2010.11.28 小江戸川越マラソン 完走記

 新しい魅力的な大会、また関東地方に出現した。その名は、小江戸川越マラソン。歴史ある川越の街の中心を走れる、たいへん魅力的な大会だ。この大会開催を知って、迷わず真っ先にエントリーした。

 天候は晴れ。風も弱め。気温はやや高めとはいえ、文句の付けられないコンディションだった。会場の水上(すいじょう)公園へは、川越駅から無料に送迎バスに乗った。会場の都合で、バスを降りてから1kmほど歩かなければならない。
 
 荷物預けなし、貴重品預けなし。夏季プール用のロッカーを使ってくれということになっている。足らないのでは、と予想して、まず、会場で受付後、ロッカーを確保。ロッカーの鍵は、ランパンの紐に止めることにした。それからトイレ。私は1箇所を決め込んで30分並んだ。そうこうするうちにスタート30分前。会場の案内がわかりにくく、うろちょろして、ようやく公園外のスタート地点へ。申し込み時の申告タイムでゼッケン番号がふられ、その番号のブロックに並ぶというもの。最先頭のブロックだったので、前から5列目あたりの好位置に並べた。

 目標は、2週間前のねりま光が丘ロードレースでのネットタイム=1時間26分29秒。前夜、ビールを飲み過ぎてしまったこと。スタート時間が9時00分で、5時30分起床を強いられたことが不安材料だ。

 招待選手として、東洋大学の学生がハーフと10kmに別れて出場していた。それぞれゼッケンに名前が書かれてて、箱根駅伝で聞き覚えのなるメンバーがずらりと並んでいた。

 スタートロス 01秒

 2週間前のねりま光が丘ロードレースでは、スタート位置の確保に失敗して、22秒かかった。今日は来週の奈良マラソンの予行練習でもある。スタートは、まず、ばっちり、うまくいった。

 1キロまで、ラップ4分02秒。いいぞー
 2キロまで ラップ4分12秒 あっれれっ
 3キロまで ラップ3分46秒 ああそうだったのか。2キロ地点の距離表示がずれている。

 まあ、こんな感じで、自分の走っている速度が、いつもながら全く見当がつかないのだが、結果、キロ4分で走れていた。

 ちなみに、この大会の距離表示は、ふかやシティハーフと同じように、路面に白線がひかれていて、その近くに看板が立っているというもの。ほぼ正確なように感じた。2キロ地点は、もしかしたら、自分が白線ではなく、看板を見てしまったのかもいれない。

 さて、コースは、2〜3kmで、鉄道上の陸橋を越える。事前のパンフレットに高低図があったので、覚悟はできていた。なるほど、こんな感じか。高低差約10m、スピードを落とさずに登ろうとするとかなりきつい。

 鉄道を越えると、全コースのハイライト。蔵造りと呼ばれる古い建物が並ぶ、小江戸川越の中心に入る。沿道の応援も多くなり、気分よく走れるところだ。

 4.7キロ地点、第一折り返し。

 5キロ通過 19分57秒 (ラップ19分56秒)

 これはもしかして・・・最後までキロ4?? ちょっと、自分に期待した。 ペースキープ!このまま行こう!ちょうど20mほど前に、赤シャツ・パンツの安定してそうなランナーがいたので、付かず離れずの目標とした。

 しばらく、キロ4ペースで快調に走っていたら、後ろでずっと付いてきているランナーがることに気がついた。よーし、引っ張ってあげますよ!

 9.8キロ地点、第二折り返し。

 10キロ通過 39分46秒 (ラップ19分49秒)

 11キロ地点、入間川にかかる平塚橋、標高差約7mでありながら、こちらもけっこう手ごわい。この大会のコース、地形的にはほぼ平坦。だから、余計に、ところどころに、ボコンボコンとある橋がきつく感じられ、リズムが狂ってくる。決して、高速コースとはいえないと思う。
 1kmごとのラップは、10キロ以降、4分01、4分01、4分04と推移していた。若干、落ちてきているが、20キロ地点で、キロ4分ペースに対して、もし、10秒くらいのビハインドだったら、最後のラストスパートで勝負しようと、気持ちの準備を始めた。ハーフのキロ4にこだわる・・・それは、サブスリーへのパスポートだと思っているからだ。

 このあたりで、前の目標だった赤シャツ・赤パンツのランナーさんが、「肉離れ」とかでリタイヤ模様。後ろについて来るランナーも気になって、先に行ってくれないかな、という感じになってきた。

 13キロ地点から、後ろのランナーには先に行ってもらったのだが、(青シャツランナー)、このあたりから、おかしくなって来た。青シャツランナーさんとの差は、あっという間に広がり、実力者なんだなと納得しようとしたが、どうやら、他のランナーにも抜かれだした。

 13.4キr地点、第三折り返し。

 14キロまでのラップが、4分10秒。距離表示が間違えていることを祈ったが、次は、4分15秒。これで、失速は決定的となった。

 15キロ通過 1時間00分17秒 (ラップ20分31秒)

 頭の中で時計を回し、次なる目標を設定し直す。最悪でも、1時間26分29秒の光が丘のネットタイム。これはクリアできそう。25分台が出るかどうかの勝負。

 15キロ過ぎに、再び、さっきの平塚橋を逆方向に渡る。またかよー、やになっちゃうなーって感じ。

 16キロまでにラップは、4分12秒。少しだけ持ち直した。さあ、これから、ラスト5キロ。また、5000m走を始めるつもりで、しっかり走ろう。

 続くラップは、4分00、4分08、4分01、3分57秒

 18キロ地点あたりから、35分遅れのスタートの10kmレースのランナーのコースと重なる。人が急に倍以上となり、走りにくくなるが、相対的に自分がすごく速く感じることができ、精神的には、いけいけ、どんどん、セカンドウィンド状態となってきた。しかし、経験上、こうなった状態以降に訪れる反動が怖い。

 19キロ過ぎの陸橋では、さすがにいっぱいいっぱいになってきた。何とか、一度抜かれた前を行く黄色いシャツのランナーを目標に頑張るが、どんどん離れていく。

 20キロ通過 1時間20分35秒 (ラップ20分18秒)

 おやっ、これは、24分台いける!行かなければ!

 最後は真っ直ぐな平らな道。

 しかし、後で高低図を見ると、若干の登り傾向だったようだ。ハーフ大会としては珍しく、21キロの表示があった。1時間24分37秒!まずい!ぎりぎりだあ!

 ここからのラスト97.5mは全力で行った。かけっこ状態。結局、最後は20秒で乗り切り、結果、

 ゴール 1時間24分57秒 (ラップ4分22秒)


 今回のレース、途中まで、キロ4分=1時間24分23秒を目指したが、まだ現況としては、オーバーペースだった。そうしたレース展開ながら、最後は、また、持ち直し、1時間25分を切れたことは大きい。来週に奈良マラソン、目標3時間05分切りとしよう。サブスリーは無理でも、05分は切れるはずだ。



距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:01 - 川越水上公園
〜 5km 0:19:57 0:19:56 陸橋越え 蔵造りの街へ 第一折り返し
〜 10km 0:39:46 0:19:49 第二折り返し
〜 15km 1:00:17 0:20:31 平塚橋で入間川越え 第三折り返し
〜 20km 1:20:35 0:20:18 平塚橋で入間川越え 10kmレースと合流
〜 ゴール 1:24:57 0:04:22 川越水上公園