2010.03.06 鴻巣パンジーマラソン 完走記

 先週のふかやシティマラソンで、思いがけず、自己ベストまで11秒まで接近できた。 2005年の自分に再び挑戦できることに喜びを感じる。 先週は、自己ベストと勝負する心の準備ができてなくて、18キロ過ぎの頑張りどころでペースが上げられなかった。 今日、もし、同じシチェエーションになったら、今度は逃さないぞ、と心に決めた。

 今日は、紅白さん、入間富士さんとのマッチレース。 更衣室・控室となっている体育館前で、紅白さんとご挨拶。 9時40分、陸上競技場のトラックからスタート。 いい位置を取ろうと20分前に着いたが、若干早過ぎた。 前から4列目くらいを確保。 久々くりりんさんと再会。すぐ後ろに蛍光グリーンのウェアを着た人(以下グリーンさんという)が、自己ベストが24分台で23分台を狙うという。一緒に行こうということになる。

 天気は曇り。熊谷のアメダスで10時現在気温14.0度、南南西の風1m。ほぼベストなマラソン日和だ。ハーフフマラソンエントリー男女計2、846人 コースは、フラット、最大高低差2mか。

 スタートロス0秒。 トラック200mくらい走り場外へ。 紅白さん、グリーンさんと前後して走った。 昨年走って最初の1キロの表示位置は本来に位置より前にあって、今年も同じ所にあるという地元紅白さん昨日の情報である。 1時間27分05秒で走った昨年は3分50秒で通過だったので、今年は3分40秒あたりで行きたいと思っていたら、3分39秒! 予定通り! と思わず、声に出して紅白さんに伝えた。 去年は次の1キロの表示地点までが4分32秒だったので、今年も、4分15秒くらいかと思っていたら、何と3分46秒! あれえ??? わけが分からなくなった。 これが本当なら、完全なオーバーペースだ。 次の1キロは、4分03秒だったが、次がまた、3分51秒、3分55秒と続き、5キロ表示通過は、19分14秒

 ありえない。 きっとこの先、距離が長い区間があるに違いない。 そういえば、昨年、残り5キロになってから、やけに時間がかかった区間があったっけ。

 それでも、4キロ地点で、大江戸飛脚会の格上のランナーの姿が近くに見えたし、紅白さんも地元に大会で相当気合いが入っているとみたので、ややオーバーペースぎみに進行していると判断した。 そこで、残りの距離を感覚的に計算して、やや自重モ^−ドに切り替えた。 先週の深谷ハーフでは、ラスト3キロで限界点に達した反省もあった。

 この大会も距離表示は、最初の5キロの1キロごとと、残りリ5キロの残り1キロごと。
 6キロ地点だと紅白さんに教えてもらていた給水所の入り口までも、3分50秒くらいで通過。 自重モードに切り替えると、次第に、紅白さん、グリーンさんが先行するようになった。

 34分23秒で、「10キロ」の表示。 これには動揺した。 以前、千葉マリンハーフで、走路の誘導ミスで距離が短くなった事件を思い出した。 そうだったらどうしよう。 走っている意味がない。 それとも、途中で、自分の時計を止めてしまったのか? いろいろ考えをめぐらせて、わかった。 あの表示は、本来、道の反対側、復路にあるべきなのだ! 表示板を持っていた係りの人は、「とにかくこれ持って立っていて」としか指示されなかったのだろう。 

 だから、復路では、道の反対側の表示を注意したつもりだったが、結局。見落としてしまった。 まるでペースがわからない。 キロ3分58秒なら完璧だが、4分02秒なら全然ダメという勝負をしている時に、10キロもの区間に渡って全く暗闇状態になるのは困ったものだ。 もちろんランナーの中には、あるいは一流選手の中にも、ほどんど時計を見ないで走る人がいることは承知している。 そういう野生の勘みたいなものを持っている人を羨ましいなあと思う。

 でも、今日は走る仲間がいた。 前方に、紅白さんとグリーンさんが並走していた。 この二人から離されないようにしようと思った。 曲がり角で、差の時間を計った。 8秒。 よおし、15キロまでに5秒に縮めようと思い、7秒、6秒と差が縮まってきたが、給水の間にまた8秒に。 給水が苦手だなあと思う、 ちなみに、深谷の時は全く給水を取らなかったが、今日は、6キロ、9キロ、13キロで取り、パスは19キロのみ。

