2010.01.17 新春東京喜多(北)マラソン 完走記
2010年初のフルマラソンは、荒川河川敷。 第45回「新春」東京喜多(北)マラソン大会。 大会回数は、6月の六無月大会と通算しているので、おそらく22年くらい続いている大会だろうか。 私は六無月大会は、過去3回出ているが、新春大会は初めて。 六無月大会とコースは全く同じだが、違いは制限時間で、六無月大会は6時間だが、新春大会は4時間30分。 フルマラソン男子のエントリー数を比べると、前回の六無月大会が1341人、今回の新春大会は454人。 同じ荒川河川敷を走る東京・荒川市民マラソンと大違いだ。 主催は、北区ラジオ体操連盟。 開会式の後で、ラジオ体操をやる。 多くの参加者が、主催者に対する敬意と感謝の念からか、この体操に参加しているのだが、どうも、私には、マラソンとラジオ体操のつながりがピンと来ない。 マラソンの準備って、自分で心身ともに準備していくものでしょう。 スタートの向けて、徐々に盛り上げていくって感じで。 みんなに合わせて、イチ・ニッ・サン・シっていうのとは全く方向性が違う気がする。 でもって、私は、みんなが体操をやっている隙に、トイレに並ばせてもらった。 コースは6月の大会と同じ。 未公認コース。 江北橋から下流に行って折り返し、戻って上流に行って折り返し、江北橋に戻ってハーフ。 このコースを2周する。 距離表示は2キロごと。 私はというと、先月の青島太平洋マラソンで、2時間59分27秒のサブスリーを実現し、心身ともにお休みモード。 先週の谷川真理ハーフは1時間26分57秒、練習でも10キロ39分、5キロ19分が切れず、間違えてもサブスリーを狙ってはいけない状況。 目標タイムは、このコースの自己最高タイム、2006年6月に出した3時間07分50秒とした。 少人数ということで、スタートは、難なく前から3列目に滑り込めた。 アップジョグはほとんどしていないので、最初がアップのつもりで行った。 リラックス − − 2キロの表示は見落としそうになったが、隣のランナーが時計から音がして確認。 8分52秒。 キロ4分26秒ペースだ。 このままゴールまで走れば、目標達成である。 いいぞ。 ペースキープ ペースキープ − − ペースが落ちず速まらずするために、いいペースのランナーを見つけるのが、私の常套手段。 早速、ひとりのランナーが気になった。 ロングシャツにロンググタイツ、上からTシャツ、短パンの重ね着、帽子に眼鏡、すり足走法で、左右の腕振りがアンバランス。 絶対、ウルトラ系ランナーだと思った。 ランパン、ランシャツの私とはスタイルが全く逆だが、この人はこのまんまのペースで30キロ、そしてゴールまで行くはず。 完全マークを付けた。(以下「ウルトラさん」と言う。) 天候は晴れ。 今日は、冬にしては風が弱いほうで助かった。 それでも、折り返して、北西方向に向かう時は、向かい風になる。 私はウルトラさんの背中に付いた。 人を風除けに使わない主義の人もいるが、私はけっこう平気でやっちゃう。 こっちは脚が短いハンディがあるんだからいいじゃないって感じで。 そういう駆け引きを含めて競走だと思っている。 10キロ通過、43分56秒 いいペースだ。 12キロ過ぎにスタート・ゴール会場を過ぎて、さらに上流方面へ。 15キロ手前で、土手に登る。 この坂、高さ20mぐらいだろうか。 平坦なコースに突然やってくるので、一気にダメージが来ることがある。 1周目だから、まだ平気。 ここで、ウルトラさんが、意外と登りで減速することを発見した。 苦手なのだろうか、それとも計画的? 17キロ手前で折り返し、今度は追い風。 やはりこのほうが楽。 スタート。ゴール地点で ハーフ通過、1時間31分27秒 おやッ 意外と速いな。 それほど飛ばしている感覚はなく、ウルトラさんを目安に走っているだけなのだが。 目標タイムを3時間05分切りに上方修正した。 2周目の距離表示は、1周目と同じもの。 つまり、中間点でカウントがリセットされ、再びゼロから始まる。 目安となる30キロ、35キロ、40キロ地点が分からない。 それはそれで、ハーフを2回走りと思えばいいのだが。 2周目の1回目の折り返して、順位を数えてみようと思った。 2006年6月の順位は、男子総合20位。 今日はそれを越えられるか。 しかし、20番目のランナーが、約1キロも先にいることがわかり、数えるのを止めた。 ちょっと無理 − − 折り返してからの向かい風、1周目よりきつく感じた。 風が強くなったのか、それとも、こっちが疲れてきたのか。 一度、距離が開きかけたウルトラさんの背中に再び付いた。 