2010.04.10 戸田・彩湖フルマラソン 完走記

 i大会名は、「戸田・彩湖フルマラソン&ウルトラマラソン」 70kmの部、午前8時スタート、42.195kmの部、午前10時スタート。 

 この大会に申し込んだ理由は、これで関東地方の全フルマラソン完走か、と思ったから。 しかし、後で判明したのは、3月の伊豆大島ふれ愛ハーツフルマラソンを見落としていた。 来春は伊豆大島に行かねばならない。

 ちなみに、フルマラソンの大会の定義だが、自分としては、
1 タイムは主催者側が計測し、証明を発行すること。
2 信号や踏み切りなどで中断されないコースであること。
3 だれでも参加できる公募の大会であること。

 したがって、夢舞マラソンや、新春多摩湖は入らない。

 

 先月のソウル国際マラソンでサブスリーを果たし、やる気は落ち気味。 コースは、9周回の未公認。 坂のあるコースで気温も高いし、ウルトラや遅いランナーも入り混じり、記録は期待できない。

 前日に職場の飲み会があり、当然、アルコースは口にしなかったが、どういうわけか、何かに食当たりし、帰宅時に下痢に。 下痢止めを飲んで、当日朝は大丈夫になったが、体調は万全でなかった。

 

 というわけで、いまいちモチベーションがあがらないので、スケジュール管理もいいかげん。 会場入りして受付を済ませたのは、スタート30分前。 この時点で、今日の結果は見えていたといえる。

 フルの参加者も1000名程度なので、図々しくも最前列に並んだ。 ここで、見た目で速そうなランナー(テツさん)に話しかけてみる。「3時間は切れれはいいっか」というような言い方だったので、やはり、2時間50分クラスのランナーと見る。 走り始めはこの火との差を目安に行こうと思った。

 スタートロス 0秒

 コースは、まず、ゴールラインまで、462m直進(案内ハガキには、「本部より426m」とあったが、逆算すると、462の間違えではないかと思う。)。
 ここまで、1分58秒で来て、残り9周、各4,637mを19分47秒で行けば、ちょうど3時間00分00秒。 これは事前に計算していて、目安にしようと思った。1周19分47秒で行く! と。

 ゴールライン通過 01分48秒 (ラップ1分48秒)

 予定ペースより速いが、先頭に並んだためである。 まずは、グッド!

 1キロの表示はあって、4分1ケタだった。 これもグッド! だめな時は、体感より数字がでないものだが、今日は体感どおりである。

 距離表示についていえば、1キロの次は、2キロ、3キロ、4キロとあったようだ。 ゴール後、Wattsat2さんの話では、フルマラソンの5キロごとの表示があったということだった。 私は、表示は70kmレース用と思い込んでいたので、全く無視して、周回ごとのタイムチェックを行った。 結果、いつものフルマラソンなら、ハーフ、30km、35km、40kmという枠組みでレースを勧めるのだが、今日は、3分の1ずつ、序盤、中盤、終盤という組み立てでいった。 よって、何だかマラソンを走っている気がしない、不思議な感覚のレースだった。

 さて、レースに戻ると、1キロ過ぎだっただろうか、Mattsat2さんに抜かれた。 Mattsat2さん、今日は蛍光イエローのシャツで、3時間のペースランナーの気分で走るつもりだな、と思った。 テツさんにも抜かれ、「いいペースですね」と話しかけられた。 確かに。 その後は、Mattsat2さんの背中を見ながら、少しずつ離れるようにして走った。

 コースを紹介すると、まず、1キロ過ぎに、土手に登る坂がある。 荒川土手と同じ位の高さ、20m位。 続いて、その坂の半分位を下って、また登る。 したがって、10m位の高さ。 そこから下って、平坦な道を進み、4キロ手前で、橋を渡る。 高さ10m位。 要するに、1周あたり、坂が3つあり、9周するから合計27の坂をアップダウンすることになる。

 1周目通過 21分39秒 (ラップ19分51秒)

 あれえ。 1周目はスタートが速かったのに、サスブリーペースに数秒、とどいていない。 今日は厳しいかなと思う。 とりあえず、無理せずに進める。 給水は、コース上、2箇所、よって、約2.3キロに1箇所ある。 天気は晴れ。 気温はぐんぐん上がっている感覚。 さいたま市のアメダスでは、気温 スタート時14.3度、ゴール時20.0度。

 給水の2箇所のうち、1箇所は、頭からかぶり用、もう1箇所は飲用と決めて、進めていったが、とても足りないという感覚。 かといって、1箇所で何杯も使ってしまうのは、後ろの人のことを考えると、暗黙のルール違反のような気がしてひかえた。 スポンジがあれば、ずっと楽なのに、すっと別な展開になるのに、と思った。

 それから、給水の話、この大会は、必ず、飲み終わったコップをバケツに入れるようにと、開会式の時にも話があり、守られていた。 結構、これには気を使い、走りのリズム的にはよろしくない。 ちなみに、ソウル国際では、そもそもバケツなど、コップを回収するところがなく、みんな道に投げ捨ていた。 あとで、まとめて拾えばいいでしょう、と考えているのだろう。 ランナーとしては、この韓国流のほうがいいな。

 1周目の最後の橋で、前を行くMattsat2さんを確認したの最後に見えなくなった。

 2周目通過 42分19秒 (ラップ20分40秒)

