:34:24 | 2,480 | 急な登り坂 |
〜 折り返し | 1:33:59 | 0:00:56 | 2,490 | 位ヶ原 |
〜 ゴール | 2:07:58 | 0:33:59 | 1,500 | 下り坂 三本滝へ |