2010.11.14 ねりま光が丘ロードレース
今年からこの大会は、1キロごとの表示ができる、という情報を得て、ハーフにエントリーした。昨年までは、最初と最後の1キロ以外はK距離表示がなかったので、ハーフをしっかり走る自信がなかった。それなら、距離のはっきりしたトラックとかで、ひとりでハーフマラソンをしたほうがモチベーションが上がると思えたのだ。だから、過去のこの大会は、5キロか10キロに参加をすることにしていた。したがって、ハーフは初参加だ。 1週間前のひとり練習で、ハーフノタイムが、1時間29分26秒。練習よりレースのほうがタイムが悪いというのも悲しいので、最低、このタイムを目標にした。ただ、このレースは、5周回もするコースで、しかも走路が道の端2〜3mしかなく走りにくい。よって、この目標タイムも甘くはないな、と思っていた。 スタートは、10時40分。地元の気楽さということもあり、いつもの練習のようにふらっと行った感じっだった。でもそれがいけなかった。貴重品預かりとトイレのタイミングを間違え、スタート地点に行ったのが10分前になってしまった。ちなみに、この大会はA4の紙袋の入る貴重預かり(無料)のみで、荷物預かりがないので、注意が必要だ。 すでに、整列ができていて、しかもアナウンスで、「男子は6列、後から来た人はうしろに回ってくださーい」ということだった。走力別にブロックが分かれているわけではなく、完全に早い者順。このことは知っていたはずなのに、うーん、レースだ、という気持ちが足りなかった。 ここで、気持ちがくしゅーんとなって、もう、ゆっくり行きましょうっか、となりかけたが、何とか、気持ちを切り替えて、整列に失敗した時の練習とすることにした。実際、目標にしていて大切にしていたレースでも、何かの事情で整列に失敗することもあり得る。そんな時どう対処するか、メンタル面を含めて、せっかくのいい機会だと思った。結果として、何が何でも1時間30分は切るぞー切れたらすごいぞーとモチベーションを高めた。 天気は曇り、風もなく、暑くもなく寒くもなく、絶好の気象条件だった。 そして、号砲。号砲が聞こえても、しばらくは歩き。 スタートライン通過 22秒 22秒なんて、大したことないと思ったら、大間違い。スタートラインを超えても、前が渋滞してうまく走れない。もし、フルマラソンなら、ここは、無駄な力を使わずに、ウォーミングアップと思って流れに乗って・・・・たなるところだが、今日はハーフだし、実験的に無理に行った。最初、400mトラックを1周半するのだが、距離のロスに目をつぶり、外側のレーンを走った。前にランナーがいて止まりそうになったり、空いていると見るや、ダッシュをかけたり、とにかくペースむらが、大いにあった。 1キロ通過、4分36秒(ネット4分14秒) おおっ、本当だ、「ハーフ1キロ」って大きな黄色い看板がある。何だか感動。これなら見落とさない。ちなみに10キロは白看板。1キロ4分36秒から初めて、さあ、ここから、平均4分16秒に向けて、詰めていくぞー 1キロから2キロ 3分49秒。ええっ、嘘だろう?と思ったら、次の1キロが4分25秒。そうだよね、ということになった。 公園内を1周してから、外周道路へ。ここを5周する。周回途中、一部、公園内を走り、そこに給水所がある。水のみで、スポーツドリンクはなかったと思うゴール会場では、Amino−Valueがサービス。 5キロ通過 21分11秒(ラップ20分49秒) 早くも、スタートロスを取り返し、1時間30分ペースに対し、貯金9秒。 いいぞー 公園北側の道路は、若干の下りと上り、標高差、5mくらいかなあ。ここの下り坂で、ぐいぐいと行った。まだ、1周目なのに、最後まで持つだろうか。とも思ったが、もう戻れない。 2週目もぐいぐい行った。身体も目が覚めてきた感じで、調子が上がってきた。 10キロ通過 41分30秒(ラップ20分19秒 おいおい、こんなに飛ばして大丈夫かよ、とも思ったが、もう止まれない。残りは半分もある、とも言えるし、半分しかないとも言える。久々のハーフマラソンのレースで、このまま、最後まで持つか、読めない状態だった。