2010.05.23 洞爺湖マラソン 完走記
2009年秋から2010年春のロードシーズンは、12月の青島と3月のソウルでサブスリー2回、ハーフのキロ4分切りを3回、うち深谷ハーフでは自己ベストまで11秒に迫る、といった成績で、自己最高だった2005年秋から2006年春のシーズンに次ぐ出来であった。 そして、シーズンの締めくくりとして洞爺湖マラソンを選んだ。 目標はサブスリー。 季節的に難しいが、涼しい北海道なら、という可能性に賭けて。 4月10日の戸田・彩湖のフルマラソンを伏線として、4月29日の千葉マスターズに向けてスピード練習、そして、5月1日ー2日、5月4日ー5日、5月8日ー9日と、連続ハーフマラソンの距離走をした。 短い期間でで切るだけのことはして、レース4日前、5キロ18分台に回復。 サブスリ−の可能性はあるな、と思っていた。 前日、7時の家を出て、近くの松屋の牛めしを食べた。 マラソン前日は、いつも食べる量を増やしている。 松屋がいけないということではないが、どういうわけか、羽田空港に向かう途中で、腹の調子がおかしくなった。 下痢発生。 最悪だ。 昼食を抜いて、下痢止めを飲んで、何とか、夜には正常になったが、もう、この時点で、サブスリー云々という状態ではなくなっていたはずだ。 千歳空港からは、隣駅の南千歳で、特急北斗に乗り換える。 南千歳から洞爺までは、約1時間10分。 空港駅で、指定席を取った。 洞爺駅から洞爺温泉(洞爺湖湖畔)までは、路線バスで約20分。 洞爺湖が見えた時は、その青さにおおー という感じになった。 実に美しい湖で、周囲の山とあわせて絶景である。 洞爺湖を見たのは23年ぶり。 前回は、東京・札幌間自転車ツアーの最終日、伊達ー洞爺湖ー支笏湖ー札幌 までのルートの途中だった。 その案、2000年に有珠山の噴火があった。 洞爺湖温泉のバスターミナルから歩いて数分の火山博物館に寄って、学習。 そして、近くの洞爺湖文化センターでレースの前日受付完了。 宿は、スタート地点から、1.5〜2キロほど離れた湖畔の宿 洞爺 かわなみ。 前年12月に会場近くのホテルに電話をして仮押さえをしたつもりが、翌2月に確認すると、行き違えで無効になっていた。 会場近くは、シングルの部屋が少ないし、ほとんどマラソンツアーに押さえられていると推測する。 当日朝は、荷物を宿に置いて走るスタイルになって出発した。 重い荷物を背負って疲れたくなかったし、荷物預けで気を使いたくなかったからだ。 これは正解だった。 スタートから、500mくらいは、下の写真のように、左側3分の2くらいが石畳状の遊歩道を走る。 当然、石畳は走りにくいので、右側から並び列ができていく。 早く並んで好位置をキープするか、日差しによる消耗を避けベストのタイミングでトイレを済ませて並ぶか、迷ったが、後者を選んだ。 ほぼ走路の中央、5〜10列目に並んで、福岡県から来たという女性ランナーと話しているうちに時間が来て号砲!
スタートロス 03秒 すぐに右側に寄って、フラットなコンクリ部分を走ることにした。 みんな同じことを考えるので混雑状態。 前に進みにくいが、無理せず、流れに任せた。 ここは、力をためよう。 500mほど進んで右折して一般道へ、そしてすぐに右折してしばらくして1キロ地点。 標識を見落としたが、隣で、「4分20秒」という声が聞こえた。 やはり、ゆっくりし過ぎた。 少しペースを上げた。 コースは、まず、洞爺湖を右回りに、2。5キロほど進んで、折り返す。 この折り返し地点あmでの間に高さ10mの坂を上下する。 折り返し地点、100mほど未舗装部分がある。 温泉街に戻ってきて、 5キロ通過 21分17秒 (ラップ21分13秒) まずは、3時間ペースに、6秒の貯金。 再び、スタート地点の遊歩道を通る。 桜満開。 風は、無風ではなかったが、どちらから吹いていたのか、記憶にないくらい。 さあ、ここから、湖一周だ。
遊歩道を1キロほど進み、一般道に出る、
人に聞いていたことろによると、洞爺湖マラソンコースは、最初と最後、それに14キロ地点の坂のほかはフラット、記録が出やすいということだった。 ところが、実際、走ってみると、緩やかな坂を登っているか、下っているかのどちらかではないか、と思った。 そうだよな、湖に山が迫り、川も流れ込めば、当然、そうなるよな、と思った。 しかし、これは、調子が悪かったせいか。 帰りのバスの中で、隣の人が「フラットで走り易かったですね」と語っていた。 10キロ通過 42分44秒 (ラップ21分27秒) 3時間ペースに借金4秒。 まずまずのペース感はあるのに数字が上がらない、。 今日は、中間点までに1分の貯金を作るのは難しそうだ。 イーブン走法で勝負か。 13キロ地点から、このコース最大の難所、標高差45mの丘越えがある。 しかし、それ以上の坂はその後ないので、ここは、ロスをしないようにしよう。 坂の傾斜は、ジョグとまでは、転落しない程度、 佐倉・館山・北上・いわき 途中に丘のある似たようなイメージのコースと比べて、一番楽かなと思う。 下りも登りの分を取り返そうと、勢いうよく下ったら、 15キロ通過 1時間03分51秒 (ラップ21分07秒) 3時間ペースに9秒の貯金。 おや、一番厳しい区間で、逆に貯金ができた。 これで、精神的に楽になった。 よし、このまま、キロ4分16秒で、ハーフまで行けば、サブスリー勝負にできるぞ。 このあたりは、湖の東側で、丁度、日陰ができる。 まさに、森林浴といったいった感じで、気持ちよく走れた。 