2011.01.23 千葉マリンハーフマラソン 完走記

 千葉マリンハーフは、2005年以来、久々である。 会場は、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地、千葉マリンスタジアム(QVCマリンフィールドに改名予定)。残念だったのは、ちょうど球場のグランドが整備中で、本来、ふわふわの人工芝の上でゴールするはずが、スタジアム前になっていまったこと。逆に嬉しい誤算は、距離表示が1キロごとになっていたこと。以前の5キロごとのままかと思っていたのだが、ずっと走りやすくなった。

 この大会は、2007年に誘導ミスにより距離が2キロ以上も短くなってしまったことがあった。そんなk事故にもめげず、参加者もどんどん増えていて成長しつづけている。第35回という伝統の大会である。

 参加者がどんどん増えているのに、トイレはマリンスタジアムの常設イレのみ、というのはもう限界かと思う。荷物預けは、紙封筒の入る分(財布と携帯程度)を貴重品として預けのみ。

 私としてはその点は予想して織り込み済みで、トイレは行きの電車を途中下車して済ませ、貴重品預けも、会場で受付直後、混む前に済ませた。案の上、スタート35分前のトイレは長蛇の列で、並んでいたらスタートまで間に合ったとしても、ぎりぎりで最後尾になるかなと思えた。

 というわけで、順調に時間を使い、やや、アップ不足ぎみながら、前から10列目あたりの好位置に並べた。そこで、偶然、ぐっちゃんさんに遭遇。おしゃべりをしているうちに、あっという間に時間が過ぎて、スタートとなった。

 この大会は、陸連登録のスタートは、午前10時00分(青ゼッケン)。一般は10時05分(白ゼッケン)。実は、大会名は、前者が「第16回千葉マリンハーフマラソン」、後者が「第35回千葉マリンマラソン」で、2つの大会の同時開催という位置づけなのだ。

 私は陸連登録なので、10時00分スタート。天気は晴れ、風弱め。気温は、9時現在は3度とアナウンスされていた。

 さて、この正月休みは、左足首を捻挫して12日間走れず、あっという間に走力が落ちた。12月23日の足立フレンドリーマラソンのハーフでは、オーバーペースと強風などから失速し、1時間29分56分。1月9日谷川真理ハーフマラソンでは、十分計画してベストを尽くして1時間29分47秒。今回もマジに走って1時間30分勝負だと思った。ぐっちゃんさんには、「90分切れなかったら引退する気でやる」と宣言して気分を高めた。

 スタートロス 06秒

 スタート直後は、前の詰まっていたが、後ろからも押され、軽い接触もあった。しばし、混乱の後、車線左側に、安住のペースの流れに乗った。何しろ片側3車線(4車線だtったかな?)が走路なので、広さは十分にある。大通りをワーって走れるのが、千葉マリンマラソンの魅力だ。

 しばらくして、回りのランナーから、ピッ ピッという時計を押す音が聞こえた。1キロのポイントなのだろうか?この大会は5キロごとの表示じゃなかったのかな?自分の時計を見たら、4分30秒(グロスあたりだったので、1キロだとするとあまりに遅すぎる。

 一応心配だったので、ややペースを上向きにした。今度は道路脇を注意していたら、あった!2キロ表示。時計を見たら、8分41秒(グロス)これは大変だ。このペース感覚で、キロあたり4分20秒かかってしまった。いきなり90分ペース=キロ4分16秒に対してビハインド。前途多難である。

 90分切れなかったら引退するという気持ちで行くと決めていたから、ここでだれるわけにはいかない。マイペースという感覚よりは若干無理があるが、速度を引き上げることにした。以降、キロ4分01秒、07秒、10秒。足先が冷えて凍り感があったので、これが温まって解けてくれれば・・・とそれだけが、何とかなるだろうという根拠だった。

 5キロ通過 20分58秒 (ラップ20分52秒)

 とにかく、目標ペースに対し22秒の貯金。想定していたペースに追いついた。5キロ過ぎに左折して北向きになると向かい風を感じた。1キロちょっとで折り返し、戻って、左折する。今度は、東に向かい、全く無風。ということは帰りは向かい風か。ペースは4分10秒あたりに安定してきたが、前途は楽観できない。

 10キロ通過 41分38秒 (ラップ20分40秒)

 目標ペースに1分00秒の貯金。予想を上回るペースになっていた。第2折り返して、今度は、風を切りながら走ることになる。海沿いの道。やはり、無風などはありえないのだ。

