2009.11.01 しまだ大井川マラソン 完走記
正式名称「富士山静岡空港開港記念 第1回しまだ大井川マラソンinリバティ」という。 「第1回」に誘われて、また、この時季のフルマラソンは貴重だし、距離表示が1キロごとの比較的フラットな陸連公認コース、ゲスは大ファンである野口みずき選手というのも魅力的だった。 事前にゼッケンと計測タグが郵送されてくる。 この方法は。この大会の他かすみがうらマラソンしか知らないが、レース前に少しでも余裕ができるのは大賛成である。 ただ、私は今回、開封するのが遅れて、前日夜の野口みずき選手の講演会の申し込みをしそびれたのが後悔である。 もともと、この大会は、11月23日の大田原、12月13日の青島太平洋に向けての通過点のはずだった。 それは季節的に、まだ気温が高く、サブスリーは無理との判断からだった。 しかし、レース直前、8日前あたりから、ぐんぐん調子が上がって、サブスリー挑戦資格として自分に課していた、「5キロ18分台、10キロ38分台、15キロ59分台」の練習目標タイムをクリアしていた。 こうなったら狙うしかない! 今日はどうかというと、ひどくはなかったが、少し筋肉の奥に疲れというか痛みのようなものが残った感覚、完全によくはない。 サブスリーのためには、完全によいと言える状態が必要なのだ。 おまけに、天気予報は曇りだったのに、お日様が出てきて、スタート時には、快晴に近くなった。 天気予報の最高気温は24度。 寒冷前線が南下中で南西の風が強くなる予報。(実際は、静岡で、9時に21.6度、12時に25.8度。 風は、9時に南南東3m、12時に南西6m、往路東に向かい、復路西に向かうコースなので、終始逆風が吹いていたことになる。) 冷静な判断ができれば、この時点で、目標タイムを少なくとも今年ベストの3時間03分39秒に下げるべきであった。 しかし、家族には、サブスリーまで禁酒宣言をしていることもあり、今日で決めてやるという気持ちが強かった。 会場でお会いしたなべさんにも、サブスリー挑戦宣言をしてしまった。 島田市長さんの楽しいご挨拶のあと、9時のスタート。 今日は勝負マラソンなので、何としても前方の並び位置を確保したかった。 25分前に様子を見に行ったら、すでにかなり並び始めている。 今を逃すと好位置が取れないので、最後にもう一度給水所に行き、さらに頭から水をかぶる予定を取りやめ並んだ。 結果、前から7列目、ロス4秒という最高の位置からのスタートとなったが、最後の1杯あるいは2杯が飲めなかったことが、後でひびいてくる。、 スタート直後は、いつものことだが、自分がどの位に速さで走っているのか見当がつかない。 ウェストポーチをしたファンランスタイルのランナーに何人も抜かれ不安になる。 ひょっとして、絶不調か? キロ4分30秒超かもしれない。 だから、1キロの表示は絶対に見落とさないように気をつけた。 タイムは、ネットで、4分03秒! よしっ! 心の中でガッツポーズ。 少しペースを落として楽をするか? でも距離表示が間違えているかも? 2キロまで不安。 そして、2キロまでは、4分12秒。 OK OK この調子 この調子 となった。 この大会のコースは、標高差でいうと、3キロまで20m上り、そこから20キロまで約60m下って、その後38キロまで60m上り、そこからゴールまで20m下る。 要は、前半下り傾向、しかも風向きは後半が逆風寄りと予想できたので、ハーフの通過目標を1時間28分30秒と定めた。 もし前後半で同じ条件のコースなら、サブスリーぎりぎりのハーフ通過の理想は1時間29分00秒と普段から思っているので、やや突込み気味のペース、前半の目安はキロ4分12秒だ。 3キロまで市街地を走り、河川敷へ。 心配された風だが、横から、まあまあといった感じで受ける。 全く無風に感じると、後半逆風が恐いかもと思ったが、これなら、まずまずかも。 5キロ通過、20分59秒(ラッ20分57秒) コースの路面は、スポーツ合宿に使われている地ということで、舗装がよく走りやすい。 荒川マラソンのように、土手の上に上ったり下ったりということもない。 標高差も感じることはできず、気象条件がよければ、高速コースといえる。 ただ、河川敷きの宿命は、日陰がないこと、風の影響を受けやすいこと、今日は、この2要件にぶつかってしまった。 10キロ通過、42分04秒(ラッ21分05秒) ここまでは、理想のタイム展開。 しかし、ここまでだった。 身体に火照り感があった。 前にサブスリー狙いと思われる集団が自然発生していた。 よくあることだ。 一定の距離を保ちながら追っていたが、次第に離れていく。 今日は、最終盤を除き、全ての給水所でスポーツドリンクか水を飲み、さらに1杯、水をいただいて頭からかけて走った。 給水所では、後ろのランナーのことを考え、1人1杯までという暗黙のルールはあるのだろうか? あるような気がして、今年の4月のかすみがうらマラソンでは、1杯の水を半分飲んで半分身体にかけながら走った。 そうしたら、35キrお過ぎに脱水気味になり見事に失速し。、結局、給水所で4杯水を飲み回復したという経験をした。 この大会運営も応援も素晴しいのだが、声を大にして要望したいのが、スポンジを置いて欲しいということだ。 自分が夏の北海道でマラソンでそれなりに走れるのは、スポンジのおかげだと思っている。 スポンジの水の量は、コップの水より多いのだ。 私のように、前のほうでは何杯も水を取っていたランナーは多かったと思われ、救急車のサイレンを聞くたびに、スポンジがあれば防げたかもしれないと思った。 