峠超え(パスハンティング)

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 関東地方を中心に、いくつもの峠越え(パスハンティング)をしました。
 峠越えの魅力は、苦労して最高点に到達した時の達成感と、その後の風を切って下るダウンヒルの爽快感です。
 
 次に紹介をするのは、特に印象に残った、おすすめの峠です。


三国峠 (標高1754m 埼玉・長野県境)

 今までに経験をした峠で、何が一番好きときかれたら、迷わず「三国峠」と答えるほど、とてもお気に入りで、2回アタックしています。
 三国峠という名は、全国あちこちにあるようですが、ここの三国は、武蔵(埼玉県)・上野(群馬県)・信濃(長野県)の境です。
 この峠は、必ず埼玉県・秩父側から登るべきです。今もそうだと思いますが、埼玉県側はダート(砂利道)、長野県側は、舗装道だからです。
 埼玉県側の、深い谷と、長野県側のなだらかな白樺林のコントラストがみられ、国境(くにざかい)を実感することができます。
 ここから右に降った雨は、荒川となって東京湾に流れ、左に降った雨は、千曲川・信濃川となって、新潟から日本海に流れます。


麦草峠 (標高2185m 長野県北八ヶ岳)

 この峠の標高は、日本の国道の最高点です。
 なだらかな北八ヶ岳を、東西に走ります。
 全舗装で、勾配も比較的ゆるく、気持ちのいい峠で、東西両方向からのアタック経験があります。
 峠地点も高原上で、特段見晴らしがいいわけではありませんが、標高が高く、夏でもじっとしていれば半袖では寒く、空気もたいへんおいしく感じられます。

 
渋峠 (標高2172m 群馬・長野県境) 

 こちらの峠の標高は、日本の国道の第2位です。
 温泉で有名な群馬県草津と、スキー場で有名な長野県志賀高原を結ぶ峠です。
 硫黄のにおいをかぎながら、群馬県側から登りました。
 急カーブ、急勾配で、登りごたえがあります。
 私が行った時は、峠付近は写真のとおりすごい霧で、何も見えませんでした。
 長野県側は、中野市付近まで、距離20km越の下りで、高原あり、森林ありのダウンヒルが楽しめます。


刈田峠 刈田岳
 (標高1758m 宮城・山形県境)

 東北新幹線で、白石蔵王まで、輪行(自転車を分解して袋に入れて運ぶこと)しました。
 白石から、蔵王エコーラインを登りました、
 これでもかってぐらいの長い上り坂です。
 最後は、道をはずれて、数10分ほど自転車を押して、刈田岳山頂にも登ってきました。山頂が刈田嶺神社になっていて、近くに写真のようなお釜があります。ちょっとした観光地で、人も多くでていました。
 ここから、蔵王ライン経由で、山形市へ下りました。


京柱峠
 (徳島・高知県境)

 南国の雰囲気のある明るい峠という印象があります。
 2時間程度の登りで、規模は大きくありませんが、個人的な理由で、大変思い出深い峠です。実は、この四国ツアーは、K君と同行していたのですが、前日、この峠の向こうの宿で、落ち合う約束にしていたのに、私の方がバテてしまって、峠の手前の宿に勝手に泊まることにしてしまったのです。一方、K君のほうは、約束通りこの峠を、夜になって、暗い中を越えたのでした。「こわかった〜〜」と後できいて、悪かったな、としきりに反省してしまいました。