 ありゃー ひでぇー 何で1分もペースが落ちているの? かなり頑張らないと、3時間5分も切れないぞ。

 3周目通過 1時間03分13秒 (ラップ20分54秒)

 これは、もうあかん。 3時間10分切りを目標にすることにした。

 4周目通過 1時間24分23秒 (ラップ21分10秒)

 ついに1周21分台に落ちた。

 ほとんど日陰のないコースだが、東側の直線路で、2キロ位街路樹が続き、日陰ができていた。 ただ、それ程長い影ではなく、ここを選ぶと、遅いランナーの中をジグザグ行き、ペースが乱れる。 ということで、前半は、日向の道を直進していた。 しかし、中盤では、それより、体力温存を重視して、少しでも日陰の走りにくい部分を選んだ。

 大会本部付近では、大江戸飛脚会の皆さんがバーベキューをしていて、たびたび声援をいただいた。 ありがたい。 ただただ、失速しているレースはできないな、精一杯、置かれた状況で頑張ろうと思った。

 5周目通過 1時間45分29秒 (ラップ21分06秒)

 相変わらず、ラップが上がらない。

 6周目通過 2時間06分58秒 (ラップ21分29秒)

 また、一段とラップが落ちた。

 6周目だったか、7週目だったか忘れたが、気が付いたら、近くに「UMC」(ウルトラマラソンクラブ 以下UMCさんと呼ぶ)と書かれた緑と黒のシャツを着た、ベテラン風の70lkm部門のランナーがいた。 こっちは、フルマラソン。 ずっと距離が短いのだから、負けたくない。 しばらく、付いて走ってから、幾分、前にでた。

 7周目通過 2時間29分14秒 (ラップ22分16秒)

 ラップは、22分台に突入。 やむなく、目標タイムを3時間10分から、15分に変更した。

 それでも、UMCさんに負けたくないということで、踏みとどまれた。 最悪、キロ5を越えるような、みじめな走りはしたくない。 しかし、8週目の最後で、UMCさんに追いつかれてしまう。

 8周目通過 2時間51分19秒 (ラップ22分05秒)

 ラスト1周になった途端、UMCさんが、明らかにペースを上げた。 一瞬、引き離されたが、ラスト勝負なら任せとけ、と思って、1キロで追いつき逆転する。 ここの1キロは、久々、4分30秒を切った。 そのまま、坂を上り、逃げ切り体勢に入った。

 あと、ゴールまで、たった10分の我慢だ。 そう思えば、結構頑張れるのが常だが、今日はおかしかった。 残り2.5キロで、UMCさんに抜かれ、しかも、かなりスピード差があり、だめだと思うと気持ちも切れた。 残り1.5キロで、もうひとりの70kmの黄色のランナーに抜かれたが、とても付いていけなかった。 2人とも、70キロを走ってきたのに、見事なラストスパートで、ラストは負けないぜ、と普段から思っている自分にとって、かなりショックだった。

 ゴール3時間13分27秒 (ラップ22分08秒)
 
 最後は、ハイタッチを受け、ゴールテープを切らせてもらえた。 けっこう、嬉しい。 それに応えて、バンザイでゴール。 完走証はすぐに出る。 フルマラソン、 総合11位。 40歳代4位だった。

 

 40歳代男子6位以内ということで、表彰していただいた。 100人を超える規模としては、2005の柏崎潮風マラソン以来の入賞だ。 めったにないことなので、素直に嬉しい。 お米とソックスをいただいた。 

 UMCさんは、70km総合2位。 最後に抜かれた黄色シャツさんが3位。 私の後ろ約30秒が、4位のたけははさんだった。 たけははさんと久々に再会。 

 スタートでご一緒した、テツさんさは、40歳代唯一のサブスリーで年代別1位。 他の入賞者に聞いても、普段より10分以上タイムを落としているということだったので、条件を考えれば、自分の3時間13分もやむを得ないかなと思う。

 「とっとこさんですか。ホームページ見ています。」とゴール後声をかけていただいたkinchanさん。 そう言っていただけるのは、何より嬉しい、。 初フルで、3時間12分台は、お見事。 これから、楽しだ。

 その後、大江戸飛脚会の皆さんに挨拶に行き、お礼を言うだけのつもりが、ビールと汁物をいただいた。 暖かく迎えていただき、感謝・感激である。

 表彰式の時、40歳代2位のMattsat2がいなかったので、きっと、不本意なタイムで、帰っちゃったのかなと思っていた。 ところが、帰りがけに、まさに、Mattat2さんが表彰を受けているではないか。 なぜと聴いてみると、何と、ゴール後、脱水で倒れて運ばれ、意識も朦朧としていたとか。 無事に生還して何よりだった。 帰りのバスでも、貧血で倒れる方がいて、暑い中のマラソンは、ほんと、無理はできないな、と改めて思った。
 

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:00 - 彩湖をまわる周回コース
〜 5km 0:21:14 0:21:14 同上
〜 10km 0:43:30 0:22:17 同上
〜 15km 1:06:05 0:22:34 同上
〜 20km 1:28:53 0:22:49 同上
〜 中間点 1:33:53 - 同上
〜 25km 1:51:45 0:22:52 同上
〜 30km 2:15:12 0:23:27 同上
〜 35km 2:39:08 0:23:56 同上
〜 40km 3:02:58 0:23:50 同上
〜 ゴール 3:13:27 0:10:29 同上

周回ごと(1周4.637km)ごとにタイムを取ったが、
一般的な区切りの距離に換算して作表