2010.01.31 新宿シティハーフマラソン 完走記

 この大会は、毎年のようにコースが変わっている。 いい方向に。
 今年は、周回の1周目が、従来の新宿通りから靖国通りを通るコースになった。 靖国通りといえば、そう、東京マラソンのコースと重なる。

 ハーフのエントリーは、5,005人。 スタート・ゴールは、聖地、国立競技場のトラック。
 天気は晴れ、風も弱め。 暑くも寒くもなくいいコンディションだった。

 2週間前の喜多フルマラソンで、3時間02分台といういい走りができたのだが、その時に足裏にマメを作ってしまい、1週間前の10000mの練習では、40分切るのがやっとという状態で、調子悪いなという流れだった。 しかし、直前3日間走らなかったことで、当日朝、自宅から最寄駅まで小走りしたら、意外と軽かった。 これはいけるかも。 アップは、1km程度のジョグと流しをしたが、まずまずいい感じだった。

 2週間後は、いわきのフルマラソン。 もし、今日、1時間25分30秒を切れなかったら、サブスリーを狙うのはやめよう、と思って臨んだ。 もちろん全力で行く!

 スタートの好位置を取るため、早めに動いたら、何と最前列になってしまった。 そのうち速い人が前に入ってくると思っっていたのだが、誰も来なかった。 待ち期間は、ニャロメさんと雑談。

 スタート直後は、トラックを150mほど走って競技場外へ。 最前列の義務として、外に出るまでは飛ばすぞ、と決めて、それなりに走ったが、それでも、後ろから、ど突かれ、転ばないようにするのが精一杯だった。 実力ないのに、最前列になんて並んじゃいけない。

 道路に出てからは、落ち着いて、落ち着いて、というモードになる。 

 神宮周辺を回るように走ってから、外苑東通り、信濃町駅前から四谷3丁目へ進む。 片側2車線のうち1車線の道路規制だが、このような都心の通りを走るのは、やはリ気持ちがいい。 まさにミニ東京マラソンだ。 東京マラソンは高倍率の抽選により事実上走れない大会。 ならば、この貴重なハーフマラソンを思いっきり楽しもうと思った。

 四谷3丁目を直進して、いよいよ、今年の新コース。 靖国通りの曙橋に向かう。 ここで、レース前に勘違いをしていたことが分かった。 実はこの区間、ほぼフラットと思い込んでいたのだが、四谷3丁目は、新宿と同じ高台、一方、曙橋は皇居に近い低地にあるのだ。 すなわち、ここは、坂を一気に下って、また、新宿通りに戻るため、登って帰るのだ。 曙橋の交差点では、立体交差の上の道路を渡ってから、今度は、90度方向に下をくぐり、また、登って戻るというもの。 高低差と曲がりがきつい。 

 四谷3丁目まで登ってもどり、左折して新宿通りに入ると5km地点。

 
5キロ看板。 通過タイム20分15秒

 アップダウンがあったわりには、意外と悪くないなと思った。 ちなみに、この大会の距離表示hあ、5キロごとと最初と最後の1キロだ。 (最初の1キロは見逃してしまった。)

 さて、5キロ通過後は、新宿通りを四谷方面に下る。 「心臓破りの坂」と言われた、旧東京国際(女子)マラソンの逆走だ。 続いて来る登り坂のことを考え、ここは、少しでもタイムの貯金をすべく、飛ばした。

 市ヶ谷の防衛庁前から、靖国通りに入る。 今度は、現在の東京マラソンの2〜4キロの逆走だ。 比較的登りが得意な自分は、ペースが落ちているランナーを横目に、へっちゃらだい、って顔で登っていったのだが、さすがに、富久町の200m位の登り坂はペペースが落ちた。

 新宿3丁目かを左折して、明治通りへ。 このあたりは、新宿の中心部に近く、おおっ って感じになる。 渋谷区に入り、北参道手前
 10キロ看板。 通過タイム40分15秒(ラップ20分00秒 

