マラソンの失速率って何? そんなの聞いたことないや。
って当たり前。 私、とっとこが勝手に作った指標である。
よく、マラソンは30kmから、って言われる。 そのとおり。 30kmから、自分の体と心にどんな変化がおきるのか? その期待と不安のドキドキ感が、マラソンの醍醐味である。 さっきまで、こりゃいい、自己ベストだ!って乗りに乗って、自分の走りにほれ込んだりしていたのに、30km過ぎたら全く別人、へろへろになって、ただただひたすらゴールにたどり着いて休むことしか考えていなかったりすることしばしば。
そこで、30km過ぎにどれだけ頑張れたかを数字化したのが、「失速率」だ。 これは、スタートラインから30kmまでの速さを100%とした場合、30km以降何%落ちたかを計算したものである。 といってもピンとこないかもしれない。 たとえば、キロ4分30秒で走っていたのに、30km以降キロ5分に落ちたら、失速率は、10%となるといえば、目安になるだろう。
逆に、30km以降ペースが上がった場合は、失速率はマイナスになる。
自分の経験からすると、3時間〜3時間30分くらいのランナーの場合、失速率はだいだい10%くらいが平均的かなと思う。 5%を切ると、いわゆるごぼう抜き状態となり、0%を切るすなわちマイナスになると、もう、別世界のスーパーマンになれる。(実際は、まわりが落ちているだけなのだが) 逆に、20%を超えるようだと、いわゆる大撃沈、がんがん抜かれて、身も心も折れてしまう。
ちなみに一流ランナーはどうかということで、世界記録・日本記録を調べてみた。 さすが、世界記録は、男女ともマイナス、すなわち30km以降ペースアップしている。
記録 |
競技者 |
日 |
大会 |
タイム |
30km通過 |
失速率 |
男子マラソン世界記録 |
デニス・キプルト・キメット |
2014/9/28 |
ベルリン |
2:02:57 |
1:27:38 |
-0.87 |
男子マラソン日本記録 |
高岡寿成 |
2002/10/13 |
シカゴ |
2:06:16 |
1:28:56 |
3.17 |
女子マラソン世界記録 |
ポーラ.ラドクリフ |
2003/4/13 |
ロンドン |
2:15:25 |
1:36:36 |
-1.16 |
女子マラソン日本記録 |
野口みずき |
2005/9/25 |
ベルリン |
2:19:12 |
1:38:52 |
0.36 |
私こと、とっとこの記録はーーー |
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マラソン終盤で、目標タイムの達成ができなくなり、やる気が失せそうになったとき、この失速率を目標にしよう、と自分は思っている。 イーブンペース・後半型を理想としているので、常に5%以下を維持したい。
ところで、その計算をハーフマラソンの15km前と以降にあてはめてすることもできるが、ハーフマラソンでは、ラストスパートがきくので、マイナスになることが多い。
私こと、とっとこのハーフの記録はーーー |
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もしよろしければ、貴方の走りの失速率を下のボックスで調べてみてね。
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