2011.12.23 足立フレンドリーマラソン 完走記

  荒川河川敷きに去年誕生した大会。2年連続出場。会場は、北千住駅から徒歩で10〜15分にある、荒川河川敷の虹の広場。参加案内とともにゼッケン、チップ、荷物預けの札(紙)が送られてくる。スタート時間は午前11時と遅いのが嬉しい。会場の荷物預けもトイレ(待ち時間最長15分くらいか)とも比較的スムーズで、運営がグッドである。
 10月のキナバル山レースの下山をきっかけに左脚を故障して、11月は練習が出来ず、つくばマラソンでは、まさかのサブフォー勝負を演じてしまった(3時間56分52秒)。12月に入って練習ができるようになり、今回のレースは、来春の東京マラソン・京都マラソンへ繋がる道の途中経過を確認する意味合いでの出場だ。

 

   天気は晴れ。スタート時の気温は6.5度、風速3.8mとアナウンスしていた。北西の季節風なので、行きは追い風、帰りは向かい風だ。前半は、キロ4分20秒、後半キロ4分40秒として、今日の目標タイム、キロ平均4分30秒=1時間34分56秒を目指すことにした。

 整列は、自分の予想タイムのプラカードのところに並ぶ方式だが、先頭が、「70分以内」という非現実的なブロック。去年は後ろのブロックに並んだが、今年は、自分の実力を基準に、このブロックの真ん中たりの位置からスタートした。

 スタートロス 05秒
 並んだ位置は、前過ぎず、後ろ過ぎずだったと思う。入りの1キロは、ネットで4分14秒。上々の滑り出した。
 3週間前の加須ハーフでは、同じように後半向かい風型だったが、失速の度合いが激しかった。そのことから、今日は、余裕、余裕、と感じながら走ることにした。

 5キロ通過 21分52秒 (ラップ21分47秒)
 目安にしていた、キロ4分20秒より、やや遅れていたので、少しスピードアップしてもいいかな、と思った。風は背中から吹き、ほぼ無風に感じつつ、時折、押されているな、と感じた。
 20mほど前に、白のランシャツと赤のランパンのランナーがいて目立っていたので、このランナーとの差を少しずつ詰めることを、目安にしたら、ちょうどいい感じでペースが上がった。この紅白ランナーさんには、9キロ地点で追いついたが、その後、再び先に行かれてしまった。

 10キロ通過 43分18秒 (ラップ21分26秒)
 目標ペース比の貯金1分42秒。10.5キロ地点で折り返し、いよいよ向かい風、この貯金を上手に使っていくのだ。大雑把に言って、キロ4分40秒ペースで行けば、ラストスパート勝負で目標達成だ。

 折り返し直後は、風はそれほどでもないな、と感じたが、そんなことはなかった。12キロ、13キロ・・と進むにつれてきつくなってきた。折り返し後、キロ4分30秒ちょいで行けていたが、13〜14キロは、4分40秒。まだ、残り距離があるのに、やばい感じになってきた。

 このころ、透明なビニールのポンチョを羽織って走っているランナー(以下ポンチョさんという)に抜かれた。こんな風が強い中、あのビニールを被っていたら、風力を受けて相当なハンディだよな、と思った。こちらは、ランシャツ。ランパン。アームウォマー、グローブと、走るための格好だ。負けてたまるか、と勝手に思って、付いていって抜き返した。

 荒川河川敷コースなので、基本的には、景色の変化が少なく、これは京成線、これは総武線、なんて見ながら進んでいくのだが、ところどころで、「がんばってー」という声がかかり、寒いのにありがたいな、と思った。

 15キロ通過 1時間06分07秒 (ラップ22分49秒)
 向かい風が、正面から、ますます威力を増してきた。進みたくても進まない。15〜16キロが4分49秒。このペースだと目標に届かない。しかも、体感からして、このペースを最後まで維持できるとは思えなくなってきた。とすると、このまま、キロ5分超となり、前回の加須ハーフ=1時間36分05秒、練馬ハーフ=1時間37分10秒のタイムも上回ってしまうかもしれない。それじゃ、進歩ないなあ。全く。とあがき始めた。

 前方に集団があったので、それに追いつければ、と思ったが、離れていく。逆に、後ろから10人くらいと思われる集団に吸収された。その中には、さっきのポンチョさんもいた。
 取りあえず、粘ってみるか、と思って、この集団に抜かれるままにせず、この集団の中で走ってみることにした。
 おお、これは?! 楽である。次第に、走れてきた。ちゃんと足が動いているのが、自分でも感じれらた。
 他人を風除けにしないという主義の方もいると思うが、私は、気にしないタイプ。そういう作戦もあってレースだと思っている。この集団の中で、すっかり動きがよくなり、キロ4分30秒ちょいのペースに回復した。これなら行ける!
 気が付いたら、ポンチョさんと私、それに赤いシャツのランナーと黄色いシャツのランナー(他にいたかもしれないが)がいいペースで走っていて、次第にまわりをどんどん抜いていく展開になっていた。私は赤シャツさんの背中を見ながら、走り続けた。

 20キロ通過 1時間29分00秒 (ラップ22分53秒)
 残り1キロになって、ポンチョさんが出たので、負けじと私も付いていった。ラストスパートをどこからにしようか、と考えて、最後の鉄橋のところ(残り約400m地点)と決めて、そこから、ポンチョさんの前に出た。

 ラストは目いっぱいになりつつも、
 ゴール 1時間33分35秒 (ラップ4分35秒)

 ゴール後、ポンチョさんに「ずっと一緒に走らせいただいて」と声をかけたが、ポンチョさんは、きょとんとしした様子。競走的なことは全く気にしないタイプの方なのだろうと思った。

 

   これで、脚を傷めて以来のハーフマラソンとしては、成田1時間40分、練馬37分、加須36分、そして、今日33分と、順調に回復してきた。来月上旬の谷川真理で、1時間30分切りに王手をかけて、下旬の千葉マリンで達成といきたいところ。ゴールは、東京マラソンそして京都マラソンである。

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:05 - 荒川河川敷・虹の広場
〜 5km 0:21:52 0:21:47 川下へ 追い風
〜 10km 0:43:18 0:21:26 川下へ 追い風
〜 15km 1:06:07 0:22:49 葛西橋前折り返し 川上へ 逆風
〜 20km 1:29:00 0:22:53 川上へ 逆風
〜 ゴール 1:33:35 0:04:35 荒川河川敷・虹の広場

前回大会は、終盤が残りキロ表示だったが、今回は、通常の表示に改善された。