隣の掛川・新茶マラソンではスポンジを置いているので参考にして欲しい。 15キロ通過、1時間03分34秒(ラッ21分30秒) 14キロからの1キロラップが4分24秒に落ちた。 距離表示のせいかもしれないと思ったが、15キロ以降も、4分24秒4秒ペースに落ち着いた。 この場所で失速が始まるとは! 予想外だった。 サブスリー、最後まで諦めないぞ、というのは、35キロ以降に有効な言葉。 あっさりと、白旗を揚げた。 目標を、今年最高の3時間03分39秒に変更した。 これなら、今のペースキープで達成できる。 このあたりで、「調子出てきた。これだからマラソンやめられない!」と仲間に言いながら、元気よく抜いていくランナーがいた。 おそらく自分より少し年配の、機能性のミドミドルタイツを穿いた男性の方。 走り方からして絶対ウルトラランナーだと思った。 フルマラソンは、自分のようなトラック競技もやるスピード系ランナーと、ウルトラ系ランナーの交差点だと思っている。 どちらの立場からも楽しめる距離なのだ。 そしてライバル。 この方を(以下「タイツさん」)勝手にライバルとして、ゴールまでに抜き返すぞ、と心に決めた。 20キロ通過、1時間25分37秒(ラッ22分03秒) 20キロ地点で、第一折り返し。 心配していた風は、斜め前方から吹き、やっぱりきつい。 21キロまでのラップが4分42秒に落ち、この先のことを考えると、目標タイムを3時間ヒトケタに切り替えた。 ハーフ通過、j1時間30分45秒 数字的には、まだ逆襲してサブスリーもあり得るのだが、自分の心ははるか後方にになっていた。 ハーフ付近で、元気な、なべさんに抜かれる。 おおっ、サブスリー狙っているなと思った。 レース前は全然tって言っていたのに、やっぱり男は黙って実行するものだな。 25キロ通過、1時間48分56秒(ラッ23分19秒) 何とかキロ4分40秒ペースでこらえていたが、28キロ過ぎから道の向きが風を真正面から受けることになり、きつさを感じる。 何年か前の荒川マラソンほどではないが、それに近い現象。 まわりのランナーも一様に失速して、スローモーション状態になっていた。 そして、ついに、超えたくなかった一線、キロ5分を越えてしまう。 30キロ通過、2時間13分14秒(ラッ24分18秒) マラソンは、30キロから。 このまま、ずるずるキロ6分、7分と失速していたら、このレースの意味がない。 次につながる練習にしなくてはと思った。 キロ5分はキープして、ゴールタイム3時間15分を目標にした。 もう、これ以上、下方修正はしないと心に誓って。 キロ5分を越えてしまったのは、28キロから32キロまで。 そこから、道の方向が風をななめから受けることになり、再び4分台に回復した。 まわりのランナーはもっと失速していて、キロ5分でも、追い抜き一辺倒となっていた。 33キロ当たりは、ゴール会場付近であり、応援が多くありがたい。 35キロ通過、2時間38分09秒(ラッ24分55秒) このあたりで、残念ながら、なべさんが失速していて追いついた。 脚を痛めたようだ。 また、前方に、タイツさんの姿が、ちらちら見えてきた。 ゴールまでに必ず追いつくいつくと決めたが、意外とあっさり、38キロ手前の第二折り返し前に追いついた。 第二折り返し後は、風もやや追い風、傾斜も下り傾向。 なのに、38キロまでの1キロに6分かかったのは、明らかに距離表示がおかしい。 かわりに、40キロまでの1キロが4分ちょいだった。 40キロ通過、3時間92分55秒(ラッ24分46秒) 最後の2.195キロは、10分を切って締めようと思った。 したがって、目標は、3時間12分台に。 ここで、初めて目標の上方修正となった。 沿道から、「ナイスラン」というような声を何度のいただいた。 まわりが失速しているので、相対的に速くみえるのだ。 ゴールは、陸上競技場。 合宿地ということだから、てっきり全天候型かと思ったら、土のグランドだった。 入り口はちょっとでこぼこして要注意。 トラックを走るのかと思ったら、すぐにゴールだった。 しまった、ラストスパートをし損ねた。 ゴール、3時間12分49秒(ラッ9分54秒) 今回のレースは、直前の練習タイムを重視しすぎて、当日の天候を軽視したことに失敗の原因がある。 結果として、オーバーペースのレースとなった。 そんな中で、30キロ以降、ずるずるいかなかったのが収穫だろうか。 次は、大田原マラソン、条件がよければ、今度こそである。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:04 | - | 島田市役所前 |
5km | 0:20:59 | 0:20:55 | 市街地から河川敷へ |
〜 10km | 0:42:02 | 0:21:03 | 河川敷を川下へ |
〜 15km | 1:03:34 | 0:21:32 | 河川敷を川下へ |
〜 20km | 1:25:37 | 0:22:03 | 〜第一折り返し |
〜 中間点 | 1:30:45 | - | 河川敷を川上へ |
〜 25km | 1:48:56 | 0:23:19 | 河川敷を川上へ |
〜 30km | 2:13:14 | 0:23:19 | 河川敷を川上へ |
〜 35km | 2:38:09 | 0:24:55 | 河川敷を川上へ |
〜 40km | 3:02:55 | 0:24:46 | 〜第二折り返し〜 |
〜 ゴール | 3:12:49 | 0:09:54 | 島田市陸上競技場 |