この段階で、もうひとりウルトラさん前後に走っていた若者ランナーが脱落。 2周目の10キロ地点(約31キロ地点)で、ウルトラさんのスピードが落ちたように感じた。 そこで、一度、前に出てみる。 そうしたら、再びウルトラさんが元気を吹き返し、抜き返された。 こちらも負けたくないと思っているように、ウルトラさんも意識しているのかもしれない。 いや、思い過ごしか。 向こうは何とも気が付いていないかもしれない。 まあ、相手がどう思おうと、こちらはウルトラさんに負けないぞと決めた。 そういう走りをすれば、結果、タイムも上がって来るはずだ。 ここががんばりどころ。 ラストのスピードでは負けないはずだ。 一方、頭の中では、数字の計算を必死にしていた。 その結果、このまま行けば、自分の荒川河川敷の大会ベスト、2009年の荒川市民マラソンの3時間03分30数秒(最後の単位が思い出せなかったが)を超えられるということがわかった。 目標再度上方修正である。 (実は、後で判明したのだが、同年の荒川市民マラソンのタイムは、3時間04分33秒で、1分間違えていた。) 2周目15キロ(約36キロ)手前で、土手に登るところ、ウルトラさんは登りが苦手と見て、ここで前に出た。 土手の上は、さらに強い向かい風。 ここでは、もう他人の背中に付くとこは止めて、自ら、風を切って行くことにした。 まさに、風を切るって感じ。 この2キロ区間だけ、キロ4分30秒を超えた。 残り6キロ、ここからは心意気だ。! ! 私が苦手なのは、給水の取り方だと分かった。 2周目16キロ(約37キロ)の給水所で水を取る間に、再び、ウルトラさんに先行された。 ここで離されたらまずい。 一番の正念場だ。 向かい風は、あと800mくらい。 それを過ぎたら楽になる。 そう思って、ここはがんばって走って、再びウルトラさんの前に。 折り返して、追い風。 確かに楽になった。 ペースを徐々に上げる感覚で走った。 今度は、ウルトラさんが自分の背中に付く番に。 2周目18キロ手前(約39キロ)の給水は素通り。 そうしたら、ウルトラさんも素通り。 18キロの看板付近で、満を持していたのか、ウルトラさんがスピードをさらに上げて、前に出た。 すでにビルドアップ的になっていたから、かなり厳しい。 それでもラストは負けたくない。 残り2キロ半。 土手を下る坂で勝負に出た。 ウルトラさんの前に出て、思いっきりスピードを出して坂をくだり、そのまま、直線路に突入した。 しばらく後ろでウルトラさんの息が聞こえていたが、残り1キロくらいからは、振り切ったようだ。 ここで、再び目標を、3時間02分台の再々度上方修正。 ラスト800m、400mは、いつもの練習のトラック2周、1周を連想しながら走った。 ゴール前では、何度も時計を見て2分台を目指した。 ゴールラインは、ひとりひとりにゴールテープが張らて切らせてもらえた。 この演出はとても嬉しい。 ゴール後、ウルトラさんを待って、お礼を述べた。 本当にウルトラマラソンをやられる方か質問してみたかったが、どうもそんな雰囲気でもなかったのでできなかった。 完走記録証は、その場でもらえる。 ゴールは、3時間02分37秒 ラスト3.0975キロは、キロ4分07秒ペースに上がっていた。 喜多マラソン自己ベスト、かつ、荒川河川敷のコース自己ベスト、自己通算7番目の好タイム。 そして、順位は、フルマラソン男子14位 この順位は、参加者が少ないとはいえ、素直に驚いたし嬉しかった。 前半1時間31分25秒、後半1時間31分10秒のネガティブスプリットも嬉しい。 無欲で臨んだレースであったが、2010年幸先のよいスタートとなった。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:02 | - | 江北橋 |
〜 5km | 0:22:00 | 0:21:58 | 下流へ |
〜 10km | 0:43:56 | 0:21:56 | 上流へ |
〜 15km | 1:05:28 | 0:21:32 | 上流へ |
〜 20km | 1:26:50 | 0:21:22 | 下流へ 坂あり |
〜 中間点 | 1:31:27 | - | 江北橋 |
〜 25km | 1:48:15 | 0:21:25 | 下流へ |
〜 30km | 2:09:38 | 0:21:23 | 上流へ |
〜 35km | 2:31:32 | 0:21:55 | 上流へ |
〜 40km | 2:53:36 | 0:22:03 | 下流へ 坂あり |
〜 ゴール | 3:02:37 | 0:09:01 | 江北橋 |