2010.02.28 ふかやシティハーフマラソン 完走記

 今年はあいにくの雨となった。 しかし、手がかじかむというほどではなく、完走証には、「気温10℃」とあった。 雨の日は、レースシューズもソックスも別に持って行く。 今日は、レースショーズの中に靴用のカイロを忍ばせていった。 実験的な試みであったが、、シューズが伸びてしまうこともなく、なかなかよかった。 気温が高かったこともあり、走り始めて、足指の先が凍ったようにうに感じることはなかった。

 この大会は、体育館が使えるので、雨の日でも助かる。 しかも暖房が十分に入っていてよかった。 他の大会では寒々とした体育館で準備することもあるのだが、こういうことろをケチらないところが、ランナーのことを思ってくれていることを感じてうれしい。 さすがに、体育館内のトイレには長い列ができていたが、ちょっと外に出たことろにあるトイレは、待ち時間5分。 中に、十分過ぎるほどの替えのトイレットペーパーが用意してあった。 こういう細かいことろ、しかし重要なことろを抑えているのが、また素晴しい。 ランナー思いの大会だ。 唯一の欠点は、ネットタイム計測がないことで、これさえあれば、文句がない大会となる。

 ハーフのエントリー3,280人。去年は2、341人だったから、人気急上昇中である。 距離表示が1kmごとで正確。 陸連公認コースであるだけでなく、陸連公認レースでもある。 

 今日は貴重品預けをせず、体育館内に放置。 貴重品預けは、控えの紙を渡す方式なので、これをどうしたらいいだろうかと思ってしまった。 雨でなければ、ゼッケンと一緒に付けてしまうのだが、今日はぐちゃぐちゃになってしまうだろう。 

 外のトイレを使いに行った時、数回、流しで走ってみた。 いまいち。 予想タイム1時間25分台とみた。 体育館に戻ってから、とにかく筋肉マッサージと全身のストレッチを続けた。

 体育館からスタート位置までは、400m位だろうか。 走った感じはだいぶ軽くなったが、右膝に痛みが走り心配になった。 走っているうちに解消すればいいのだが。

 自分のスタート位置は、6列目くらい。 ぐっちゃんさんと挨拶が出来た。 先頭に並ぶは、箱根駅伝の招待ランナー。 スタートロスは、1秒であった。

 走り始めは、膝の様子をみるように慎重に行った。 ところが、最初の1キロは、3分40秒。 あれ速いって思った。 途中で気がついたのだが、距離表示は、立て看板と路面の白線の両方があるのだが、そのうち路面の白線が正確なもの。 立て看板はめやすの位置に置いてあるにすぎない。ところが、最初から6キロまでは、立て看板のほうを見てしまっていた。 だから、最初の1キロは不正確。

 丁度、その頃、「とっとこさーん。追いついた!」 と凄い勢いで、紅白さんが後ろから来た。 えっ、 もう来たの? こちらは、陸連登録者で前に並べるアドバンテージを生かして、追いつかれるのは、7キロあたりかな、とイメージしていた。 そこから食らい付いて勝負! と思っていたので、計画が完全に狂った。 紅白さん、相当、力を付けて来たな。 もう、参りました! ということで、先に行ってもらった。

 紅白さんは、最大40m位、前に行ったが、どういうわけか、そこから差が広がらず、逆に追いついて、2キロ地点だろうか、再逆転して、私が前になった。 しばらくして、振り向くと、後ろに付いて走って来てくれていたが、若干、余裕がなさそうに感じた。

 5キロ通過は、19分40秒(ラップ19分39秒)

 レース前の構想は、5キロまで、キロ4分で行って、そこから4分06秒で粘って、1時間25分台でゴールするというもの。 今日は、はるかに速いペースで来ていた。 体感的には無理がなかったが、さすがにキロ4分ペースに落とさなければな、と思った。 しかし、一方、このまま、突き進んで、自己ベスト更新もありうるか、という誘惑が頭をかすめた。 膝の痛みは、いつの間にか、完全に消えていた。
 若干、向かい風を感じていることが、気持ちをポジテイブにした。 周回コースなので、今、逆風ということは、後半、順風になるからだ。