しかし、その気持ちよさとは裏腹に、16キロ以降、タイムが落ちてきた。 どうしてだろう。 どうしてだろう。 と思ったが、4分20秒あたりまで落ちていった。 20キロ通過 1時間25分29秒 (ラップ21分38秒) 3時間ペースに借金9秒。 まだまだ、数字的には、いけるはずなのに、ここで、給水所のある脇の狭い道に入ったことろで、ガクっときた。 路面が変わったところで、そんれまでぎりぎり保っていたペースが崩れるというのは、よくあることだ。 中間点 1時間30分27秒 この1.0975kmの区間で、3時間ペースの借金が、一気に18秒増えた。 ここで、サブスリーは、断念。 ここからの立て直し計画を練り始めた。 目標タイムを下方修正。 自己北海道最高の昨年の北海道マラソンの3時間03分39秒にしようか。 しかし、すでに、キロ4分30秒ペースにはまっていて、数字的に難しそう。 やはり3時間05分切りか。 中間点前あたりから、上が黒シャツ下はグレーパンツ(以下グレーさんと呼ぶ) のランナーと前後していた。 こちらの速度が落ちると、グレーさんは前に行って、その距離が開き始めた。 これ以上の陥落を避けるため、このグレーさんを目印にさせてもらい、見える位置で追いかけることにした。 25キロ通過 1時間48分14秒 (ラップ22分45秒) サブスリーという大目標の旗を降ろしてしまうと、数字を追いかけてきた今までのランを切り替え、周りの景色に目をやった。 天気は晴れ。 青い湖と森林。 湖の対岸には、温泉街と有珠山。 絶景である。 湖かよ、力をください。火山よ、力をください、と大自然を全身で受け止めるように感じたら、走りも楽になって来た。 実際、ペースもあがり。グレーさんに追いつき、今度はグレーさんの前に出て、引っ張る形になった。 グレーさんが偉いのは、沿道の声援を受けるたびに、「ありがとうございます」「ありがとーう」と声を出して応えていたこととだ。 自分は、気持ちはあっても、それ程余裕がない。 30キロ通過 2時間10分40秒 (ラップ22分26秒) さあ、これからだぞお。 キロ4分20秒で行けば、自己北海道記録と勝負できる。 ちょっと、厳しい線だが、やってみよう。 とギアアップ。 ずっと、後ろから息が聞こえていたグレーさんが、あっと言う間に遠のいていったようだ。 ふっ。ふっ、ふっ。、付いて来れないな。 それとも、トイレにでも寄ったのかな? 30〜31キロが、4分40秒。 あれえ、体感4分20秒のはずなのに、この肝心なところで、距離表示が間違えているのか。 しかし、どうも様子が変である。 たまに速いランナーに抜かれた。 と思ったら、今度は、ごっそり、数人の集団に抜かれた。 どうしてえ??? 31〜32キロが、4分44秒。 このことを確認して、自分が失速していることに気がついた。 ちなみに、この大会の、1キロごとの表示は、路面に白線がひいてあって、完璧だと思う。 こんなに正確なフルマラソンは、今まで参加した中では、東京マラソンとここだけだ。 距離表示の看板が付けられないところでは、ちゃんと人が立っている。 素晴しい! 34キロあたりで、男性にエスコートされていると思われる、とっても姿勢の良い女性ランナーに抜かれた。 女子に抜かれるのは、悔しい。 くそー、と思って、付いて行こうと思ったが、過去の失敗例を思い出し、自重した。 35キロ通過 2時間33分59秒 (ラップ23分19秒) 自分らしくない展開だ。 最近のマラソンでは、30キロ以降、1人も抜かれないような展開ばかりであった。 数えていたわけではないが、今日は、抜いた数と抜かれた数が同じ位のような気がする。 体感としては、ある程度、しっかり走れているのだが、数字が上がらない。 やはり、前半、サブスリーを目標にして走ってしまったつけが回ってきていた。 37キロ地点で、赤シャツのランナーに抜かれて、今度は、この赤シャツさんを目印に、ゴールまでに抜き返すぞ、と決めた。 37〜38キロの4分52秒を底として、残り距離が見えてきたところで、次第にペースが上がってきた。 40キロ通過 2時間57分48秒 (ラップ23分49秒) 最後の2キロは、最初の3〜5キロあたりと重なる。 ちょっとダメダメなレーシであったが、最後kるあいはしかkり走ろうと、ラストスパートも決めて、 ゴール 3時間07分20秒 (ラップ9分33秒)
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距離 | 通過タイム | ラップ | コース |
〜 スタートライン | 0:00:04 | - | 洞爺湖温泉 |
〜 5km | 0:21:17 | 0:21:13 | 第一折り返し 途中坂あり |
〜 10km | 0:42:44 | 0:21:27 | 湖を左回り |
〜 15km | 1:03:51 | 0:21:07 | 湖を左回り 最大の坂あり |
〜 20km | 1:25:29 | 0:21:38 | 湖を左回り 日陰多い |
〜 中間点 | 1:30:27 | - | 湖を左回り 温泉街の反対側 |
〜 25km | 1:48:14 | 0:22:45 | 湖を左回り |
〜 30km | 2:10:40 | 0:22:26 | 湖を左回り |
〜 35km | 2:33:59 | 0:23:19 | 湖を左回り |
〜 40km | 2:57:48 | 0:23:49 | 湖を左回り |
〜 ゴール | 3:07:21 | 0:09:33 | 洞爺湖温泉 途中坂あり |