2012.03.03 鴻巣パンジーマラソン 完走記

 6日前の東京マラソン、8日後の京都マラソンに位置付けられたハーフマラソンである。
 東京マラソンでは、3時間02分12秒で、サブスリーに届かなかったのは残念だったが、現状としては出来すぎのような結果だった。ここから、2週間後の京都マラソンまで、どのようにして、さらに上のピークを作れれるかが課題である。

 通常、大会前の3日間は全く走らず休養を優先する主義だが、今回、そうしてしまうと、東京マラソン後の疲れ休みと合わせて1週間全く走らない状態になってしまうので、その方針は採らなかった。2日前に、しっかり10キロ走を入れたが、その時点で、まだ、東京マラソンの印肉疲労が抜けていなかった。

 特に記録を狙うのでもない大会なので、気が緩んでいて、寝起きが悪かった、会場に着いて時間がなく、あせりまくった。特に貴重品預けに20分位並んだ。こんなことなら、携帯電話やクレジットカードは、家に置いてくればよかったと思った。並びながら、ゼッケンを付けて、服を脱いで(中にランシャツ・ランパンを着ていた)準備した。続いてトイレも20分待ち。スタート地点の陸上競技場のトラックには、ぎりぎり10分前に滑り込んだ。前から5列目。結果的には好位置を確保できた。ここで、紅白さんと挨拶。

 スタートロス 02秒
 最初のトラック200m。紅白さんの背中に付いて走ったが、やっぱり無理。道路に出てからはマイペースに戻した。脚はがくがくした感で動きが悪い。明らかに、6日前の東京マラソンの疲労が残っていた。この状況下で、どこまで走れるか、そして、賢く走れるかが課題だ。残りの距離感覚そして自分の体感に集中した。

 3キロ地点あたりから、背中に「FUN FUN RUN」と書かれたオレンジのTシャツの女性ランナーがいた。ファンランスタイルのウェアながら、安定したペースに見えたので、急がず遅れずしないために、目印にさせてもらうことにした。

 5キロ通過 20分30秒 (ラップ20分28秒)
 今回から、コースが一部変更となったが、ここまでの5キロは従来と同じだ。2010年には、ここまで19分14秒で走リ切っていて、この区間は距離が若干短いのではないか、その分、15キロ以降が長い、と思っていた。だから、20分30秒は、ぴったり予定通りである。

 7キロ地点で「7km」の看板が立っていて驚いた。去年までは、最初の5キロと、最後の5キロが残りキロ表示で1キろごと表示だったが、途中は、5キロごとの表示だった。嬉しい誤算。しかも、5〜7キロは、8分16秒であったのを見て、がぜん、やる気が出てきた。今日は、疲れもあるので、最悪90分切れればよしと思っていたが、88分台、87分台も狙えるかもしれない。

 田んぼの中の1本道。例年、風に苦しめられるが、今年は大丈夫。

 それでも、目印にしていた、FUN RUN RUNのシャツのランナーからは、少しずつ遅れだした。距離表示がなかったら、無理に追いつくか、気持ちが切れるかのどちらかになるところだが、7〜8キロも、4分08秒であるのを確認して、大丈夫、無理に追わなくても、いいペース、いいペースということで、離れても気にしないでいることができた。

 川里支所のの建物をぐるりとして、方向転換しても、風は弱い状況変わりがない。ここで、往路とッ合流していないことろが、コース変更をした部分だ。道が広くないので混雑緩和が狙いだったのだろう。ここ以外は、昨年までのコースと同じだッたと思う。

 10キロ通過 41分14秒 (ラップ20分44秒)
 ナイスなペースだ。

 11キロあたりから、視覚障害者と伴走のランナーに追いつかれ、とてもいいペースだったので、付かせてもらうことにした。

 12キロあたりで、全コース唯一の坂である、橋を越えるが、せいぜい高さ2m程度。これほどフラットなハーヅマラソンのコースは他に知らない。

 伴走ランナーさんは、時計のよう正確で、キロ4分10秒をちょっと切るペースで走ってくれていた。目標ペースだったようで、1キロごとに「ぴったりです。このままいきましょう。」というように話していた。