 ここで、2回目の給水所があったが、道の中央を走っていたためパス。

 ハーフマラソンの中盤、ここは、我慢のしどころだろう。ペースキープ、ペースキープ。来るべき終盤の決戦に備えて、速くする必要もないが、遅れることも許されない。キロ4分10秒キープをしていった。

 12キロ過ぎだったと思うが、「がんばってくださーい。」という元気な女性の声が聞こえたと思ったら、前を行くランナーが突然、右に方向を変えた。どうして?と思ったら、そこにゲストの高橋尚子さんがいて、ハイタッチをしていた。気がつくのが遅かった。まさか、戻るわけにも行かず、私はそのままやり過ごした。残念。

 14キロ前からは、稲毛海浜公園内に入る。自然豊かで気分がいい反面、カーブが多く走りにくい区間だ。特に、左足首を傷めている私は、左折するたびに痛みがあるのだ。とにかく、前を見て、最短距離を取るように心がけた。

 15キロ通過 1時間02分33秒 (ラップ20分55秒)

 目標ペースに1分27秒の貯金。ざっと計算して残り4分10秒で行けば、1時間27分台になる。無理は数字ではない。27分台なら、嬉しい誤算で、自信になるぞと思った。

 このあたり、9月の千葉海浜アクアスロンのコースと重なり、その時を思い出した。

 16キロ地点は、給水所だった。2回目の給水をパスしたので、ここはしっかり取らなければと思う。ここでも、給水の種類は水で、スポーツドリンクは、たぶん、ないように思う。

 距離表示と給水所が重なっていたので、タイムチェックをしそびれた。これが、後考えると痛かった。おそらく、若干のペースダウンが始まっていたのだが、もし、気づいていれば、ここから、盛り返せたかもしれない。

 どうも、給水後は苦手で、たいてい、ごそっと抜かれることが多い。今日もそんな感じ。とにかく直線路に出てからが勝負だぞ、と思った。

 そして、直線路。17キロポイント。ここで、時計を見て一気に目標達成が厳しいと感じた。この2キロ、8分30秒かけてしまったからだ。ここは、8分20秒でなければいけなかったのだ。たった10秒の差。でも、結局、この10秒が大きかった。

 18キロ過ぎには、高さ約7mの美浜大橋を渡る。これが、くせ者だ。行きは何ともない橋が、帰りは壁のように見えるのだ。

 上りは得意なので、ここで、5分遅れでスタート差を追いついて来た白ゼッケンの一般ランナーを、逆に追い詰めたりしたのだが、それでも、絶対的なタイムは落ちているなと感じた。

 18〜19キロが、4分18秒。ここから、まだまだ、ということろだが、残り2キロになってギアを上げたつもりが、やはり、次も4分18秒。

 20キロ通過 1時間23分50秒 (ラップ21分17秒)

 27分台までは、4分09秒。さすがに、これは無理だな、と思った。キロ3分48秒を切る速さで走らなければならないからだ。

 それでも、悪あがきで、スタジアム前で頑張ってみる。ほぼ白ゼッケンのランナーと同じ速さ。 ところが、一人、自分と同じ青ゼッケンの1人のランナーが追いかけてきて、抜かれてしまった。 ラストは負けないぞ、と、最後の折り返し後、残り約150mで、渾身のスパートをかけて、一時逆転した。ところが、そのランナーもむきになって抜き返してきた。

 ゴール直前で、時計が28分をさしたのを見て、緩んでしまった。ラストは負けた。ラスト50mで抜くことはよくあるが、抜かれた記憶はあまりない。ちょっと悔しいゴールとなった。 

 ゴール 1時間28分08秒 (ラップ4分18秒)

 ラストスパートのランナーと握手をした。15秒、自己ベスト更新ということだった。よかった。好タイムに少し貢献できて、嬉しい。

 私としても、総体としては、目標以上のタイムで、復活の兆しがみえたことで、満足したレースとなった。


距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:06 - スタジアム前の道路
〜 5km 0:20:58 0:20:52 美浜大橋渡る
〜 10km 0:41:38 0:20:40 折り返し2ケ所
〜 15km 1:02:33 0:20:55 稲毛海浜公園
〜 20km 1:23:50 0:21:17 美浜大橋渡る
〜 ゴール 1:28:08 0:04:18 スタジアム前へ