 10キロ通過は、39分40秒(ラップ20分00秒。 

 やっぱり、キロ4分に落ち着いてしまった。 このあたりは、自然発生的にできた10人くらいの集団にいたのだが、10キロすぎに、徐々に離されてしまった。 無理に付いていくこともしばらくは可能だったかもしれないが、残りの距離を考えて自重した。

 しかし、そうなった時があぶない。 ずるずるいきかねない。 とにかく今日はキロ4を切る!と決めた。 そのため、キロ4分超えは、2秒か3秒まで。 4秒は許されない。 ちょうど、そのあたり、イケメン風のランナーと出たり入ったりのの走りになって、ペースキープができた。

 15キロ通過は、59分41秒(ラップ20分01秒)

 ここからは、ギアを少しずつ入れていく感じで、やっとペースキープとなる。 いつもは腰の位置を高くすることを心がけたりするが、今日は、ピッチを速くするようにしてみた。 いい感じだった。 さあいくぞ。

 残り4キロで、ここからキロ3分55秒で行けば、自己ベスト更新になると計算できた。 こんなチャンスはめったにない。 やってみようと思った。 しかし、17〜18キロは、3分58秒。 かなり、いっぱいいっぱいになっていて、元気なランナーには何人も抜かれた。 いつも終盤でがんがん抜いていくのが、とっと流なのだが、さすがに、このレベルのランナーは、ゴールに向かってペースを上げてきた。 いつものようにいかない。

 18〜19キロに4分03秒かかり、ウルトラ系ランナー(ロングタイツのジョギングのような走り方で、なぜか速い人)に抜かれ、自己ベストへの挑戦はギブアップとなった。 後で考えると、この1キロ区間が大きかった。 ここを3分台でクリアできていれば、希望がつながり、頑張れたかもしれない。

 20キロ通過は、1時間19分39秒(ラップ19分58秒)。 

 得意なはずの残り1キロ。 なのに、ここからも何人かに抜かれた。 絶対、最後の陸上競技場のトラックで抜き返すぞ、と心の準備をした、 ところが、競技場は、土のトラックで、雨のため、ぬかるみがすごかった。 私は、トレイルは苦手なのだ。 つくづく自分は、蹴った反発で走るランナーなのだと自覚した。 もし、ぬかるみがなかったら、あと5秒は速かったに違いない。

 ゴールタイム1時間23分54秒。 ネット1時間23分53秒 ラスト1.0975kmが、4分15秒

 ゴール後、本当なら、目標タイムを大幅に上回ったのだから、、大喜びすべきだが、自己ベストを11秒差で逃して、がっかりした気持ちの方が強かった。 しかし、考え直すと、自己ベストは、もう、年齢的に、過去のものになったかなと、昨年の時点で思っていたものが、もう一度、挑戦できる、という圏内まで復活できたことが嬉しい。 気持ちが前向きになってきた。 もう一度、あの自己ベストの感動を味わえるかもしれない。
 
 ゴール後は、見事、1時間24分49秒の自己ベストを更新した紅白さんとご一緒した。 ご本人は、わずか3秒差ということに不十分感があったようだが、まずは、自己ベスト、おめでとうと言いたい。 近い将来、自分がてが届かない領域に行ってしまうと思うが、現時点ではよきライバル、来週の鴻巣ハーフマラソンのバトルが楽しみである。

距離 通過タイム ラップ 通過順位 コース
〜 スタートライン 0:00:01 - - 仙元山公園横
〜 5km 0:19:40 0:19:39 82位 直線 西へ
〜 10km 0:39:40 0:20:00 83位 直線 南へ
〜 15km 0:59:41 0:20:01 85位 曲り多し 東へ
〜 20km 1:19:39 0:19:58 83位 曲り多し 北へ
〜 ゴール 1:23:54 0:04:15 82位 仙元山公園陸上競技場
j通過順位は、陸連登録男子(完走者164人)の順位