とりあえず、目標タイムは、1時間30分切りから、29分切りに上方修正。 ただ、、2周目の終わりあたりから、周回遅れのランナーと重なりだした。さあ。これから、走れなくなるぞー、勝負だな。 3週目、中間点を過ぎたあたりからは、完全に追い越しモードになっていたと思うが、ただひとり、一緒に走って来るランナーがいて気になった。そこまで、私の前にいたのか、後ろにいたのかはわからない。白Tシャツで、左膝下にテープを付けていたので、「テープさん」と呼ぼう。 このテープさん、後ろに付いてきて、抜きたそうにしているようで、そうでもないので、ちょっと、前に出てくれないかな、と密かに思っていた。ただ、スピードをわざと緩めると、それを機会に失速ということもあるので、そのまま、走るしかなかった。 時折、横断をする歩行者がいた。係の人も横断歩道のあるところには出て整理をしてくれているのだが、どうしても生活があるのだから、少しずつ通すのは仕方がないこと。ただ、ランナーとしては、一度、ぶつかりそうになる、いや、そこまでいかなくても、ぶつかるかも、と思っただけで、ペースが狂うもの。快調な走りが、一気に苦しくなることもある。今回もそうした場面が、2回ほどあって、その機会に、テープさんに前に出てもらった。 15キロ通過 1時間01分53秒(ラップ20分23秒 目標タイムを28分切りに再上方修正。 テープさんに前に出てもらって、やっぱり、後ろに付くのは楽チンだな、と思ったりしていたが、ちょっと、油断をすると、距離を開けられてしまう。もう、ここまで、走ってくると、どんどん失速方面に身体が誘惑してくるのだ。いけない、いけない。ここで、離れたら、一気に疲労感が遅い失速する。過去の経験から、絶対そうなる。 17キロを過ぎて、逆にテープさんの勢いが止まっているように見えた。こちらは、あと1周となり、元気が出てきた。セカンドウィンド状態。よーし行くかっ!と、テープさんの前に出た。すぐに、後ろの足音も聞こえなくなり、ふふっ、この勝負、もらったぜ、と思った。 18キロのタイムチェックで、間違えた地点で時計を押して、ちょっと時計操作のことに気が取られた瞬間、何と、テープさんが、横をさっと抜けていくではないか!あれっ、ずっと、後ろにいるのかと思っていたのに・・・ 前を行くテープさんとはみるみる差が広がり、10m、いや20mくらい最大でついただろうか?とにかく見える位置で粘ろうと思ったが、間に何人もランナーが入ってくる。 道路の曲がり角で、テープさんが、後ろを確認しているように見えた。こちらの思い過ごしかもしれないが、テープさんも意識しているのかもしれない。テープさんのためにも、自分にためにも、最後まで、勝負しなくては・・・ あきらめにないぞ・・・ 19キロ過ぎの公園内で、テープさんに疲れが見えてきた。差が縮まり出す。そして、19.6キロ付近で、再逆転。20キロ地点の給水はパスし、突進することにする。 20キロ地点の看板はなかったように思う。 残り1キロ看板。 通過タイム1時間22分56秒 おっ、これは、気を抜かなければ、26分台が出るぞ。最後は脚を上げて、腕を振っって・・・競技場のラスト100mも全力で行った。 ゴールタイム。 タイム1時間26分50秒 ラスト1キロは、3分54秒。 ゴール後、テープさんと握手をして、健闘を讃えあった。テープさんは、まだ、走歴3年ということだから、これからが楽しみだ。 次は、2週間後の小江戸川越ハーフ、そして、その次の週は、いよいよ、奈良マラソン(フル)だ。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:22 | - | 光が丘公園陸上競技場(土) |
〜 5km | 0:21:11 | 0:20:49 | 公園内周1周して、外周道路1周目 |
〜 10km | 0:41:30 | 0:20:19 | 外周道路1〜2周目 |
〜 15km | 1:01:53 | 0:20:23 | 外周道路2〜4周目 |
〜 20km | 1:22:32 | 0:20:32 | 外周道路4〜5周目 |
〜 ゴール | 1:26:50 | 0:04:18 | 光が丘公園陸上競技場(土) |