 あれだけのアップダウンがあったのに、タイムが上がっている! 調子いいかも。 ちょっとにっこりした気分になる。

 左折して、千駄ヶ谷駅前を通り、再び神宮へ。 さすがに、ややペースが落ちていると自覚する。 まあいい。 目標タイムよりは速い展開なのだから。 ここで、溜めを作って、ラストスパートがきけばいい。

 このあたりから、黒のショートタイツの若者ランナー(以下、黒タイさんと呼ぶ)が前後して走り、気になりだす。

 2周目に入り、今度は、四谷3丁目を左折して、御苑トンネルに入る。 従来からのこの大会のコースだ。 御苑トンネル前、 15キロの看板
 
15キロ看板。 通過タイム59分41秒(ラップ19分26秒)

  これは絶対嘘である。 ありえない。ペースは、若干落ちていると思われるのに、。19分26秒とは! ありえない。 

 トンネルは、1km近く続くくだろうか。 快調に走っていたが、出口の登り坂はきつい。 ここで、黒タイさんに先にいかれた。

 ここからは、周回遅れにランナーと一緒になる。 「1周目のランナーは左を走ってくださーい」とネガフォンで案内して、みんな守ってくれるが、それでも、大人数、だんだん進むにつれて走りにくくなる、。

 黒タイさんは、沿道に知り合いが多いようで、声をかけられると、手を振って陽気に応えている。 余裕ありそう。 しばらく背中を借りてはしることにする。

 北参道を左折すると、残り4キロ位だろうか。 ギアを少しずつ入れ始めた。 そういう気持ちで走って、ようやくイーブンが保てるというものだ。

 神宮周辺に戻ってから、黒タイさんのペースが急に落ちた。 どうしたの。 あと少しなのに。 がんばれ!と心の中で言いながら先行する。

 しばらくすると、誰かに付けられているのを感じた。 黒タイさんだろうか、 いや違う。 かなりのピッチランナーだ。 

 
20キロ看板。 通過タイム1時間20分41秒(ラップ21分00秒

 ほらね、15キロ看板がいいかげんだったんだ。 ビルドアップ気味に走って、21分はありえない。 それでも、このコースは公認コース。 全体の距離は信頼できる。
 29キロのグロス時間からすると、がんばれば、1時間25分を切れるかもしれない。  

 ここで、さっきのピッチランナーに抜かれた。 女性ランナーだった。 よーし、見える範囲でついて行って、トラック勝負で逆転するぞ、と目標を立てた。

 残り1キロ看板。 通過タイム1時間21分04秒
 25分を切るぞー とかない意欲的になってきた。

 競技場のトラックは、最後ほぼ1周。 さきの女性ランナーもペースを上げてきて、なかなか追いつかない、 残り200mで、参りました、と諦めようかと思った。 

 でも、諦めたら、いいレース展開の中で、その点だけ後悔しそうで、ラスト直線で、気持ちを入れ替え、ダッシュをかけて、残り30m位のところで、抜くことが出来た、この直線で、他の男子ランナーを抜いたため、男子の総合順位で、98位となった。 二桁順位は嬉しい。

 ゴール地点。 タイム1時間24分48秒(ラップ4分07秒 

 2年前の新宿ハーフの完走記で、「ラスト4分08秒は、自己ベストかもしれない。」と書いた、 今日はその時の記録を1秒超えた。 結構、満足。 ハーフマラソンで自己3番目にいい記録だった。

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:01 国立競技場
〜 5km 0:20:15 0:20:14 神宮〜外苑通り
〜 10km 0:40:15 0:20::00 新宿通り〜靖国通り〜明治通り
〜 15km 1:00:28 0:20:13 神宮〜外苑通り
〜 20km 1:20:41 0:20:13 御苑トンネル〜明治通り〜神宮
〜 ゴール 1:24:48 0:04:07 国立競技場
15キロ看板の位置が不正確なため、10kmと20kmの中間タイムで15kmを推定