 15キロ通過 1時間01分57秒 (ラップ20分43秒)
 15コロの表示位置は、昨年までと同じか、むしろ前にあるように感じた。うん?ということは、ここから、表示より長い距離区間があるはず。30秒はプラスして考えなくては。87分台勝負か。

 15キロ地点で、方向を変える。例年、北風に苦しむ、新幹線沿いも、今年はOK。
 伴走ランナーさんが、「まだ、話ができるから大丈夫だね。」と言っていた。こちらは無口ながら、自分も、大丈夫、大丈夫と心の中で思った。

 16キロ地点。この1キロも、4分13秒で悪くない。伴走ランナーさんが、「あと2キロ我慢してこのペースでいきましょう。」と話をしていた。全く持って冷静なアドバイス。

 ただ、自分は、もし距離表示がこのまま正しかったら、86分台突入のチャンスがある。もし、それができたら、来週の京都マラソンに向けて自信になるぞ。たとえ、少しオーバーしても、去年のこの大会の自分=87分10秒に勝てれば、震災前の自分に戻れる。と思うと、ここは、賭けにでようということにして、視覚障害者ランナーさんの前に出ることにした。

 残り4キロになって、気持ちのよい直線路。例年、ここは例年、追い風になるので、ビクトリーロードのようなイメージで気持ちよく走れる。今年もギアを入れかえ、ペースを上げた。16キロからは、キロ、4分10秒、07秒、02秒。当然、最後の給水はパス。絶好調宣言したいくらいだったが、さすがに、ラスト2キロで、身体のぶれを感じた。まずい!無理やり、もがきながら身体を運ぶ感じになって来た。19キロからは、少し落ちてキロ4分07秒。

 20キロ通過 1時間22分36秒 (ラップ20分39秒)
 ここまでキロ表示は、ぶれがなく、正確であったと感じた。ということは、冷静になれば、残りの部分で、例年まであった距離の誤差が長さとなって現れるはずだが、ここにきて、この判断力がなく、残り時間4分24秒を切れば、86分台突入。キロヨンで行って、ラストスパートかませれば行ける!と、やる気になっていた。

 しかし、競技場が近づいてきて、時計を気にていたが、やはり、おかしい。ラストの力を振り絞っているのに、絶対に間に合わない。競技場手前で、86分台は終わろうといていた。

 それでも、ラウトのトラック100mは、全力で行って、
 ゴール 1時間27分21秒 (ラップ4分45秒)

 そうだよな。ここはそういうコース。ラスト4分45秒=キr4分20秒ペースはいくらなんでのないでしょう。ラストは、短距離走だったんだから。でも、昨年まで信じていた、その分「スタートまで5キロまで短い」というのは、どうだろうか。こうして、1キロごとの表示があると、特段、短いようには思えない。とすると、全体、約100mほど長いのではないか、ひょっとして、21.0975kmではなくて、21.195kmではないか、最初のコース設定の時、誰かが計算間違えをした、なんて想像したりした。一番、ありそうなのが、キロごとの距離を、自転車計測で行っていて、各1キロが5mほど短いという仮説かな。

 話を戻すが、ゴール後、程なく、視覚障害のランナーが到着した。途中、付かせていただいたので挨拶をしたら、自己ベスト更新されたというおとで、とても嬉しそうだった。自己ベスト、いい響きだ。いいよなあ。それを聞いて、2度も握手させていただいた。あとで、伴走者は、大江戸飛脚会の掲示板で、伴奏者のりPさんであることがわかった。ナイスなガイドだったと思う。

 さあ、次は、いよいよ京都マラソン。疲れた状態の87分台は、調整した状態の95分台と同じ。わずかに、サブスリーの可能性を残している。タフなコースでどこまでいけるか。楽しみである。

距離 通過タイム ラップ コース
〜 スタートライン 0:00:02 - 鴻巣市陸上競技場
〜 5km 0:20:30 0:20:28 風に向かって 北へ
〜 10km 0:41:14 0:20:44 東へ 川里支所折り返し
〜 15km 1:01:57 0:20:43 西へ
〜 20km 1:22:36 0:20:39 一部逆風の後 追い風で南へ
〜 ゴール 1:27:21 0:04:45 鴻巣市陸上競技場
20km以降は、明らかに長い