 15キロ表示通過は、59分24秒
 この距離が正確なら、自己ベストもらった! ということになるのだが、昨年に経験から、ここから距離が長い区間があるので、厳しいのではないかと思った。
 その不安は的中。 「15キロ」から「残り5キロ」の表示まで、4分46秒も要したのだ。 キロ4分22秒ペース。 ほぼキロ4分プラス1秒程度で走ってきて、いきないこの落ち込みは絶対にありえない。 距離が長いのだ、 最初の5キロの短さの借りがここに来ている。

 一気に自己ベスト更新が厳しい状況に振り落とされたが、今日は諦めずにできるだけのことはやろうと思った。

 ちょうど、その頃、前を走っていた紅白さんが見るからに失速し始めていた。 グリーンさんは、そのまんま、突っ走り、差を開いていき、逆に、私と紅白さんの差はみるみる縮まり、追いつくのは時間の問題となった。

 おいおい、まだ失速するのは早いぞ。 このまま、ずるずるいったら、自己ベストが危ない。 そう思って、残り4キロ地点あたりだっただろうか、抜かしていく時、「自己ベストするぞー」みたいなことを紅白さんに言った。 自分も限界が近く、ろれつが回らなかったが、そうしたら、ずっと、後ろについて付いて来てくれた。

 残り5キロから4キロは、3分55秒。 よおし、と再び自己ベストに向けて気合いが入ったが、次が4分03秒、次も4分03秒。 かなり加速感があり、少なくともペースキープしていると思えるのだが、数字がついて来ない。 距離が違うのか、自分の限界なのかはわからない。

 周りのランナー比では、追い越しモ−ドになっていたと思うが、標的は、前を走るグリーンさんにしていた。 現在15秒差ぐらいだろうか。 ゴールまでに追いつこうと。

 残り2キロで、幾分ギアチェンジすると、紅白さんが遅れだした。 今日は紅白さんと勝負というレースでもあったので、逃げる。 そして、グリーンさんを追うが、差は縮まるどころか、開きだした。

 残り1キロ、1時間20分10秒。 ラスト3分32秒じゃないと自己ベストにならない、とい段階で、観念した。 ただ、最後まで全力で行く。

 トラックに入り、残り100m、横からすごい勢いでスパートをかけて来たランナーがいた。 ラストで抜かされるのは絶対に嫌だったので、スプリント勝負だ!と目いっぱいダッシュして振り切った。 周りから、「はやーイ」という声が聞こえた。 

 fゴールは、1j時間23分58秒。 

 ラストスパートがきいて、23分台突入。 自己3位の記録。 自己ベストまでは15秒。 昨年の今頃は、ちょっと期待できないような好記録である。 先週の深谷からは、4秒遅れたが、そのレベルで走れることが証明された意義は大きい。 2週間後のソウル国際マラソンでのサブスリー挑戦に向けて、自信をつけることが出来た。

 ゴール後は、自己ベスト更新の、グリーンさん、紅白さん、入間富士さんと、喜び合った。 グリーンさんは、最終的には、見えなくなっていた。 完敗である。 紅白さん、今回は逃げ切れたが、実力をどんどん付けられているので、近いうちに追い越され追いつけなくなるのだろうと思う。 入間富士さんは、途中、見える位置で追っていたということであった。 急成長中である。 みんなに負けないよう、私も、まだまだ、自己ベストを再び! に向けて、がんばっていきたいと思う。
 

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:00 - 鴻巣市陸上競技場
〜 5km 0:19:14 0:19:14 風に向かって 北へ
〜 10km 0:39:19 0:20:05 東へ
〜 15km 0:59:24 0:20:05 西へ
〜 20km 1:19:47 0:20:23 一部逆風の後 追い風で南へ
〜 ゴール 1:23:58 0:04:11 鴻巣市陸上競技場
10kmは表示見落としのため、5kmと15kmの中間とした。
20kmは表示がないため、残り2kmと残り1kmから計算した。
距離表示が不正確で、正確なラップは、
〜5kmが、0:19:34
〜20kmが、0:20:03
あたりではなかったかと思う。