2010.03.14 小田原尊徳マラソン 完走記
ハーフマラソン3週連続の最終戦。 先々週・先週の深谷・鴻巣で1時間23分台を連発し、もういっちょとして臨んだレースである。 朝5時10分起床。 早起きは、1週間後のソウル国際マラソンの予備練習。 晴れで気温は、スタート時12度 湿度43% 風は強くもなく弱くもなく。 少し暑いぐらいだが、レースにはほぼ絶好に近い。 会場小田原アリーナまでは、小田急線の富駅から徒歩15分くらい。 ハーフナラソンのエントリー数は1,228人と少なく、会場内のトイレで十分。 荷物は貴重品預けのみ。 スタート地点で、係りの人がメガフォンで、「並び準はゼッケン番号順!」と連呼していた。 ゼッケン順といのは、年齢ブロック別ということで、そんなことをしたら、遅いランナーも若ければ前になり、危険である。 良識あるランナーは、ほとんど無視していた。 弁護するとすれば、年齢別に順位を決めるから、ということかもしれないが・・・ まあ、今の時代、この非常識ともいえるアナウンスに、この大会は、くせものかなと予感した。 コースは、全般に平地を走るが、酒匂川さかわがわ)にかかる橋(高さ10~20m)を4回登り下りするのがポイノト。 スタート前に久々カープさんと再会。 また、並んでいる時には、眼鏡のグリーン系ウェアのランナーのNさんから、深谷で一緒でしたよ、と声をかけていただいた。 自己ベスト1時間23分40秒というとこだったので、目安にさせていただこうと思う。 前から4列目のスタート。 ロス1秒。 最初の1キロ通過は、3分31秒。 先週の鴻巣のこともあるので、きっと表示が間違えているのだろうと、そのまま、緩めずに進んだ。 次の1キロ、橋越えがあったのに、また、3分50秒。 あれ、あれ、って思っていたら、次も3分55秒。 これは、本物? 調子がいいかもしれない、 いや、オーバーペースか? と気持ちが揺れた。 丁度、女子先頭にランナーが近くにいたので、付かず離れず付いていていくことにした。 小柄な女子ランナーは当然走っていますというフォームで走る。 大男がジョギングしているように自分と同じ速さで走っていると、もう、大人と子供の差お感じて嫌になっちゃうが、小気味いい女子ランナーの走りは、負けないぞという気になる。 5キロ表示通過は、19分28秒。 速い! 相変わらず女子先頭のランナーに付いていくが、5キロ過ぎから抜かれる傾向になる。 自分も先に行けそう。 いや。だめだめ。 今まで何度の同じようなケースで、終盤に女子ランナーにお逆転をくらってきたことか。 しかし、5~6キロまで、4分02秒を要した結果を見て、思い切って、女子先頭の前に出ることにした。 今日は、自己ベストを意識して行こう。 そのためには、キロ4オーバーはだめなのである。 10キロまでに2回目の橋を渡る。 橋の登りでは、必ず前との差を詰めることが出来た。 身体をスイングするような走りがいいみたいだ。 前方に雪を被った富士山がきれいに見えた。 序盤は、女子ランナーの背中を見てばかりだったので、ようやく、周りに目をやり、気持ちの余裕を作ろうと思う。 5キロごとの給水は取っていったが、コップに入れた量は少なめ。 10キロ表示通過は、39分35秒 (ラップ20分07秒。 このあたりで、会場の前に戻ってくる。 若干コースは違うが、ここから2周目。 5~10キロのペースが上がらなかったので、ここから立て直すつもりで行こう。 3回目の橋を渡る。 いつの間にか見覚えのある景色で、2周目に入ったことがわかる。 曲がり角が多く、覚えにくい。 完全な折り返しは、2回目。 15キロ表示通過は、59分35秒 (ラップ20分00秒。 ちょうどキロ4分。 ここから、ペースを若干あげて、自己ベストを目指す。 15~16キロは、3分52秒、次は4分02秒。 いけるぞと思ったり、やっぱりだめか、という気持ちが交替する。 しかし、ここから向かい風。 しかも4回目の橋越え。 条件は厳しくなった。 次の1キロは、4分04秒。 18キロ過ぎには、サイクリングロードに入る。 こういう路面の変化だめなんだよな、と苦手意識が出てしまう。 さっきから、後方で息づかいが聞こえていたが、ここで、2人の並走ランナーに抜かれてしまった。 ここが、一番のがんばりどころなのに、目いっぱい。 さらに、後ろから、蛍光グリーンのウェアの若者ランナー(以下、グリーンさんという)に追いつかれて先行されてしまった。 20キロ表示通過は、1時間19分34秒 (ラップ19分59秒。 自己ベスト、厳しいな、と自覚する。 ただ、最後まで力を抜かず、1時間23分台は取って帰ろうと思う。 サイクリングロードの出口の坂ち急カーブで、ペースが乱れた。 いかん、取り戻さなければ! 前を行く3人にランナーを追う。 まず、グリーンさんを逆転。 ゴ-ルの小田原アリーナの横まで来た。 時計を見る。 20キロ地点から、まだ、1分台。 3分を過ぎたら、スパートをかけ、前の2人を抜くつもりだった。 まだ、早い。 でも、ゴールはすぐそこ。 最後にアリーナを1周するのだろうか? ゴールは、もっと奥にある? 頭の中、混乱のうちに、一度抜き返したグリーんさんがスパートをかけてきて、抜き返される。 本当にゴールなんだあ、と分かったのは、最後左折して残り50mくらいのところ。 一応、中途半端にスパートをかけたが、グリーンさんにに追いつかず、そのままライン通過。 いったい何が起こったのかって感じ。 20キロは、残り1キロに間違えか? それにしても? とか、考えて混乱した。 時計を見たら、1時間23分49秒、 イヤ、22分・・ 目がテンになった。 まずは、必死に走っていたグリーンさんをたたえ、握手。 しばらくして、Nさんもゴール。 周りで、「距離が甘い」と言っていたランナーがもうひとりいたが、距離のことで呆然としているのは自分だけみたい。 完走証のタイムは、「1時間22分49秒」。 額面、自己ベストだが、距離疑惑につき、自分の中では無効とした。 また、ハーフマラソンの完走回数にもカウントしないとも思ったが、小田原市民、優勝者・入賞者に失礼のなで、「ハーフ」の大会と言っている以上、カウントすることにしよう。 それでも、多くのランナーは、笑顔はじけるゴールで、天気もよく、富士山も見えて、満足して帰っていったのだと思う。 途中の交通規制が甘いという点は残念だが、全体としてまずまずの大会であると思う。 小田原アリーナが会場として使えるのは、走る前の準備としては大いに助かった。 是非、距離の検証をしていただき、それこそ、自己ベストを狙える大会にしてもらいたいものである。 |
距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
~ スタートライン | 0:00:01 | - | 小田原アリーナ |
~ 5km | 0:19:28 | 0:19:27 | 富士道橋を渡り東へ |
~ 10km | 0:39:35 | 0:20:07 | 報徳橋を渡り西へ |
~ 15km | 0:59:35 | 0:20:00 | 富士見大橋を渡り東へ |
~ 20km | 1:19:34 | 0:19:59 | 報徳橋を渡り西へ |
~ ゴール | 1:22:49 | 0:03:15 | 小田原アリーナ |